ありのままの現実は、生きるにはつらすぎた。
しかし、絶望はやがて金色の光に変わる―。






内戦後のスペインで生きる少女オフェリアが、辛く悲しい運命の中で、幻想の中に幸せを見出し探し求める、純粋で美しい、そして残酷な物語―。




これは友達と劇場で観たのですが…

観る前に想像してたよりもずっと重い話で、終わった後しばらく友達と放心状態でした。


映画全体の色や雰囲気が暗く重くて、まさに、戦下で人が希望を無くしている時の世界は、こんな色だったんだろうなって感じがします。
唯一あった色は、血の赤だけ。
劇中至る所でいろんな形で血が流れるけど、時代を表す色がそんな赤だけという所に悲しさを感じます。
そう考えると、やっぱり戦争で人の幸せが生まれる事は無いですね。。








そんな暗黒時代を生きるオフェリアが唯一希望を見出せたのは、本の中の、幻想の世界だけ。
ある日、オフェリアは森の中で妖精に導かれ、そして出逢った牧神パンによって、自分がかつて、地底の王国のお姫様であったことを知ります。
3つの試練に耐えれば、王国に帰ることができると聞かされ、幸せを求めるオフェリアは、困難に立ち向かう決心をするが…













この話は、現実と幻想がきっちり分かれていて、自分がどちらの世界に希望を見出すかで、映画の見方が変わると思います。
メルセデスは現実で、オフェリアは幻想の世界。

この二人ってとても似てるし、追っていたものは同じだったのに、道は分かれちゃったな。




最後はどっちが正しかったのか、幸せだったのかって言われたら分からないけど、私はオフェリアの幸せはすごく悲しいと思いました。
良かったのかもしれないけど、結局そうしないと得られない幸せだったのかな…って思うと、なんか悲しくなりました。

幼い少女が、辛く居場所の無い世界で、それを見つけるのは難しかったのかもしれないけど…





出来ればオフェリアには、メルセデスみたいな希望を見つけて欲しかった。
私だったら、多分そっちがいい。
…けど、何が幸せかというのは人によって違うので、やっぱりわからないですね。(笑)









人の幸せって、生きて幸せを見つけることだって感じられた、悲しいけど考えさせられる映画でした。
結構残酷なシーンが多いから精神的にくるけど、ちゃんと、ホラーじゃなくてダークファンタジーなんだよね。
メルセデスの唄う悲しげな子守唄が、聞いててせつなくなります。



しかし2番目の試練は、絶対子供に観せるものではない(笑)
トラウマになると思います(笑)




あと個人的に、医師の最後のシーンはかなりの肝だと思うんで是非観てほしいです。
この医師は、生きることを選んだ為にああなったんだと思う。
最後の言葉はかなり深くて、心に残ります。
あの言葉は人にとってとても大切な事だと思います。







しかしデル・トロって絶対すごい監督だと思いました。
この人の色と雰囲気は好き。
ダークだけど、すごく綺麗。
ここ数年で観た映画で久しぶりに衝撃を受けました。

今だと多分この監督の最新作は『永遠のこどもたち』

すごく観たいです。





それでは




感想blog一作目。

実際に起こった大統領暗殺の事件を元にした映画。
ディカプリオも制作に関わっているらしいです。




9.11よりももっと以前に、サム・ビックという男が、ハイジャックした飛行機でニクソンのいるホワイトハウスに突っ込もうとした事件があったらしいです。
これは、そのサム・ビックがなぜこんな事件を起こすまでに至ったかを描いた作品です。




正直言うと、私は基になった事件自体についてはほとんど知らないのですが、この映画の怖さは事件そのものじゃなくて、ある不器用な人間がほんのちょっとしたきっかけで歯車がずれていき、その憤りから取り返しのつかないところまで堕ちてしまうっていう、人間の心の怖さを表した映画になっていました。

サムって、人間的には正解で純粋な心を持ってたんだけど、嘘をついたり、人を騙したりができない事からいつも上手くいかなくて、社会的には不正解な人間だったのかな。。って思いました。
だから新しく就いた販売の仕事にしても、実は一番サムに合わない仕事なんです。

そしてそんな仕事を選んじゃったところも、彼の不器用さの一つを表しています。





次第に仕事も家庭も上手くいかなくなって、少しずつおかしくなっていくサム。
唯一の安息だった友達に、自分が嫌いなはずの黒人差別的な言葉を吐いてしまうところが、見ててすごく痛々しかった。
追い詰められて出た言葉が相手を傷つけて、そのことで自分も傷つく…
自分もそんな経験をしたことがあるから、サムの苦悩がすごくよくわかります。
本心じゃないはずなのに、そんなこと考えてないのに…って思っても、取り返しのつかない辛さって、人って誰でもあるんじゃないでしょうか。









そしてついにサムがハイジャック計画を実行する日。
正直、最後のシーンが直視できなませんでした。
なんというか、すごくあっけなくて、放心状態のまま終わってしまったってのが感想。

けど最後、紙ヒコーキをもったサムが、笑顔で部屋の中を行ったりきたりするシーンがすごく印象に残った。
あの紙ヒコーキが飛んでいたら、サムはこんなことにならなかったんじゃないかなと…。

そう思うとサムがとても純粋なものに感じて、余計に胸が痛かったです。








テロが正しい事なんて思わないけど、人の心の弱さ脆さがリアルに描かれた、深い映画だと思いました。

ショーン・ペンの演技はすごいですね。
アイ・アム・サムで見た時もすごいと思ったけど、これだけ違う人間を違和感無く演じられるのは本当にすごいと思う。
その分リアルでの性格が破綻していると聞きますが。(笑)


あとドン・チードルがサムの友人役で出てるけど、個人的にこの俳優さんはすごい好きです。
個性的な俳優で味がある。この人もすごくいい俳優です。



この映画、個人的にはすごいお薦めです。
ですが少々後味は悪いと思います。笑

暗いのが嫌いな人はあんま好きくないかもしれませんね。



本当いい映画だったから、よかったら観てください。



それでは