18話 それぞれのバースデーパーティー
クローゼットのチェギョンは 身動きどころか呼吸さえ苦しい
チラッと見えたシンの裸が目に焼きついて 心臓が止まりそうになった
(出た方がいいかな でも今出たらシャレにならないことに…)
脱いだのならシャワーを浴びればいいのに シンはなかなか浴室に行かず
裸のままでウロウロ歩き回っている
(どうしたら出られるの?!)
今ここから出たとして…
想像するだけで チェギョンは頬が赤らむ
(そんな姿見ちゃったら 一生気まずい関係になるかも
ああ…! 体が痛い!)
結局そのまま チェギョンは 狭いクローゼットの中で眠ってしまう
そして シンがシャワーを終えたタイミングで目覚め
置かれている状況をすっかり忘れ もそもそと這い出てしまった…!
『わあぁーーーっ! な…何だ?!!!』
『シン君… 私よ』
すべてを見られてしまったと ショックをうけるシン
見てないと否定しても 信じてもらえない気がして消え入りたいチェギョン
その頃ガンヒョンたち3人は 豪華な別荘で優雅に過ごし
皇族を友達に持ったことを 大いに喜び合っている
はしゃぎながら 2人がガンヒョンのメガネを外してしまう…!
ガリ勉タイプに見せてガードしているガンヒョンの殻を 壊してしまいたかったのだ
そこへ シンの友人3人が乱入…!
するとチャン・ギョンが ガンヒョンの顔を見てハッとする
メガネを外したガンヒョンは 驚くほどの美形だったのだ
『俺としたことが 今まで白鳥に気づかなかった』
『正気か?あのアヒルのどこが白鳥なんだ?!』
夫婦の部屋では 見たのか見られたのかで言い争いになっている
『夫婦なのよ 見たっていいじゃない!』
『み…見たのか?!本当は見たんだろ?!』
『見てないわよノーパンのくせに!昼寝でもしよっと!』
チェギョンの最後の言葉に凍りつくシンだった
一方 ひとりで過ごすヒョリンの前に ユルが現れる
ユルにだけは ここへ来ることにためらいがあったと正直に話すヒョリン
逃げないで立ち向かうと決めながらも 心情は複雑だった
『もしかしたら 自分に疲れて自ら手を離しちゃったのかも
毎日 自責の念に駆られて 後悔するかもしれないわ』
ヒョリンは 清々しい表情だった
シンが 心からチェギョンを好きだと 今なら認められる
しかしユルは まだその境地までは至っていないようだ
『ユル お互い愛し合うのが本当の愛だと思うの』
宮殿では 親睦の食事会で撮った集合写真を見ている太皇太后
2人の王子が宮中にいて 皇太后も戻り 賑やかになったと満足そうに笑う
そのせいで 不穏な動きもあるのだと言いたげな皇后は黙り込んでいる
やがて2人の王子が子孫を増やしてこそ 王室が繁栄すると言い
皇太后ヘジョン宮は 肝に銘じますと答えた
『ところで 皇太子妃と義聖(ウィソン)大君は 大変親しそうですが
2人は出会ってまだ日が浅いのではないですか?』
さりげなく とぼけた表情で核心を突く太皇太后
ヘジョン宮と皇后は お互いの過去を記憶の片隅に置きながらも 冷静を装う
同じクラスということで仲が良く 帰国したばかりのユルをチェギョンが助けたと
犬猿の仲の2人が言い訳のように口を揃えた
『しかし2人があまり仲が良いと 太子が焼きもちを妬きませんか?』
これもまたサラリと 触れてはいけない部分を指摘していく太皇太后
すかさず皇后が 太子は広い心の持ち主だと言い添える
これではまるで 息子の義聖(ウィソン)大君が横恋慕しているようだ
青ざめるヘジョン宮を見て 途端に笑い転げる太皇太后
冗談だと言いながら 最もデリケートな問題を指摘したのだ
そのうえで 皇室の人間が睦まじいのは良いことだと 話題を終えた
太皇太后ならではの言い方に 皇后は感謝の眼差しを向ける
ヘジョン宮は ただ微笑んで黙るしかなかった
先日も 皇太子は立派な皇帝になるだろうと言い さりげなく世継ぎを示唆した
そして孫の誕生を望むと切り出し 義聖(ウィソン)大君の行動に釘を刺したのだ
退室したヘジョン宮を 侍従長が待っていた
その昔 2人の王子の心を弄び 皇帝から追放されたヘジョン宮の過去の
一部始終を近くで見届けた侍従長である
皇帝の 国外追放という処断を ヘジョン宮に伝えたのも侍従長なのだ
ヘジョン宮にとっては 最も関わりたくない人物と言える
『孝烈皇太子が生きていた時 あなたは義聖(ウィソン)大君に仕えていました
しかし今は 太子にお仕えている
一体あなたの忠節は 何を基準に動くのですか?!』
『個人ではなく 地位に仕えるのが侍従長の任務でございます
孝烈皇太子がお亡くなりになって 仕える地位が変わったのです』
『ではもし 義聖(ウィソン)大君が皇太子になったら
今度は義聖(ウィソン)大君にお仕えするつもり?!』
今の皇太子がありながら 何と不躾な質問を…!
侍従長の怒りを観察しながら 言ってみただけだと笑うヘジョン宮
仕える身でありがなら ひと言申し上げたいと切り出す侍従長
『最近 義聖(ウィソン)大君様が頻繁に 明善堂に出入りされているようです
もしや義聖(ウィソン)大君様は あのことを知ってらっしゃるのでは?』
思わぬ報告に 動揺するヘジョン宮
そして そんなことはあり得ないと強く否定する
『私もそれを望んでいます
先代のもつれた因縁を 後代の人々は 知らずにいる方が賢明だと思います』
同じ時 宗親会では
義聖(ウィソン)大君の方が皇帝にふさわしいという意見が出始めていた
著しく王室の権威を貶めたシンに対し 反発が起きている
そして 本来は皇太子になるべき王子を 再び担ぎ出すという
世が世であれば謀反と疑われる会合が 開かれていた
これと同じくして 侍従長は 水面下の世論の声を皇帝に伝える
最近 目覚ましく存在を輝かせていく義聖(ウィソン)大君について…である
『また皇太子の座を義聖(ウィソン)大君に譲るべきだという
意見まで出ているようでございます』
皇帝は このところの皇太子の所業を見れば それも仕方ないという
声なき世論ほど恐ろしいものはないと 進言する侍従長だが…
『正直を言うと 私も太子より義聖(ウィソン)大君の方が
皇帝にふさわしいと思っています』
『陛下… 何をおっしゃいます!あってはならないことでございます!』
皇太后ヘジョン宮は 太皇太后の態度から危機感を感じ ペク・チュンハを呼ぶ
ユルの翊衛士となったこの男は やはりただの護衛官ではないようだ
別荘では
先に昼寝から目覚めたシンが チェギョンの寝顔を撮ろうとビデオを手にする
すると ビデオの画像に あり得ない映像が…!
慌てて鏡の前に座ると シンの髪の毛はカラーのヘアゴムであちこち結ばれ
何と顔には化粧までされているのだ
何とか仕返しをしてやろうと ビデオカメラを設置するシン
ビデオカメラは 眠っているチェギョンの頬にキスする瞬間を 写し撮っていた
階下では チャン・ギョンが 何とかガンヒョンの心を射止めようと頑張っている
これをきっかけに チェギョンの友達とシンの友達が交流していく
そんな中へ 目覚めたチェギョンがビデオカメラを持って現れる…!
シンへのイタズラ映像を見せて みんなで大いに笑おうとしたのだが
なぜか最初に映ったのは自分の寝姿だ
『どうなってんの? 何であんたが映ってんのよ』
『おい やめろ!!!』
遅れてやって来たシンが 慌てて止めてももう遅かった
チェギョンに覆いかぶさるようにして シンがキスする瞬間に 一同バカ受け!
キッチンから見ていたヒョリンだけが目を背けてしまう
『どうしてこんなビデオ みんなに見せるんだ?』
『皇太子夫妻の愛情表現 堪能させていただきました アハハ…』
チェギョンは いたたまれなくなって部屋に逃げ帰る
その頃 宮殿では
皇室の休憩室に チェギョンの母親がやって来る
夫がちゃんと働いているのか 確かめに来たのだ
…というのは口実だと 夫の方がよく知っている
『宮廷にはこれ以上 保険に入れる人間はいない!』
『何言ってるの?宮廷は巨大なマーケットなの!
宮廷には 数え切れないほどの人がいるのよ
人のいる場所に保険があり 保険のある場所に人ありよ!』
次のターゲットはチェ尚宮だという
そして 独身のチェ尚宮こそ 将来を考えて入るべきだと熱く語る…!
尚宮という職業は結婚できないのだと知った母親は驚き
朝鮮時代は もうとっくに終わっていると憤慨する
『私は貧しい家庭に生まれ 育ってまいりました
幸いにも皇后様とご縁があり 皇室の奨学金で学校を卒業することが出来ました
私は 皇后様の御恩徳に報いる為 宮廷に入って来たのです
結婚など 私にとっては大きな問題ではございません』
事情が分かっても 母親は納得できないと騒ぎ出す
この先端時代に 結婚できないなんて…! 立派な労働力搾取だと!!!
『それに… 人権蹂躙だわ! 女をバカにした前近代的な考え方よ!
今すぐ根絶すべき悪習ですわ!!!』
『しかし 修道女や尼さんも 結婚できませんでしょう?』
困ったことになったと 困惑するチェ尚宮
しかしどうにも 府夫人であるチェギョンの母親を説得できそうにない
『ダメよ! チェギョンが一生暮らす場所で
そんなことが起こってるなんて許せないわ!これは私が強く建議します!
チェ尚宮は 私が責任を持ってお嫁に出しますから!!!』
その夜 別荘では
あらためて正式に ユルの誕生パーティーが開かれていた
ユルの提案で みんながそれぞれに仮面をつけている
そこへチェギョンたちが 誕生ケーキを持って来た
なぜ皇太子妃がケーキを用意するのか シンは不満げだ
クラッカーが鳴り シャンパンで乾杯する一同
『ユル 誕生日おめでとう!』
『おめでとう!』
ユルは 自分の誕生日は口実で
ただこうして みんなと楽しい時間を過ごしたかったと告白する
『イギリスにいた時は 友達がいなかったから』
『今は 私たちがいるじゃない シン君 そうだよね?』
『……』
『そうでしょ?』
『…ああ』
シンがすぐに返事をしなかったことで 気まずい空気になる
だからそういうことを なぜチェギョンが仕切って言うのか
シンは ユルに心を許せないし チェギョンの態度にも不満なのだ
それでも 場をシラケさせてしまったと思い ユルと乾杯したその時…!
『シン 飲んじゃダメ!!!』
『ん?』
『これ 桃のシャンパンよ 桃アレルギーでしょ?
昔 桃の缶詰を食べた時 全身真っ赤になっちゃったの
それで背中にできた斑点がハート型で… あれには笑っちゃった
2人で大笑いしちゃったのよね』
喜々として思い出を語り 昔を懐かしむヒョリン
チェギョンは 自分の知らない2人の過去に 下を向いてしまう
『ずっと消えなかったな』
『これ飲んでたら 大変なことになってたわ
あ ピーナッツアレルギーのことは話した?』
調子に乗って話が止まらないヒョリンに ガンヒョンたちがムッとしている
チェギョンは ピーナッツも食べられないのかと 冷たい言い方で返す
そして 飲めないシンからグラスを奪い 飲み干してしまった…!
『おい やめろよ』
『私 桃 だあ~い好きなの!』
パーティーが終わり 夜のテラスで チェギョンがひとり切り
そこへ ユルが心配して近づく
ヒョリンの思い出話は 意図的じゃなくても無神経だったかもしれない
でも チェギョンもまたヒョリンに対して配慮がなかった
『ヒョリンはシン君のこと よく知ってるみたい 私は全然知らないのに』
『あの2人 2年間つき合ってたけど 凄く濃い2年間だったみたいだ
2年っていったら 決して短くはない』
『そうだけど傷ついた シン君のこと 何も知らないんだもん』
自分も夫の好き嫌いやアレルギーを知りたいと シンのもとへ行くチェギョン
するとそこには シンとヒョリンがいて 何やら話している
チェギョンは 気づかれないように近づき 2人の会話を聞いてしまう
皇后が 金銭的な支援に協力すると持ち掛け ヒョリンに留学を勧めているという
いくら皇后でも 人の人生に口出しは出来ないというシン
『留学のこと考えてたら 昔のこと思い出したわ いつか2人で一緒に留学に行って
シンは映画の勉強を 私はバレエの勉強をしようって言ってたでしょ?
2、3年後には留学に行きたいって もしそうなったら…
留学に 一緒に行けたらいいなと思って 1人で行くのは寂しいもの』
『留学か… 行きたかったよ』
『シンの 映画への夢をパリで咲かせたら?
誰よりもいい映画を撮れると思うわ』
ここまでで 聞くに堪えなくなったチェギョンは 立ち去ってしまう
再び留学の夢の話を持ち掛けられたシンは
もし行くなら 大事な人を連れて行くことになると答えたのだ
それは誰でもない チェギョンのことなのに…
肝心なシンの本心を チェギョンは聞けなかった
『母の意図は不純ではあるけれど
結果的には お前にとって良かったみたいだ パリに行って夢を咲かせて来いよ』
身を引く形で綺麗に終わろうとしたヒョリン
でも最後の望みとして 一緒に留学できればと思った
それを切り出すことでヒョリンは シンの心が完全に離れたことを痛感したのだ
そんなこととも知らず チェギョンは必死に涙をこらえていた
ユルを相手に 絶望的な心情を語り始める
『シン君は 私のいない未来を想像してる
私は シン君がそばにいないって思うだけで 胸が苦しくなるのに
シン君は違うみたい… 私とは全然 違うみたい』
『シンを信じるなと言っただろ 君とシンは似合わないよ』
『頭にくる! 留学の話くらいしてくれたっていいのに 夫婦なのよ』
『君より ヒョリンと一緒にいたいのさ』
チェギョンの様子を窺いながら ユルはじりじりと追い詰めていく
シンの思いがヒョリンでなく チェギョンにあると知っていながら…
宮殿では
あまりに生々しい夢にうなされ 皇帝が目を覚ます
それは 若き日のヘジョン宮と自分が 睦まじく過ごすというものだった
もう とうに過ぎ去った日の記憶を なぜ今頃になって夢に見るのか…
気配を感じた皇后も目を覚ます
『陛下と夫婦の縁を結んで もう20年が経ちます 長い年月でした
今まで いつもそばで陛下を見守っていましたが
陛下の心には 近づくことが出来ませんでした』
それはどういうことかと聞く皇帝
決して過去の出来事に触れず 不安を抱かせないようにしてきたつもりだった
でも皇后にとっては 夫の心の中に 決して踏み入ることのできない領域があると
常に感じて生きてきたのだった
『私はいつも 陛下の心の外にいました 今まで待ち続けて来て
私にも 諦められるものと そうでないものができました
息子が皇帝になるのを 必ずこの目で見たいのです
それが 陛下のそばで 息を殺して暮らしてきた 私の一生に対する贈り物です』
夫の心は別のところにある
それは諦められても 息子のことは諦めきれないと 皇后は訴えるのだ
夫の心を奪われ 皇帝の座までヘジョン宮の息子に奪われることは
あまりにも耐えがたい仕打ちだと…
別荘では
こんなパーティーも最後だと 皆が感傷的になっている
それぞれが卒業したら 別々の道を歩くことになるのだ
進学したり 就職したり もうこうして集まることもないかもしれない
『でもお前たちは 宮廷で一生暮らすんだろ?』
『もしかしたら 2、3年後には 自由の身になってるかも』
『あんたが自由に?それは無理だと思うよ』
『そうなりたいって話よ』
『いつか “皇太子妃 韓国を脱出!”なんて記事が載るんじゃないだろうな』
チェギョンならやりかねないと 笑いが起こる
シンだけが 憮然とした表情だ
『皇太子妃が宮廷を出られると思うか?!』
『私だって 違う未来を夢見たいの』
次第に言い合いになりそうな雰囲気の中
チェギョンはロウソクの火でヤケドしてしまう
冷やしに行くというチェギョンを ユルが追いかけた
こういう時は いつもユルが 真っ先にチェギョンに駆け寄るのだ
シンは逆に 何のリアクションも出来なくなってしまう
庭に出ると 今度は足がもつれて転びそうになるチェギョン…!
支えようとして転んだユルが 手をケガしてしまう
どうしていつも ケガしてまで自分を守ってくれるのか… チェギョンは戸惑う
『言っただろ? 君の痛みは僕の痛みだって
こうしてると この前 落馬した時を思い出すな あの時 君が走って来てくれた』
『あの時は… 誰もユル君を気にとめてなかったから』
そう あの時はまだ シンとも心を通わせられず
夫であるシンを無視して ユルのそばに駆け寄ったのだ
『君が走って来てくれた時 すごく幸せで嬉しかった』
『本当にごめんね』
『そんなに悪いと思うなら プレゼントを受け取ってくれないか?』
ユルのプレゼントとは おでこへのキスだった
突然のことに動揺するチェギョン…!
夫のシンから受けるキスにも慣れていないのに
『友達じゃなく 男として 一度言っておきたかったんだ
僕の前に現れてくれて 僕の運命になってくれてありがとう』
突然 チェギョンが立ち上がる!
2人が並んで座る目の前 焚火の向こうに シンが立っていたのだ
動揺したものの チェギョンは思い直して座る
シンだって ヒョリンと留学するのだから 罪悪感なんて感じることはないと…!
『来い』
『イヤ』
『来いって言ってるだろ?』
『イヤよ!』
ユルが立ち上がって シンにつかみかかる
しかしそこまでだった
チェギョンは シンの妻なのだ
シンはギロリとユルを睨みつけ チェギョンを引っ張り 立ち去った
部屋に戻ると そんなにユルがいいかと責め立てる
自分のせいでケガをしたのに 放っておけないと反論するチェギョン!
そのケガも 2人きりになる口実をつくったのだというシン!
『くだらないことを言ってないで 将来の計画でも立てたら?!』
『何のことだ!』
聞き捨てならない言葉に 声を荒げるシン
そこまで言わせるのかと 涙がこぼれそうになるチェギョン
『2、3年後に離婚して留学するなら 今から少しずつ準備しないとね!』
チェギョンが立ち聞きしたのだと シンはすぐに気づくが
チェギョンは 言い訳さえさせようとはしない
『あんたが誰と留学に行こうが 私には関係ないわ!
その頃には私も 自分の家に帰ってるだろうし それが私の望む未来よ』
『実家に帰るのが お前の望む未来なのか?』
シンは自分の夢のために未来を生きればいいし
自分もまた 愛する人と違う人生を生きるというチェギョンの言葉に
その未来にはユルがいるのかと声を荒げるシン!
互いの気持ちを確かめ合ったはずなのに またしてももつれていく心と心…!
『本当に自分勝手な人ね! ユル君はあんたと違うわ!
少なくともユル君は 私に正直に話してくれる!でもあんたはそうじゃない!
正直にならないと心は離れていくわ!私たちのようにね…!』
その場から消えようとするチェギョンを引き留め 無理やりに唇を奪うシン!
『何するのよ!』
『俺がお前の夫だってことを 教えてやったのさ!』
バシッ!
したたかに平手打ちをして 最低な男だと叫ぶチェギョン!
思い合っている2人は 決定的にすれ違ってしまったようだ
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