ぐにゃぐにゃ 第24話(最終話) 開かれた天門 ぐにゃぐにゃ

 

絶命したドルぺ
チェ・ヨンは キ・チョルに向かって怒りの剣を振り上げるが

その剣が用を成さないことを この場の誰もが知っている…!
恭愍(コンミン)王は 隊長を守れと命ずるが チェ・ヨンはこれを拒否する
近づけば誰であろうと斬り捨てると…!

 

何度も何度も その剣を弾き飛ばされ それでも剣を拾うチェ・ヨン
見ているのもつらく 副隊長ペ・チュンソクら隊員たちは目を背ける
そのチュンソクに 王様を連れて逃げろと命じるチェ・ヨンだが…

 

『余は残る 隊長の後ろにいるぞ!』
『王様!』

 

そんなことはどうでもいいとばかりに キ・チョルは 医仙を連れて来いと叫ぶ
連れて来なければ 宮中の者を1人ずつ斬っていくと…!

 

そんな手では何もできないと キ・チョルばかりか王までも
誰もがチェ・ヨンは戦えないと思っている

 

しかしチェ・ヨンは ただ剣が重いだけだとつぶやく

 

何を虚勢を張っているのだと キ・チョルは余裕の表情で斬りつけて行く!
すると… 逆に今度は キ・チョルの剣が叩き斬られてしまう!

 

『その剣は一体…!』
『申したはずです 重い剣だと』

 

その頃 ウンスの意識が戻り始めていた
チェ・ヨンに代わって看病しているチェ尚宮は ようやく熱が下がったことを確認する…!
ウンスは まだもうろうとしながらもチェ・ヨンの姿を捜す

 

『ヨンがひと晩中 付き添っていました』
『叔母様 私… 助かったんだわ!』

 

火手引(ファスイン)と千音子(チョヌムジャ)が宣仁(ソニン)殿に向かう
それを目撃したテマンが 警告の笛を吹き 兵士たちに知らせる!

 

宣仁(ソニン)殿では

 

『陛下 この者にご用がおありですか?
なければ ここで息の根を止める許可を!』

 

『徳成府院君 余を殺したかろうが 余はそなたを殺めとうない 話し合わぬか

そなたも高麗(コリョ)の民 令妹奇皇后も 祖国を思うてくれておる
願わくば 互いに生きる道を…』

 

『初めは ただ軟弱で自尊心の強いお方とばかり
王様に 政(まつりごと)の手腕がおありとは ハハ…
チェ・ヨン お前ほどの男なら天下取りも夢ではない』

 

『口を慎め!』

 

『この王は お前を猟犬として重宝するのみ
用済みとあらば すぐ煮立つ湯に投げ入れる
だがその時も お前は喜んで入ろう そういう男だ』

 

『黙れ!』

 

『民草は王の名も知らぬ だが お前の名を知らぬ者はおらぬ!』

 

チェ・ヨンは 先王の 常軌を逸した言動を思い出していた
まさに あの時と同じ言葉を今 キ・チョルが口にしている…!

 

「国の民草は 余よりこの者たちを頼りにする!
貴様は 民草が王である余より信を置く 赤月隊の隊長か!」

 

「王様」

 

「民草を守るのは 王である余ではなく赤月隊か?!」

 

近衛隊を前にして あの赤月隊と同じ状況が繰り返されようとしている
それは狂った王ではなく 心を病んだキ・チョルによって…!

 

『王様の今の座は 自ら築いたものですか?己の血を流して?!
朝廷の忠臣たちも この者が集めました
開京(ケギョン)の禁軍(クムグン)!国境の守備軍もこの者に従います!
王様にあるのは “王”という肩書きのみ!!!
どうだチェ・ヨン 王にならぬか?
元皇帝の勅書なら すぐにもらって来よう』

 

恭愍(コンミン)王は うっすらと目に涙を浮かべている
しかし 自信を持ってチェ・ヨンに この者に答えよと命じた…!

 

『王様に申し上げます!
7年前 ある方が同じように返答を迫られました
問いがあまりに重く その方は自らの命をもって返答しました
今分かりました それは誤りだったと!

あの方は間違ったのです! なぜなら… 逃げたのですから!』

 

『チェ・ヨン 王にならないか? なぜ欲を出さぬ!』

 

『すでに王を得ながら 他に何を望む!
王様 ご命令ください!!!』

 

『余は…』

 

この答えを待たずして キ・チョルは踵を返し出て行く…!
目的は 王を殺めることでも 謀反を起こすことでもない
火手引(ファスイン)と千音子(チョヌムジャ)が 宝を手に入れるまで
時間稼ぎをしていただけのこと

チェ・ヨンと近衛隊 そして王をこの場にとどめることが目的だった

 

康安(カンアン)殿から典医寺(チョニシ)へ
家火手引(ファスイン)と千音子(チョヌムジャ)が 今度は医仙を捜しに行く
それを察知したテマンが いち早くチェ尚宮に知らせた…!

 

『あいつらが来ます!笛男と火女です!!!』

 

チェ尚宮は まだ足元がおぼつかないウンスを支える
どんな状態だろうと 今は逃げるしかない…!

 

『テマン 隊長は?』
『王を守っています!皇宮が一大事なんです!!!』

 

しかし遅すぎた
テマンの背後に火手引(ファスイン)が…!!!

 

火手引(ファスイン)の火功の威力は知っている
しかし 今ここで医仙を守れるのは自分しかいない…!
テマンは かなわぬことを知りながら必死に応戦していく!!!

 

テマンののど元に 火手引(ファスイン)の手が食い込む!
振り返ったチェ尚宮が気づき 背後からテマンを援護する!
そこへ現れた近衛兵が ウンスを坤成(コンソン)殿へと導く
ウンスが按じたところで阻止は出来ないと説得し 脱出を促した…!

 

火手引(ファスイン)は ウンスを追って外へ出ようとする
テマンは ウンスの熱を下げるために用意された氷水に手を突っ込み
その冷気で攻撃した…!!!

 

思いがけなくも 氷水の冷気ごときが 火手引(ファスイン)を怯ませた!
しかしそれも 長くは続かないだろう

 

その時 背後からチェ尚宮が短刀を突き立てた!!!

 

火功を使いこなす無敵の火手引(ファスイン)は
背後から短刀を突き刺され あっけなく倒れた…!

 

『無事か!』
『医仙が… 早く!』

 

テマンは 危機一髪をチェ尚宮に救われたものの のどに大やけどを負っていた

 

兵士に導かれて坤成(コンソン)殿に向かったはずのウンスは
ク・ヤンガクによって攻撃され 失神し 連れ去られようとしていた
兵士は近衛兵ではなく キ・チョルの手の者だったのだ!

 

千音子(チョヌムジャ)は 火手引(ファスイン)の亡骸を発見し驚愕する…!

 

テマンは 深手を負いながらも 隊長チェ・ヨンのもとへ辿り着き
坤成(コンソン)殿に向かった医仙が 行方知れずだと報告する
テマンの大やけどに気づきながら チェ・ヨンは坤成(コンソン)殿へ…!!!

 

チェ尚宮は 王妃と共に医仙ウンスの行方を按じ康安(カンアン)殿に向かう

 

この襲撃は 果たして何が目的だったのか…
医仙をさらうだけなら 典医寺(チョニシ)に行けば済む

 

その時 内官ドチが何かを見つける
その小箱にあるのは 医仙の天の道具だという恭愍(コンミン)王
すると王妃が あまりに錆びついていて これは医仙の物ではないようだという

 

また別の内官が 今度は大きな箱を差し出した
箱の中には 古ぼけた紙が入っているだけだった

 

『医仙にしか分からぬ品だ』

 

恭愍(コンミン)王は 心を痛めていた
体調が思わしくない医仙のそばを離れ 今回も自分を守るためにチェ・ヨンは…
そしてその隙に 医仙はさらわれてしまったのだ
すると王妃が…

 

『こうは思いませぬか?
私のために 天の方を無理にお連れしました』
『かどわかしたようなものだ』
『この国にいてはならぬ方 天がお怒りなのでは?』
『余が医仙を連行し引き留めたのだ 天の怒りは余が受けるべきだ』
『では私も 共に罰せられましょう けれどまずは 医仙を捜しましょう
解決したらお話が』
『何の話が?』
『医仙に教わった天界語です 今は隊長と医仙のことを』
『そうだな』

 

チェ尚宮は ウンスがさらわれたことに責任を感じていた
自分が守るから皇宮へ行けと そうチェ・ヨンに命じたのは自分だと…

 

『火を使う女の遺体が消えた 千音子(チョヌムジャ)が運んだのか
だが 遺体を担いで医仙までさらえぬ 他にも協力者がいる』
『医仙の様子は?』
『ひと晩高熱が続いたのだろう 良くはない』
『毒は?』
『医仙は 解毒は出来たと言うが…』

 

今にも飛び出して行きそうな甥を チェ尚宮は必死に止める!
近衛兵が医仙を捜索している
隊長チェ・ヨンにはここで待つようにとの王命なのだ

 

『生きていけぬ! このままじゃ… 俺…』

 

チェ・ヨンは 恭愍(コンミン)王の前に立ち 行き先は天門しかないという
その場所も自分なら知っていると…!

 

『もし医仙を見つけ 取り戻せたら そなたも行くのか?』
『…それを聞くために 私の足止めを?』
『いいや 居場所を突き止め動く方がよい
それに “一緒に行く”という返事を聞くためだ』

 

恭愍(コンミン)王は 身も心も疲れ果てたチェ・ヨンは
医仙と共に天界へ行く方がいい そうすべきだと言うのだ

 

『返答はすでに 私の師が出した答え それと同じ過ちは犯しませぬ
ゆえに 王様のもとに戻りました
どうか私の大事な方を救えるよう お力添えを』

 

感無量の恭愍(コンミン)王は 涙をこらえチェ・ヨンを見送った
キ・チョルらの隠れ家は すでに近衛隊が突き止めていた

 

ウンスが意識を取り戻すと そののど元に剣が突きつけられていた…!

 

舎妹を殺したのは誰なのか!
怒りに任せた千音子(チョヌムジャ)は 今にもその剣を突き刺しそうだった
騙されてその場から連れ去られたウンスは
火手引(ファスイン)が死んだことも知らないのだった…!

 

『やめろ!』

 

止めたのは キ・チョルだった
具合が悪そうなウンスを気遣い 誘拐したのではなく お連れしたのだという

 

『私に構わないで』
『共に天界へ行くのです そして天の世界まで
おっしゃったはずです 3つ目の形見に 天界へ行く方法が記してあると』

 

近衛隊が突き止めた潜伏先は もぬけの殻だった
手裏房(スリバン)の捜索によれば すでに西京を越えたという
ならばもう行き先は分かった
チェ・ヨンは 部下を制し ひとり後を追う…!

 

ウンスは キ・チョルと共に天門を目指していた

 

『手帳の記述から 天門の開く日時は太陽黒点の爆発と関係が
門が いつの時代のどこへつながるのか分からないけど
隊長が戻って来れた事実から 往復は出来る
でも次はどうだか どこに行くつくのかさえ分からない』

 

ウンスがどんなに言っても キ・チョルには不安の欠片もない
ただ天界へ行く それだけが目的だった

 

『行ってどうするの』
『探し求めるのです 私の心の空白を埋め 病を治せるものを
求めて求めつくせば いつかは見つかるはず』

 

ウンスはもう 説得することを諦めた
どこへでも勝手に行けばいいと
ウンス自身は もう天門をくぐるつもりはないのだから

 

『一緒に来てもらいます』
『ここに残るわ』
『行くのです!』

 

ウンスを追いかけるチェ・ヨンは 立ち寄るであろう場所を捜索し
宿の柱に ウンスが刻んだ文字を発見する
それは以前に ウンスが教えてくれたハングル文字で
“大丈夫よ”と書かれていた

この世界の文字ではないため 大きく目立つ場所に書かれているのに
誰も気にとめることなく キ・チョルにも怪しまれなかったのだ

 

これを書いたなら まだウンスは生きている
それだけが チェ・ヨンの希望だった

 

2日目の宿で ウンスは キ・チョルの体調が優れないことに気づく

 

『脈を診せて』
『心の通わぬ者に我が身を委ねろと?断ります』

その時 階下で物音がした!

 

宿を貸し切っているのに この物音はチェ・ヨン以外に考えられないと
ウンスは希望に目を輝かせ キ・チョルは身構える
その一瞬の隙を突き 足元に忍ばせた短剣を抜くウンス!
何度もチェ・ヨンに教わった通り ためらうことなく素早く斬りつけ
迷わずチェ・ヨンのもとへと急ぐ!

 

チェ・ヨンの剣にも迷いはなかった
重いと言っていた剣を 以前のように自在に操り 次々と斬り殺していく!
その剣は いとも容易くク・ヤンガクを殺め 怒りに満ちた千音子(チョヌムジャ)を
一瞬のうちに突き刺し これも容易く絶命させ 奥へ奥へと進んでいく!

 

キ・チョルは 今頃になって薬の副作用が出始めていたのだ
弟妹を失った今 この体では戦うこともかなわず 逃げるしかなかった…!

 

ようやく捜し当てたウンスは みるみる涙をこぼす
泣いてはいるが その元気な様子に 安堵の表情になるチェ・ヨン

 

『それじゃ 助かったのですね』
『ええ…!』
『では… 俺のそばに』
『いるわ!』

 

ウンスは チェ・ヨンに見守られながら眠りにつこうとしていた
ひと晩中高熱にうなされ 拉致されてから休む暇もなく衰弱していた

 

『明日 天門が開きます』
『そうね』
『いいのですか 会いたい方々がいるのでは?』
『…会って来てもいい?』
『天門へお送りします』
『府院君が来るかも』
『承知です』
『戦って勝てる?』
『おそらく 勝てます』

 

ずっと見ていたい… とつぶやくチェ・ヨン
もう忘れなくてもいい人に めぐり会ったのだ
もう2度と離れなくてもいい相手に…

 

先に 天門に到着したのは キ・チョルだった
しかし 光が渦巻く中へ 何度飛び込んでも弾き飛ばされてしまう…!
チェ・ヨンとウンスが現れた頃には 憔悴しきっていた

 

『教えてください どうやって入るのです?』
『ただ入るだけよ』

 

一体 何に苦労しているのか 2人には分からない
キ・チョルの苛立ちは限界に達していた

 

『まだ偽りますか 私の切なる願いをこれほど残酷に… 教えよーーーっ!!!
この世しかないのか!死んだら終わりか?続きはないのか!!!』

 

ウンスに襲い掛かろうとするキ・チョルに 剣を突き刺す!
剣に貫かれながら キ・チョルの中に残る氷功が暴走する!!!

 

『共に行こう この先の世界へ!!!』

 

氷功により 凍りついていくチェ・ヨン
力尽きて倒れ込み キ・チョルが離れた時
すでにチェ・ヨンの意識は薄れていた

 

そばに駆け寄り 必死に心臓マッサージを続けるウンス!!!
絶望的ともいえる状況に 半狂乱で泣き叫ぶ!
チェ・ヨンの中の微かな意識が その嘆きを聞いた

 

(なぜこの方なのか…)

 

起き上がったキ・チョルは ウンスを引き離し 天門へと引きずっていく…!
チェ・ヨンは 気力を振り絞り ウンスの嘆きが遠ざかる方へ首を動かした

 

(その答えを探して 時間を無駄にしました
父上… やっと分かりました
遅過ぎましたか?)

 

激しく抵抗するウンスを引きずり 天門の前まで来たキ・チョル
その光の渦の中に 共に入ろうと試みるが…
渦の中に飲み込まれたのは ウンスの体だけだった!

 

(あの方ならこう言います
“大丈夫 遅過ぎはしない これが始まりだ”と)

 

ウンスは 久々に見るソウルの高層ビルを眩しく見つめる
しかし 懐かしがっている暇も 戻れたことを喜ぶ余裕もなかった
自分の病院に駆けつけると ナースが極々自然に迎えるのだ

 

『あ 先生! 先生の取材に日本からおいでです』

 

不思議がっている時間はない
今はとにかく 出来る限りの医療器具と薬剤を!!!

 

ウンスの側近である室長が 警察に電話する

 

〈警察ですか?たった今ユ・ウンス先生が戻りました!
ええ 誘拐で捜索願を出していた方です
ただ様子も変だし 服装も奇妙で…〉

 

☡太陽黒点が爆発 危機警報が発令されました
午後6時現在 被害状況は報告されておりませんが
一部の国内線は影響を考慮し 北極海航路を迂回しております☡

 

(あの人を助けたい一心で ソウルを走った
あの時 どこでボタンを掛け違えたのだろう
再び あの人のもとへ帰るには 何が必要だったのか…
足りなかったのは想う気持ちか… 信じる気持ちか…)

 

ウンスは 一度だけ振り返り ソウルの夜景を見た
そして光の渦の中へ さっき入った天門をくぐり チェ・ヨンのもとへ急いだ…!

 

同じ天門の 同じ場所に戻ったはずなのに…

 

(私は再び あの人と引き離された
命が細りゆくあの人を残して 100年前の世界に独り残された)

 

ウンスは チェ・ヨンが生きている世界より さらに100年昔の世界で
医師として生き そして 100年後の世界に生きる自分に宛てて手紙を書いた

 

(それでも私は 今日も信じてる
あの日 あの人は 助かったのだと信じる)

 

急いで戻ったソウルで 医療器具と共に持ち込んだ映写機
その中には 懐かしい両親の映像があった

 

〈ウンス 風邪は治った?〉
『とっくにね いつひいたと思うの?』
〈野菜を送ったけど 届いた?〉
『お母さんのジャガイモが恋しい ここにはないの』
〈あなたも何か言って〉
〈俺はいいよ〉
『お父さん 久しぶり 年取らないね』

 

映像はそこで途切れた
電池切れだった
この世界ではもう 充電することはかなわない

 

果てしなく孤独な世界で ウンスは生き続け
そして 何度となく天門の場所に通い続けた

 

(誰かが言ってた
“強い願いは縁を結び 切実な願いと思い出が2人を巡り会わせる”)

 

そして 何度目かに訪れた天門で ウンスは光の渦の中に飛び込んだ
その目に映ったのは ソウルの眩しい夜景だったが
そこはすでに ウンスの帰るべき場所ではなかった

 

再び光の渦の中に入ったウンスは すっかり見慣れた天門の場所に戻る
しかしそこが いつの時代の天門の場所なのか見当もつかない

 

歩いて行った先の宿屋に入ると そこの酒場には
自分も身につけたことのある軍服を着た兵士で溢れかえっている
なぜ 元の領地に高麗(コリョ)の兵士がこんなにいるのか… 兵士を呼び止める

 

『元から大護軍様が 鴨緑江(アムノッカン)より西を奪還した』
『元と戦をしたのですか?』

 

山ごもりでもしていたのかと笑う兵士
それでも ウンスは聞かずにいられない

 

『先代の王の名を 教えていただけませんか?』
『忠定王だ』
『では… 今の王が即位して何年経ちますか?』

 

兵士は つき合ってられない!という顔で 5年だと答えて離れて行く
希望に満ちて奥の方を見ると そこにはテマンとトクマンの姿が…!
さらに ペ・チュンソクも姿を現した

 

宿屋を飛び出したウンスは 迷わず走り続ける!
間違いなくここは チェ・ヨンが生きる世界だと…!!!
そして…

無精ひげの姿で笑う チェ・ヨンが そこにいた

 

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