原題『棺おけリスト』

公開当時観てからも、何度か借りて観ている作品。
母親の誕生日…?母の日だったかに、『観たい映画選んでいいよ』と言って観に行ったのが最初です。




“癌で余命6ヶ月”

生き方も考え方も全く違う男二人がこの共通点で結ばれたとき、人生でやり残したことを探しにいくという話。



まず主演二人すごく豪華です。
ジャック・ニコルソン年取ったな~と…(笑)
相変わらずアクが強い顔だけど、映画に迫力が出ます。
そんでモーガン・フリーマンはやっぱり素敵。
渋いし、何演っても味があります。

演技派が二人いても、全体が過剰やマイナスになってないとこがいいです。








最初二人が同じ病室になったとき印象は最悪だったけど、徐々にお互いの調子が悪いときに、心配したり、気づかっていくようになる様が好きです。
なにという行動をするわけじゃないけど、相手を気にかけて見守っていたり、それと同時に自分に対しての不安も感じていたりで、言い方が悪いけど、同じ病気にならなかったら絶対交わらない二人だったろうなと思います。
家族や恋人とかとはまた違う、絆みたいなものが、二人にとっては病気だったのかもしれません。






なんかこの映画は、あんまり深読みせずに観られる話でした。というよりそうした方がいいなって。
普段は映画観るとき、裏を考えたり色々意図を探ったりしてしまうのですが、そうしなくても行動や台詞に全てが表れているから、それをそのまま受け取っていい映画なんだと思いました。


本当、会話の一つ一つに深い話やニュアンスが入ってて面白い。

エドワードが豪華な味の濃い食事を『L.A.で一番だ』って言って食べるけど、その後残念なことになった時『今じゃL.A.で最低だ』って真顔で言うカーターがいい。(笑)
あとエドワードと秘書の皮肉った会話とかも中々です。

欧米の人ってジョークやジェスチャーに、センスやテンポがあるなーって本当に思います。
リアクション豊かで可愛いですよね。笑





実際、棺おけリストにはいくつかのリスト(試練?)があるんだけど、最初乗り気じゃなかったカーターなのに、気づけばむしろエドワードも引くくらい意欲的になってくるのが面白いです。
マスタングに乗るフリーマンかっこよかった。
『次は何する?』って台詞が微笑ましい。笑











リストの“ピラミッドを見る”を達成したときに、いわゆる最後の審判の話が出てきます。

『人生に喜びを見つけられたか』
『他者に喜びを与えたか』



この二つに答えたときに審判が下される、って事らしいけど、ここではエドワードの答え方がとても深かったというか..


一つ目は割と誰でも答えられると思う。
けど二つ目は、本当に『他者に聞け』だなぁと。

自分が人に喜びを与えたかなんて、自分じゃわからないと思う。

相手に良かれと思ってした行動でも、それがその人にとって幸せだったのかはわからないし、ただの押しつけかもしれない。
そういう親切って、結局人のためを称した、自分の満足のための行動なんじゃないかと思ってしまいます。
だからエドワードは“受け入れる”って答え。




giselleここではきっと、自分でYesと言えることが大事なんだろうなって思いました。

相手に喜びを与えるとき、自分を犠牲にして、自分が幸せを感じなかったら意味が無いんじゃないかと。

逆に、そんな自己満な親切じゃ相手も幸せにはなれないわけで。


その答えが、最後の“認めてくれる人がいること”に繋がるんだと思いました。










あとは、旅の途中カーターの奥さんの『生きてるうちに夫を失うのは嫌』という言葉。
これすごくわかるなって思いました。
giselleは、生きてるうちに失って会えなくなってしまった人がいるから、この感じよくわかります。
本当に“失くす”というのは死別じゃなくて、理解り合えずに終わってしまうことだと思う。


だから最後に、二人がもう一度戻れたのがとてもよかった。
『幸せな奥様ね』と言われて、『わたしが幸せな夫なんだ』って、なんかいいです。
もう一度恋したって証拠。
認めてくれる人を思い出せてたって感じ。





“世界一の美女にKissする”
というリスト。ここで涙が出ました。
エドワードの世界一の美女は間違いなく彼女です。
そしてカーターもある意味、世界一の美女にKissされてました。
あの投げKissすごく綺麗だったと思う。
これも、二人で達成できたリストの一つかな。








そして最後に、リストを完成するのは、...
あぁなるほど、って感じです。
でも最初から最後までいい味出てる人だったのでなんか嬉しかったな終わり方でした。







ありがち、と言われるものが多いけど、そのありがちで当たり前なことを人はわかってないと思うので、その為にも観てほしい映画です。

いい映画です。私はとても好き。


そして改めて黒人の俳優さん大好きだと確信したgiselleです。(笑)

最近観てるのはヴェロニカ・マーズで、好きなのは、ウィーヴィルとウォレスです。笑

けどローガンが好き(笑)(^ω^)




それでは。





少し前、テレビで芝居の“牡丹灯籠”を観ました。
段田正則さんが出てました。




映画とは違うけど、giselleは怪談や怖い話に限っては和の方が好き。

ただ怖いだけでないというか…洋の怖い話には物質的なものが多いのに対して、和の話は精神的で、情念を感じるから。
そこになにか綺麗さと悲しさを感じます。

まぁただ単に、洋画だと全部がよりドラマに感じて、感情移入できないだけかもしれん。笑






てか知らなかったというか…今までgiselleが牡丹灯籠で知ってたのは、新三郎が捕り殺されて終わり ってとこまでだったんだけど、まだ話の続きがあったんだねー。
ん?それともオリジナル?笑

お金欲しさに新三郎を守るお札を剥がした夫婦も、結局破滅に向かうって話。..

なんというか、やっぱこういうのは見てて因果や怖さを感じるね。

久しぶりにこういう和な話を観れて面白かったです。







なんか一度観ると芝居を観にいきたくなってしまった。
バレエでもミュージカルでも大衆演劇いいから観たい。


giselle サロメ バヤデルカ...


色々観たいけど、今は“心謎解色糸”“累が淵”“おいらん淵”観たいかな。

わかりやすい程に和。笑





それではまた。
ばーい







ジョニー・デップとティム・バートンの人気タッグ。
実際にあったロンドンでの殺人事件を元にした映画。
giselleが好きなジョニー・デップ主演で、しかもミュージカル映画です。




この映画は色・音楽・話全部が魅力的。
ほとんどシアンに近い色調で色が無いのに、すごく鮮やかです。
すごいなと思うのは、アニメでしか出来ないような色やメイク・衣装を違和感なく表現できるとこ。
ティム・バートン特有の世界だなぁって思いました。






この話は、人間の持つ「想い」を描いた、悲しい話です。

妻と子供を愛していたバーカー。
その妻と娘に魅かれたターピン判事。

籠の中の生活しか知らない自分を悲しむジョアナ。

そんなはジョアナを想うアンソニー。

判事を憎むトッド。

そんなトッドを想って堕ちていくラヴェット。

優しいラヴェットを守りたい為に芽生えたトビーの思い…




それぞれが誰かを思う気持ちが混ざり合って起きた悲劇。
誰かの事を思っていたはずなのに、気がついたら、その思い故に自分のことしか考えられなくなってしまっていたという感じです。
誰のどの思いも、自分のエゴでしかないのです。
ショッキングで非日常的だけど、ある意味すごく人間らしい話だと思いました。












映画はトッドの復讐が主だけど、同じくらいにラヴェットの心情変化が重要な物語です。
ラヴェットの想いが、すごく悲しいです。
もどってきたトッドに隠していたカミソリを返して、それからもあれこれトッドのために尽くすけれど、決して報われない想い。
最初にトッドが判事を殺し損ねたとき、怒り狂うトッドに対して“時期を待つの”って宥めるように歌うシーンがあるけれど、その“待つの”は、自分の心情と重なってるように思います。

出来ればトッドに、過去や怒りを忘れて自分に振り向いてほしい、そしてそんな日が来るのを、あたし自身も“待って”いるの、という…
唯一ラヴェットの妄想のシーンだけ、色づいた明るい色調になるのが、とてもいい画面の強弱になっています。

そんな彼女も、結局は自分のエゴ故にある事実をトッドに言えなかったりするのですが。..








ルーシーといえば、ルーシー役のローラー・ミシェル・ケリーって人が、美人だなと思いました。
唯一登場人物の中で“思い”が無い人かもしれません。
まぁでもこの人も、思い故に狂ってしまった哀しい女です。
なんか、狂ったルーシーの方が綺麗に感じました。

最後迄辛いことを感じなくてすんだルーシーは、ある意味幸せだったのかもしれない。





...お。気づいたら、ジョニー・デップ好きって言いながら、ほとんどトッドについて触れてない事実。
駄目ですね自分。笑



トッドは何よりも判事が憎いけど、アンソニーにも少なからず憎しみがあったのだろうなと思いました。
ターピンからジョアナを救い出してほしい半面、今度はこいつが娘を奪うのか、という、父親としての気持ちがあって、すごく揺らいでいたように見えます。

アンソニーを手助けしながらも足を引っ張ろうとする気持ちの葛藤が、彼の愚かさと純粋さを表してて、らしさを感じたところです。







最後に、たまたま殺人を見たジョアナと向かい合うシーン。
トッドはあのとき、それが娘と気づいてたんでしょうか...?

たぶん気づいてない設定だけど、“この顔を忘れろ”って言いながら、しばらく自分の顔を見せるシーンは、本当は娘と気づいていた本能の表れじゃないかなって思いました。

忘れろと言いながら実は憶えていてほしいっていう、これも父親の本能的なエゴだったのかもしれません。









登場人物の心情の変化を通して人間の業を表した、悲しいけど人間らしい映画だと思いました。


デップもボナム=カーターも魅力的です。

あとアラン・リックマンは、傲慢な男の役演るととても似合います。笑
これとパフュームを観てそう思いました。

とにかくキャスト全員が納得って感じだし、是非観てほしい映画です。
Rー15指定です。笑




それでは