先日、助産院にお越しになった9か月の女の子。

「突然おっぱいを飲まなくなった」というご相談でした。

 

ママは、「もう断乳できるかもしれない」と期待したそうです。

 

しかし、基本的に、

「1歳を迎える前に自然卒乳することはめったにない」と考えられています。

 

突然母乳を飲まなくなったときには

「哺乳ストライキ」の可能性もあります。

 

 

 

卒乳との見分け方は、

・月齢

・赤ちゃんの発育状態

 

1歳前後で、

・すたすた歩くor立てる

・言葉を話し始めるor意思を伝えられる

 

であれば、自然卒乳かもしれません。

 

しかし、

上記がまだであれば、「哺乳ストライキ」の可能性もあります。

 

赤ちゃんが突然おっぱいを飲まなくなるということは

 

「衣食住」の中でも特に命につながる「食」を求めないということ。

 

当然、親は戸惑います。

 

「このまま飲んでくれなかったらどうしよう…」と、心配します。

 

 

 

赤ちゃんが母乳を拒否するときは、それなりの理由があるかもしれません。

 

それはまるで

 

「ママ、気づいて!」

「大好きなおっぱいを飲まないくらい、ママに言いたいことがあるの!」

という、まさにストライキのような主張。

 

生後数か月の赤ちゃんにも、

人間としての個性や「感情」があるのです。

 

よくある哺乳ストライキの理由として…。

 

  • いつもと違う香水や化粧品を使い、違うニオイに赤ちゃんがびっくりしている
  • ママに大きな不安がある(家族の危機的状況や引っ越しなど)
  • 赤ちゃんの病気やケガで、おっぱいを飲むと不快(中耳炎や、鼻づまり)
  • 授乳や生活が大きく変化した(保育所生活スタートや、赤ちゃんの入院など)
  • 赤ちゃんがとってもびっくりするできごとがあった 

 

突然おっぱいを飲まなくなった時は、まず、

 

「何を伝えようとしているのかな?」と考えてみませんか?

 

 

なかには

おっぱいを飲まないから「母乳がとまった」と思い込んでいるかたもいます。

 

もしかしたら赤ちゃんは、

「ママー!ミルクじゃないよー!」と思っているかもしれません。

 

 

【哺乳ストライキ対策】

 

  • いつも以上にたくさん触れる(ベビマもおすすめ)
  • 赤ちゃんの動きや視線を観察して、赤ちゃんの気持ちを考えてみる
  • 寝ぼけているときや、ぼんやりしているときに母乳を飲ませてみる(このタイミングが、リセットしやすい!)

 

突然飲んでくれなくなるとママは焦りますが、

もしも哺乳ストライキだった場合は、長くても1週間以内でおちつきます。

 

※哺乳ストライキは、赤ちゃんの意思が出てきてから起こるものであり、

少なくても7~8ヵ月以降のお子さんです。

生後まもなく母乳を拒否するのは、違う理由からです。

 

 

冒頭の9カ月の女の子について、ママさんのお話を聞いてみました。

 

「そういえば…、中耳炎の治療をしました。

引っ越ししたばかりで、大勢の親戚が集まってびっくりしてたんです…」。

 

やっぱり、ママに訴えたいことがあったんだね。

 

気持ちを伝えようとしていたんだね。

 

ママへは、ゆっくり優しく抱っこするようにお伝えしました。

「抱っこしながら、そうっと背中を撫でてあげてね」と。

 

 

そうしたら、なんと!

2日ぶりにおっぱいを飲み始めたのです!

 

それもとってもおいしそうに。

飲みながらママへ笑いかけている。


ママも助産院スタッフもビックリ。

ちゃんと気持ちを伝えて、おりこうな赤ちゃん。


このように、

母乳を突然飲まなくなったときには、哺乳ストライキの可能性があります。

 

「哺乳ストライキ」という言葉を初めて知るママがほとんどかもしれませんが、

「こんなこともある」と知っておくと、

いざというときに焦らずにすむかもしれませんね。

 

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