わたしは夏に弱いようで、毎年夏になるとパワーダウンします。
エアコンなしでは過ごせないし、冷たいものばかり食べてしまいます。
そんな暑い夏になると、毎年こんなことに思いをめぐらせています。
それは、戦時中のこと。
1945年8月、この暑さの中で、
暑苦しい防空壕で息をひそめていたんだろうな…と。
空からは、熱い火の粉がたくさん降る日々だったのだろう…と。
「熱い熱い」と苦しむわが子に冷たい水すら飲ませられないのは、親としてどれほど無念だっただろうか…と。
戦火の中「せめてこの子だけは助かってほしい」と、自分は熱い思いをしながら、子を守った母親がいたのだろう…と。
そんなことを…毎年思うのです。
現代は、
防空壕で息をひそめる必要もないし、空から火の粉が降ってくることもない。
冷たいジュースがすぐ手に入るし、
かき氷もアイスクリームも、いつでも食べられる。
平和な日々。
この平和な日々は、戦禍をくぐった先人たちがいてくれたから。
「もう過ちは犯しません」そう誓ってくれた先人がいてくれたから。
子孫の幸せを、明るい未来を祈ってくれた人たちがいてくれたから。
そのことを、忘れてはいけないと思う。
わたしが住んでいる埼玉県八潮市の人口は約92,000人(2021年)。
広島の原爆では、140,000人。
長崎の原爆では、74,000人。
東京大空襲では、105,000人。
想像を絶する多くの方たちが亡くなった。
「殺してくれてありがとう」と思う人は、絶対にいない。
「死にたくない」
「無念だ」
「なんでこんな目に」…と、
苦しみながら亡くなっていった人たちが大勢いた…
そのことを、わたしたちは忘れてはいけないと思う。
未来の子どもたちに、
「平和が当たり前ではない」と語り継がなくては、と思う。
終戦から、まだ77年しかたっていない。
平和をあたりまえだと思っていはいけない。
世界では、今でも戦争をしている国がある。
命を殺める戦争は、会ってはならないことだ。
私たちには、この平和を守り続ける「義務」がある。
暑い夏になると、毎年そう思っています。
**********
この時期に毎年見ている動画です。
「きけ、わだつみの声」は、徴兵される前の青年たちがまぶしくて。
自分の年齢が上がるほど、感情移入する世代が変わることに気づきます。