下ネタではなく、

まじめに性生活のことを書きます。

 

 

「妊娠したら性欲がなくなるんですか?」

と聞かれることがありますが、

 

性欲がなくなる女性もいれば、

反対に性欲が増す女性もいます。

 

そして、

「性欲が増すのは月経前」と思っている人が多いようですが、

じつは生理学的に性欲が増すのは排卵期。

 

性行為はそもそも

「妊娠・出産」を目的とした行為。

なので、排卵期に性欲が出るのは自然なコト。

 

しかし、

月経前に性欲が増す人もいれば、排卵期に性欲が増す人もいる。

 

それはきっと、

「妊娠したい」のか「妊娠したくない」という

女性のメンタル要因もあるのでしょうね。

 

 

妊娠中の性欲の変化も同じように、

メンタル要因が関係しているのだと思います。

 

「妊娠中にセッ○スしてもいいの?」

ですが、

 

妊娠中の性行為は、

基本的に問題ありません。

 

「基本的に」というのは

中にはNGなこともあるから。

 

それは、

前置胎盤や切迫早産など「安静」指示が出ている場合。

 

なので、

”基本的には”問題ありません。

 

また「感染予防にコンドームが必要(感染により早産する)」という考えもありますが、

 

コンドームにより早産が減るという

エビデンスはありません。

 

わたしが助産学生のときには、

「妊娠中にはコンドームが必要」と教わりました。

 

それはきっと、

「妊娠中に夫が性感染症にかかれば、妻にもうつってしまう。もしも梅毒や淋病になれば赤ちゃんによくない影響がある」という、「夫が浮気をするかもしれない」という考えからなのだろうと思います。

 

 

 

そして、

ホルモンにもすごいヒミツがあるんです!

 

乳首の刺激を受けたりオーガズムを感じると分泌されるホルモン、

オキシトシン。

 

オキシトシンとは、

別名「愛情ホルモン」「信頼ホルモン」「安心ホルモン」。

 

さらに、

精液のなかには含まれているホルモンは

プロスタグランディン。

 

この

オキシトシンプロスタグランディンは、陣痛促進や分娩誘発に使われることもあります。

 

つまり!

夫婦の自然な営みで、安産になるように導かれる…。

 

自然の摂理ってすごい!!

 

臨月に性行為することを、「お迎え棒」という表現もあります。

 

昔の人は「臨月に仲よくすると陣痛を迎えやすい」と体感していたのかもしれませんね。

 

「えええーっ!出産直前に仲良くしても大丈夫!?」

 

と心配になるかもしれませんが、

臨月になれば赤ちゃんのからだは成熟していますし、もちろん苦しがることはありません。

 

苦しいと感じない体位であれば、仲よくしてもOK。

 

 

なかには男性が拒否することもあるようですが、

 

神聖な存在に恐れ多さを感じているからなのかもしれませんね。

 

つまり妊娠中の性行為は、

 

したほうがいいとか

控えたほうがいいとか、

性欲が増すとか

性欲がなくなるとか

レスになるとか、

 

これが「ふつう」はひとつもない!

 

夫婦二人の気持ちを大事にしていたらそれが正解💛

 

なのです❤️

 

※分泌されるオキシトシンやプロスタグランディンの子宮収縮で早産になることはないと考えられています。

 

※臨月になってからの性行為により、どの程度の分娩誘発効果があるのかは不明です。しかし、そのようなホルモンが分泌することは事実です。

 

※記事内容は、産婦人科医の宋美玄先生に確認いただいています。


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