善徳女王 第46話 恐怖政治 

『王女様 行きましょう!』
『ダメ!門を開けてーーーっ! 庾信(ユシン)郎!!!』

半狂乱に叫び続ける徳曼(トンマン)王女
毗曇(ピダム)は そんな王女を馬に乗せ走った…!!!

廉宗(ヨムジョン)が春秋(チュンチュ)を
毗曇(ピダム)が徳曼(トンマン)王女を乗せ 宮殿を脱出する
金庾信(キム・ユシン)は 到底敵うわけも無い無数の兵士達を力の限りなぎ倒す

現れた薛原(ソルォン)が檄を飛ばすが
風月主(プンウォルチュ)庾信(ユシン)に 本気で立ち向かえる兵士はいなかった
庾信(ユシン)が 皆に向って叫ぶ!

『花郎(ファラン)達よ聞け!!!
王女様は濡れ衣を着せられ宮殿を出られた!
列仙(ヨルソン)閣の一件は陰謀であり!王女様とは無関係である!!!』

鎮まり返る兵士達
薛原(ソルォン)が冷たく『そ奴は謀反人だ!』言い放つ
宝宗(ポジョン) 大男甫(テナムボ) 朴義(パグィ)が庾信(ユシン)の前に…!
必死の抵抗虚しく 庾信(ユシン)は組み伏せられる

その頃竹方(チュクパン)は 秘密の通路で偶然にもたれかかった壁が回転し
倒れ込むようにして壁の向こう側に出る
するとそこには 昭火(ソファ)が…!!!

ここが美室(ミシル)の隠し部屋と知り 驚く竹方(チュクパン)
徳曼(トンマン)王女が言うには ここから花祠堂(ファサダン)に行ける筈
どうやら 美室(ミシル)の宮殿とも繋がっているようだ

※花祠堂(ファサダン):大功を立てた花郎(ファラン)の位牌を納める所

『ここから花祠堂(ファサダン)へ行きましょう』
『ちょっと待って』

昭火(ソファ)は 柒宿(チルスク)が戻る前に見つけた書状を持ち出す

一方 薛原(ソルォン)の報告を受け激怒する美室(ミシル)と美生(ミセン)!
花郎(ファラン)と郎徒(ナンド)を総動員しても捕えられぬとは…!
薛原(ソルォン)の口から 毗曇(ピダム)が現れたと聞き動揺する美室(ミシル)

『姉上 どういうことです?なぜ毗曇(ピダム)が生きているのです!』
『どうやら…遊山には出かけなかったようです』
『遊山?遊山ですと?!!!殺す筈では?!』

状況を把握出来ず苛立つ美生(ミセン)
美室(ミシル)は言葉を失っている

そこへ 逆上して現れる夏宗(ハジョン)!
その後ろから柒宿(チルスク)と宝宗(ポジョン)が続く
言葉を失っていた美室(ミシル)が 何度も瞬きをして平静を取り戻す…!

『私の落ち度です』

落ち度ではあるが…
王を拘束し 玉璽を手に入れ 王女は宮外へ逃亡した
全ての権限は我が手中にあると…!
明日の便殿会議は予定通り行うと宣言する美室(ミシル)だった!

廉宗(ヨムジョン)の根城に到着した4人は…

長年 権勢を誇った美室(ミシル)も
玉座を得るには事を荒立てるしかなかったと話す
たとえどんな場合にも 正当性は自分にあるという徳曼(トンマン)王女

『ですから庾信(ユシン)郎も 私が生き延びてこそ我々の勝利だと
今や時の流れは私の味方なのです』

美室(ミシル)は そのことを十分に理解していた
一刻も早く王女を捕えねば この国に二重権力が生じてしまうと…

『二重権力の状態になる前に 王女を捕え殺さなくては…!』

廉宗(ヨムジョン)は 徳曼(トンマン)王女に
新たな勢力を築くためにも 安全な場所へ身を隠すべきでは?と進言するが
毗曇(ピダム)だけが首を横に振り 徳曼(トンマン)王女も同じ考えだと話す

美室(ミシル)は 自作自演で名分を作り
徳曼(トンマン)王女を逆賊に仕立て上げることで宮殿を掌握した
しかし肝心の徳曼(トンマン)王女を取り逃がしたことで番狂わせが生じたのだ
だからこそ逃げ切って生き延びなければという春秋(チュンチュ)
しかし 徳曼(トンマン)王女は…

『何処にも逃げ場は無い それに何より 私は逃げたくないのだ』

美室(ミシル)は…
捕えた庾信(ユシン)から 王女の居場所を聞き出せ!と命じた
また何としても 奴らに上代等(サンデドゥン)殺害の罪を認めさせねばと…!

※上代等(サンデドゥン):新羅(シルラ)の最高官職 現在の国務総理

『徐羅伐(ソラボル)の全域に王女逮捕令を出すのだ
王女には… 逮捕の過程で死んでもらう
国法に背き 逮捕に抵抗した挙句 命を落とす!
それが王女の最期です!!!』

 

柒宿(チルスク)は 辺りの様子を窺い昭火(ソファ)のもとへ
しかし 昭火(ソファ)の姿が消えていることに気づき憤る…!

刑場では 石品(ソクプム)の指揮で拷問が始まっていた
血まみれの高島(コド) 大風(テプン) 谷使欣(コクサフン)達
泣き叫ぶ高島(コド)の胸ぐらを掴む石品(ソクプム)!
しかし高島(コド)達は 必死に耐え罪を認めようとはしなかった

石品(ソクプム)の合図で 真っ赤に燃えた焼きごてを構える兵士
高島(コド)が恐れおののいて泣き叫ぶ…!

屋内の拷問部屋では 庾信(ユシン)と閼川(アルチョン)が吊るされている
目の前には薛原(ソルォン)が…
庾信(ユシン)は 薛原(ソルォン)を見据えて訴える
なぜこんなにも卑劣な真似が出来るのかと…!

『お前達だって主を王にしたいのだろう?
覇業を行く者に道徳や名分など必要ない!!!』
『私は…私は違います! 民と国のために進むべき道がある!!!』
『ふふん…そうか?ほざいてろ!!!』

薛原(ソルォン)の合図で 閼川(アルチョン)に焼きごてが…!
熱さと痛みで気絶する閼川(アルチョン)!

『やめろ!やめてくれ!!!
いっそ私を殺せばいい!!!やめてくれーーーっ!!!』

一方 夏宗(ハジョン)は
龍春(ヨンチュン)公と金舒玄(キム・ソヒョン)を拷問していた
“自分達は王女様の命令に従っただけ”
“王女様に利用された”
その証言を得るため 厳しく責め立てる

『いいですか?舒玄(ソヒョン)公!
あなたが認めなければ私の娘婿が死ぬのですよ!』
『貴様… 獣以下だな!』

手当てを受け 起き上がれるようになった世宗(セジョン)のもとへ
領毛(ヨンモ)と共に 万明(マンミョン)夫人が訪れ 談判している
なぜ皆が死ぬ必要が?と 涙ながらに訴える領毛(ヨンモ)

『皆を助けたくば 庾信(ユシン)郎と舒玄(ソヒョン)公を説得することだ!』

気絶している閼川(アルチョン)に 必死に呼びかける庾信(ユシン)
ここで死んではならないと!気をしっかり持つのだと…!

誰ひとりとして口を割ろうとしない状況で
柒宿(チルスク)が薛原(ソルォン)に 拷問や懐柔は無駄だと話す
 

一方 廉宗(ヨムジョン)の根城では
徳曼(トンマン)王女が ある決意を以って行動しようとしていた
そして毗曇(ピダム)に…

『お前が私を守れ!廉宗(ヨムジョン)は春秋(チュンチュ)を守るのだ!』

そして徳曼(トンマン)王女は春秋(チュンチュ)に
自分達が動かねば王室は守れないと 諭すように話す
美室(ミシル)が最も恐れているのは自分達が動くことなのだと
死ぬ覚悟で動き 出来るだけ多くの物を動員し 計画を実行するのだと!
 

ワンニュンの屋敷に 矢文が射られた

≪私は陛下の唯一の嫡子 徳曼(トンマン)王女である
損羅(シルラ)の全ての臣下たちに告ぐ
政変を起こし 陛下を軟禁し
玉璽を奪った美室(ミシル)を捕えよ≫

林宗(イムジョン)の屋敷にも ソニョルの屋敷にも
徳充(トクチュン)の屋敷にも 同じ矢文が射られた


そして徳曼(トンマン)王女は毗曇(ピダム)を伴いチュジン公のもとへ…!
王女の突然の来訪に驚くチュジン公

『私が声を上げれば命は無い 外に5,000の精鋭が待機しております』
『ええ そなたの首を撥ねた後にね』

毗曇(ピダム)が チュジン公の喉元に剣を突き付ける!
『美室(ミシル)に加担する見返りは何なのか』という王女の問いに
上州(サンジュ)にある1万束の土地に大等(テドゥン)の座だと答える

王になろうとする美室(ミシル)に これだけの尽力をしながら
見返りがたったそれだけとは…!と吐き捨てるように言われ戸惑うチュジン公
複雑な表情になり 徳曼(トンマン)王女を見つめる

もっと多くの見返りを要求すべきだと…
そしてもし 美室(ミシル)が応じない場合 自分にも取引の機会をと

『王女様は 話の分かるお方だぞ』

そう言うと毗曇(ピダム)は剣の柄で一突きし チュジン公は気絶する
2人は早々にその場から立ち去った
無事に戻ると毗曇(ピダム)が…

『なぜこのような真似を?』と問うと
徳曼(トンマン)王女は 真興(チヌン)大帝と虎の話を始めた
虎に噛まれた大帝は 腕を引き抜くのではなく より深く口に押し込んだと

『今の私も同じ状況にいるのだ
美室(ミシル)の息の根を止めるまで 腕を引き抜くことは出来ない』

続いて徳曼(トンマン)王女は 月夜(ウォルヤ)と密に連絡を取るよう命ずる
そして一刻も早く!庾信(ユシン)と閼川(アルチョン)を救出せよと…!

『砦には春秋(チュンチュ)を同行するように
春秋(チュンチュ)と私 どちらかだけでも生き延びねば』
『承知致しました!』

毗曇(ピダム)は そこに徳曼(トンマン)王女の覚悟の程を見た…!

翌朝 宮殿に集まる臣僚達
便殿会議を前に 美室(ミシル)はインガン殿で
真平(チンピョン)王の前にいた
自ら書き 自らが玉璽を押印し 真平(チンピョン)王の前に置く
憎しみを込め 摩耶(マヤ)王妃が美室(ミシル)を睨みつける

美室(ミシル)が王座を狙っていることは百も承知だ

『今更…なぜ今更なのだ!もっと早くにお前がそうしていれば!
徳曼(トンマン)を手放さずに済んだ!天明(チョンミョン)も死なずに済んだ!
お前も!!! 息子を捨てずに済んだではないかっ!!!』
『……』
『お前はこれまで夢を見なかった なのになぜ… なぜ今更…!うぅっ!』

荒々しく真平(チンピョン)王の前から書簡を奪い取る美室(ミシル)
そして 臣僚達が揃う便殿に向かう…!

昨夜の矢文で
これから美室(ミシル)が言うことは全て噓だと 皆が知っている

 

今回の件の 全ての黒幕は徳曼(トンマン)王女であり
陛下は 神国の根幹を揺るがした王女を逆賊と認めた! …と

早急に徳曼(トンマン)王女の捜索に尽力!
朝廷内の逆賊を全て排除!

そして今この時より “衛国府(ウィグクフ)”を設置すると…!
更に衛国府(ウィグクフ)は
上代等(サンデドゥン)世宗(セジョン)と 兵部令(ピョンブリョン)薛原(ソルォン)
そして璽主(セジュ)美室(ミシル)の3人で構成されると明言した
しかもこの機構は 和白(ファベク)会議より上位の機関であると…!!!

※衛国府(ウィグクフ):国家の非常事態対策機構
※兵部令(ピョンブリョン):新羅(シルラ)の軍の長官
※和白(ファベク)会議:新羅(シルラ)の貴族会議

美室(ミシル)は 陛下の病を理由に
自らが衛国府令(ウィグクフリョン)を務めると言い放つ!

※衛国府令(ウィグクフリョン):衛国府(ウィグクフ)の責任者

チュジン公は 徳曼(トンマン)王女の言葉を思い返していた
臣僚達は考える

……と 1人の臣僚が前に進み出て 陛下の病状を聞いた
これは本当に全て 陛下の命令なのか直接確認したいと…
美室(ミシル)の目がキラリと光り 満面に笑みがこぼれる
にこやかに促され話を続ける1人の臣僚

『王女様は陛下の唯一の嫡子であり聖骨(ソンゴル)で…』と続けたその時!
美室(ミシル)の眉がピクリと動き 視線が合った宝宗(ポジョン)が頷く
一瞬にして 宝宗(ポジョン)の剣が臣僚の命を奪った…!

※聖骨(ソンゴル):父母共に王族である 新羅(シルラ)の身分制度の最高位

ざわめく場内だが それ以上言葉を発する者はいなかった
美室(ミシル)はゆっくりと移動し 玉座に深々と腰を下ろす
微かな声で 悲鳴にも似た叫び声を漏らす臣僚達!

王位を継承したわけでもない美室(ミシル)が玉座に…!

少しばかり気が立っているため 言葉が乱れるがご容赦をと前置きし
その直後!豹変した美室(ミシル)は 臣僚達に向って罵声を浴びせる…!

『一体お前たちが何をした!私腹を肥やし利権に群がるばかり!
その間この美室(ミシル)は!真興(チヌン)大帝!真智(チンジ)王!
そして今の王に仕えて来た!この神国を率いて来たのはこの美室(ミシル)だ!
血縁?聖骨(ソンゴル)?それが何だというのだ!!!
そんなもので神国が守れようか!この美室(ミシル)!
私が全身全霊を懸け神国を守って来たのだ!!!
異論がある者は今すぐこの場で申せ!そうでなければ二度と!
血統やら聖骨(ソンゴル)やらを論じるでない!』

衛国府令(ウィグクフリョン)美室(ミシル)は 戒厳令を宣布した
この徐羅伐(ソラボル)で5人以上集まることを禁じ
兵部(ピョンブ)の者以外 武器の所有を禁じた
 

貼り紙を見た者達は 昨夜の貼り紙について話し合う
徳曼(トンマン)王女の名で “美室(ミシル)を捕えよ”とあった
しかし美室(ミシル)は 徳曼(トンマン)王女を捕えろと…

『そこ!何してる!!! 捕えよ!!!』
『ちょっ!ちょっと待ってくださいよ 俺たちは何も…!』

美室(ミシル)の権力が猛威を振るい 徐羅伐(ソラボル)は騒然とする
薛原(ソルォン)と宝宗(ポジョン)父子が
石品(ソクプム)と朴義(パグィ)を呼び出し
2人を 兵部(ピョンブ)の史(サ)に任じた上で
大等(テドゥン)達の屋敷を見張れと命じた

※史(サ):兵部(ピョンブ)の4番目の官職

同じ時 花郎(ファラン)の待機室では ワンニュンが血相を変えていた
便殿会議の最中 突然に父親が絶命したというのだ…!
なぜこんなことに… 林宗(イムジョン)が 動揺するワンニュンをなだめ
すぐに駆け付けよと促した

花郎(ファラン)の誰ひとり 便殿会議の状況が分からず不安が募る
チュジン公の子息であるピルタンならば何か知っていようと 皆が注目する
しかしピルタンも 何がどうなっているのかまったく分からないのだ

 

『もしや…』と 林宗(イムジョン)が口火を切り
昨夜届いた矢文のことについて話し始めた
この場にいる花郎(ファラン)の どの屋敷にも矢文が射られていたのだ
虎才(ホジェ)公に詳細を聞きたいのに 肝心の虎才(ホジェ)は
良州停(ヤンジュジョン)の父親に会いに 出かけたままだった

いずれの父子も 王女と璽主(セジュ)のどちらに従うべきか戸惑っていた

美室(ミシル)の執務室には チュジン公が呼ばれている
薛原(ソルォン)も同席し まずは美室(ミシル)がチュジン公の労を称える
称えた上で 大等(テドゥン)に任命し徐羅伐(ソラボル)で暮らすよう言い渡す

『しかし…私の拠点はあくまでも上州停(サンジュジョン)で…』

言い終わらぬうちに 美室(ミシル)がキッと睨みつける!
他の貴族も皆 拠点に兵を置き徐羅伐(ソラボル)入りしているのだと…!
今や自分の言葉に寸分でも異を唱える者には 過剰に反応する美室(ミシル)

退席したチュジン公は すぐさま息子のピルタンに会う
そして今更ながらに 徳曼(トンマン)王女の言葉を思い返していた

美室(ミシル)は 全ての貴族達を兵から切り離し監視下に置こうとしていた
そうした状況にした上で 真平(チンピョン)王に譲位を迫るつもりなのだ

『残る問題は徳曼(トンマン)王女…あの者だけです!』
『柒宿(チルスク)郎に 何か考えがあるようです』

宮殿内から運び出される遺体は 遺体の捨て場に放り出される
そこから 1人の男が起き上がり フラフラと歩き出した
その様子を窺っている柒宿(チルスク)とサンタク

『あの者は?』
『廉宗(ヨムジョン)の部下です 遺体と認識したように思わせ捨てました』

まさか尾行されているとも知らず
まんまと生き延びた男は 廉宗(ヨムジョン)の根城に辿り着く…!
 

突然手下が戻り 仰天する廉宗(ヨムジョン)!
美室(ミシル)を裏切った廉宗(ヨムジョン)は 常に怯えていた
尾行されているのでは?!と言われ 手下は慌てて様子を見に行くが
見つかるような柒宿(チルスク)ではない

翌朝 雪地(ソルチ)が月夜(ウォルヤ)に
牢を襲撃するのは いくら何でも危険じゃないかと話す
しかし月夜(ウォルヤ)は どんなことをしても助け出す!と言うばかり

すると突然 見張りの兵が怪しい気配に大声を出す…!

見てみると 怪しい者とは 昭火(ソファ)を連れた竹方(チュクパン)だった
驚く月夜(ウォルヤ)と雪地(ソルチ)!
砦に入った途端 食事にかぶりつく竹方(チュクパン)
昭火(ソファ)は隠し部屋から持ち出した書状を 大事そうに抱え
『王女様は何処に?!』と しきりに聞いている
食事を勧められても 片時も書状を放そうとしない
その様子を 毗曇(ピダム)がじっと見つめている

ようやく会えた昭火(ソファ)の手を取り 大いに喜ぶ徳曼(トンマン)王女は
ただ父王の安否が気にかかり 聞かずにはいられない
昭火(ソファ)の様子から 最悪の事態さえ考えてしまう

一方 廉宗(ヨムジョン)は
牢襲撃の計画案を 月夜(ウォルヤ)と雪地(ソルチ)に見せる
完璧過ぎる計画案に 2人は満足げだ

しかしその動きは すべて柒宿(チルスク)に監視されていた…!

死体の捨て場に横たわる月夜(ウォルヤ)達
不思議そうに監視している柒宿(チルスク)とサンタク

その不可解な行動だけでは 何とも理解し難いようだ

やがて死体を捨てに 荷車を曳いて兵士達がやって来る
月夜(ウォルヤ)達は素早く兵士達を倒し 代わりに荷車を曳き宮殿へ…
柒宿(チルスク)は 敢えてそれを黙認し美室(ミシル)に報告した

『庾信(ユシン)だけ渡せ』

美室(ミシル)の指示に従い 数人の死体の中に瀕死の庾信(ユシン)が…
雪地(ソルチ)は『死んでいるーーーっ!』と大袈裟に叫び引き摺って行く
こうして月夜(ウォルヤ)達は 庾信(ユシン)救出に成功したのだった

同じ時 廉宗(ヨムジョン)は 徳曼(トンマン)王女へ途中経過の報告をしていた

宮殿を出る荷車
その後を 柒宿(チルスク)の指揮のもと サンタクら兵士達が尾行して行く
そうとは気づかず 月夜(ウォルヤ)達は徳曼(トンマン)王女のもとへ急ぐ…!

再び生きて会えた徳曼(トンマン)王女と金庾信(キム・ユシン)

しかしその直後! 物々しい騒ぎに騒然となる
次々に火矢が射込まれ 根城のあちこちから火災が発生する…!
赤い装束の兵士が雪崩れ込み 闇夜の大乱戦となった!!!
独り 執務室で事が終わるのを待つ美室(ミシル)

(さあ王女様 そろそろ決着をつける時です)


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