母乳育児とは、
「心地よくて気持ちいこと」であってほしいと思っています。
「赤ちゃんが欲しがるタイミング」と「ママの飲ませたいタイミング」が一致して、まるで二人ががつながっているような幸せ…。
この母乳育児は「頭」で考えすぎると難しくなってしまいます。
「〇〇べき」
「〇〇はダメ」
これが増えれば増えるほどストレスフル。
先日お会いしたママさんもそうでした。
母乳育児の「〇〇べき」にがんじがらめになっていたようでした。
育児ノートには、「母乳育児がストレス!」と叫び出しそうな内容だらけ。
何も考えずにおいしいものが食べたい
知り合いが楽しそうにランチしているのが羨ましい
母乳育児が楽しくない
乳腺炎になるのが怖い
どうやら某〇〇式の母乳外来で、
たくさんの「〇〇べき」「〇〇はダメ」の指導を受けて守っていたのだとか(通院は10回も!)。
その指導内容を聞いて、びっくり!
豚肉はダメ、肉は鳥ササミにするべき
寿司はダメ、寿司酢は砂糖が入っているから
赤身の刺身はダメ、食べたいなら白身にするべき
肉も魚も脂肪が多いからダメ
甘いお菓子はダメ、食べたかったら芋類にするべき
パンはダメ、お米を食べるべき
おっぱいが張るから、入浴は肩まで入ったらダメ
…まだまだたくさん。
はあー…、聞いているだけでくらくらする。
わたしなら絶対無理。
こんなに「〇〇べき」「○○はダメ」だらけだったら気が狂いそう。
いったい何を食べたらいいの?
赤ちゃんとの慣れない生活の中で、
食べていいものを探して献立を考えるのは…
さらに、
膨大な「べき」を全部守っているのに、おっぱいのしこりは治らないまま。
母乳育児を不安に思う気持ちも改善していない。
(10回も通ったのに)
そりゃあ、母乳育児がストレスになるよね。
このようなストイックな食事指導に
エビデンス(根拠)はありません。
このママも、
「べき」を守っていたのにおっぱいはトラブルだらけ。
「食べたい!」「ランチしたい!」を我慢した育児はつまらないよね。
授乳中だろうと妊娠中だろうと、
お食事は「おいしいから食べる」でOK。
さら助産院のスタンスは、
おいしいものをたくさん食べてね
難しいことは考えなくてもOKよん
なんです。
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直井亜紀の書籍です。