赤ちゃんが、どちらか一方ばかりに顔を向けていることがあります。
ほとんどの赤ちゃんは子宮の中の姿勢の名残のため、頭の形は左右均等ではありません。
成長とともに脳が膨張して頭蓋骨を押し広げ、1歳半ごろまでにきれいな形になる…というのが自然な発達です。
しかし中には、生活のなかで向き癖が悪化することがあります。
赤ちゃんは、明るい方、音がする方、ママや家族がいる方に興味を示します。
向き癖がついている側に興味のある生活だと、
その方向ばかり向くために悪化するのです。
生後2ヶ月の女の子。
左を向く癖がついています。
生後2ヶ月の男の子。
右を向く癖がついています。
大人の頭蓋骨は外から圧迫して変形することはありません。
それは、骨と骨の間に隙間がなく、ぴったりとくっついて脳を守っているから。
しかし、赤ちゃんには「大泉門」という菱形の骨の隙間が前頭部にあり、この大泉門が閉じるまでの時期は頭蓋骨が動きやすく変形しやすい状態なのです。
赤ちゃんの頭の歪み(向きぐせ)は、生活の中のちょっとした工夫で改善します。
それは、
■苦手な方向を向くと楽しいことが多い生活
■横向き寝
「苦手な方向を向くと楽しいことが多い寝かせ方」とは、
■「向きやすい方向を向くと壁」のように、興味があることがない
■苦手な方向を向いて寝たらママがいるなど、興味のあることがある
このような寝かせ方です。
添い寝のときは、苦手な向き側にママが寝るように工夫します。
そして、横向き寝。
このように「苦手な方向を向くように」横向きに寝かせます。
向きぐせがひどくなってからではドーナツ枕の改善は難しくなるため、体ごと横向きにする方法です。
嫌がって泣くのであれば短時間から始めて少しずつ時間を長くしてくださいね。
中には「マッサージをした方がいい」というお医者さんもいらっしゃいますが、マッサージをしない考え方の方が一般的。
このように「ちょっとした生活の工夫」を続けていると、次第に気にならなくなる赤ちゃんがほとんど。
そして成長とともに脳が大きくなり頭蓋骨を押し広げていき、1歳半ごろまでにきれいな形になる…というのが一般的な経過なんです。
成長しても「絶壁」というお子さんは極少数。
生活の工夫で多くは改善しますよ。
ぜひお試しくださいね。
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