第6話 ![]()
パク・ハを連れ帰ったテヨン
ソン・マンボ ト・チサン ウ・ヨンスルの3人が出迎える
それぞれが短髪になってスッキリ!
チサンは茶髪にしている
屋根部屋への階段を上ると そこにはあの南国の大きな看板が…!
そして屋根部屋だというのに工事が入り まるで豪邸だ
そこへ テヨンの祖母である会長が 工事の進み具合を見にやって来る
秘書としてセナが付き添い パク・ハを見て表情を変える
面識のある会長とパク・ハは 互いに挨拶をする
『ここに1人で住んでたのよね?ご家族は?』
『…母がいるんですが 商売をしてて別の場所に』
会長は テヨンがお世話になるからとお金を差し出す
セナに呼び出され会いに行くパク・ハ
予想はしていたが セナは激怒している
コップの水を顔に浴びせられ…!
『飛行機に乗ってるはずよ!!!』
『…お姉ちゃん 悪いけど…』
『黙りなさい!!!また私をだますつもり?!!!』
『怒るのは分かるけど』
『近づかないで!!!』
その怒りは尋常ではなかった
屋根部屋が完成するまで キャンピング・カーで暮らすことになったテヨンたち
やっと“車”というものを理解したのに 車の住居とは…!
そこへパク・ハが戻って来る
明日から出勤だという4人を連れ パク・ハはデパートへ!
現代風の短髪ヘアにスーツ姿 携帯 時計 サングラス
徐々にカッコ良くなる4人を従えるパク・ハ 誰もが注目し振り返る
一方 会長の義妹ヨン・ソルヒは 倉庫で働く元常務ピョ・テクスに会う
『温泉ついでに寄ったと思ってた?』
『……』
『今日が最後だからよく考えて ソウルに戻りましょう』
『会社に与えた損害が大きい
会長が許すまでは犬のように倉庫を守りながら…』
『いつも同じことばかり言って!犬小屋を作る前に人間の家を建てて!!!
もうこりごりよ!秘密で恋愛するのも疲れたわ!』
そこへ ソルヒの甥でテムの父ヨン・ドンマンの車が!
慌ててソルヒを隠すテクス
ドンマンは 不機嫌に書類を車から放り投げ
会社にも警備員は必要だと 暴言を吐いて去って行った
『お義姉さんが決断したのね 復帰するの?』
『会社に何か問題でも?』
『言ってなかったわね テヨンが会社を継ぐの!』
『失踪したテヨンさんが戻ったと?!』
その頃 ヨン・ドンマンとテム父子は 空港に来ていた
『来たぞ!』
『チャン会長 ようこそ!』
ドンマンは 息子のテムを紹介する
“チャン会長”と呼ばれる女性は 冷やかにテムを見た
『15年ぶりの帰国ですが どちらに行かれますか?』
『個人的な用があるの』
チャン会長は セナとパク・ハの母親コン・マノクに会いに来たのだ
突然現れたチャン会長に マノクは冷たかった
『娘を捜しに来たの』
『今さら何のつもり?! 現れない約束でしょう!どうなってもいいの?!』
『お礼は充分にさせてもらう』
『帰って!帰りなさいよ!帰らないならタダじゃおかないわ!!!』
一方パク・ハは 4人の男たちを再教育していた
それにはまず 互いの呼び方を決めようと年齢を確認する
ト・チサンとテヨンが同い年だと判明
世子(セジャ)“様”と呼ぶなど言語道断!“さん”づけで十分だと…!
『年齢を確認するべきね!』
ソン・マンボが最年少でウ・ヨンスルが最年長
かつ パク・ハと同い年の27歳と判明 その間のチサンとテヨンだ
パク・ハはテヨンに “さん”づけを要求!不敵な笑みを浮かべる
続いて夕食
キャンピング・カーの前でバーベキューをすることに…
ここでも再教育は続く
『職場生活でいちばん重要なのは“飲み会”よ 飲み会には豚の三枚肉
肉には焼酎のビール割り お酒を飲む時は… 乾杯! 1杯目は一気!
三枚肉を食べてお酒を飲むのが1次会なの』
『次は?』
『2次会はカラオケよ 音痴では成功できない なら音痴は死ねと?
違うわ!特技でカバーよ!歌の代わりに個人の特技を見せるの
例えば物真似よ つまり声を真似るの』
翌日 ホーム&ショッピング本社の前に ピョ・テクスの姿があった
次にテヨンが 3人を引き連れ出社する
遠目からそれを見ているドンマンとテムの父子
『あいつらがテヨンの側近か?』
『そうです』
『おかしな奴らだ』
『会長がピョ常務を呼び戻した理由は?』
『あいつのことは気にするな 父さんがやり込めてやる!』
テヨンは会長室に案内され 3人はテムの側近が連れて行く
経歴も能力も分からない3人を テストしようというわけだ
会長はテヨンに ピョ・テクス常務を引き合わせる
『あなたを呼んだのは テヨンに仕事を教えてほしいからよ』
そこへ セナが3人のテスト結果を報告に来る
全員0点だったと聞き 笑い出すテヨン
『なぜ笑ってるの?』
『彼らは最高の人材です 簡単に評価できないはずです』
テヨンは 自分の秘書としてセナを指名する
『そうね それもいいわね ホン秘書がテヨンを担当して
ピョ常務は “最高の人材”達の能力を観察してみて』
『分かりました』
社内の各部署を案内して廻るセナ
テヨンは その顔をじっと見つめる
一方ピョ常務は 3人を観察すべく まずはランチに連れて行く
先に店に入れと言われた3人は…
『これが あの1次会だ!』
『抜かりなく!』
その店に三枚肉はなかったが ビビンバを頼み 焼酎のビール割りを作る!
ピョ常務が驚く暇も与えず 乾杯し 一気飲み!
ランチだというのに 次はカラオケへ…!
歌えない3人は特技のオンパレード!!!
とうとうキレるピョ常務!
『新人社員なのか?本当に新人か?!
こんなことは20年の古株のくだらない行為だ!!!低俗なことを…!
ヨン・テヨンが最高の人材だと言うから黙って見ていれば…!!!
お前たち!コネ入社は嫌われる!努力しても入社出来ない奴もいるんだ!
甘い気持ちならすぐ辞めろ!!!!! 他の奴に譲れ!
テヨンのためなら コネだと言われず職員に歓迎されるべきだ!
お前たちは…
朝鮮時代だったら 内侍(ネシ)か妾の子だったはずだ!!!くそったれ!』
一方ヨン・ドンマンとテムの父子は 再びチャン会長と会っていた
是非 チャン会長から会社の持ち株を譲って頂き 経営権を得たいと…
『経営権を得た後は?』
『会社を売却し業種変更します』
あまりに速球な息子に ドンマンは制止しようとするが… テムは聞かない
『秘密を申し上げました ご利用ください
さらに大きな市場に進出します』
パク・ハと買い物をするテヨン
アクセサリーの店で立ち止まるパク・ハ
『高いわね』
『女が貴く思う物なのか?』
『当然でしょ 女性なら誰でも欲しいわ』
次に 食事に行く2人
『男女は何をして遊ぶのだ』
『デートで何をするか?』
『デート?』
『こんな場所で食事やコーヒーを飲んだり…』
『お前なら何をしたい?』
『自転車ね カップル自転車よ』
『自転車?』
“車”に続き 今度は“自転車”を学ぶ
公園で猛特訓し どうにか乗れるように…!
ピョ・テクス常務にこっぴどく叱られた3人は それぞれに努力している
特にソン・マンボの学習能力は目覚ましく 携帯を使いこなし
会社中の社員のデータを覚え尽くす!
そんなマンボに恋をしているレディー・ミミ
手作りの弁当を届けたりと 熱心だ
翌朝 買い物をしてキャンピング・カーに戻るパク・ハ
テヨンはシャワー中!
すると… テヨンの服からお守りがはみ出している
恋が成就するという紐の結び方を 教えたとおりにやっている
お守りと一緒に 昨日パク・ハが見ていたアクセサリーが…!
(ということは? …なの?!)
期待と妄想がふくらむパク・ハを残し
テヨンは 外食すると言ってさっさと出かけてしまう
出社した3人は マンボのフォローにより社員の1人1人に挨拶を!
部署と名前を正確に呼ばれ 丁寧な挨拶に 皆 好印象を持つ
それを見た会長は 満足げにうなずいた
一方テヨンは 公園にセナを呼び出していた
カップル自転車に乗ろうと言われ 戸惑うセナ
『仕事でないなら…』
『テレビショッピングでは自転車も販売する 商品を知るためです』
渋々自転車に乗るセナ
公園のベンチに座ると セナは じっと見つめるテヨンの視線が痛いと言う
テヨンは 飲み物を買いに…
戻ると セナはこれまでにないゆったりした表情で微笑んでいる
その笑顔は 世子嬪(セジャビン)ファヨンそのものだった
帰りが遅いテヨンが心配になり セナは電話をかける
<どこですか?>
<セナさん 先に帰るよ そこで休んでから帰って
初めて穏やかな面を見た 邪魔したくなかっただけだ
もし喉が渇いたら 後ろを見て>
セナが振り向くと そこには ドリンクが置いてあり
ドリンクには パク・ハが欲しいと言った あのアクセサリーが添えてあった…
パク・ハの父親の命日…
義母と2人で供養にやって来る
セナは来る気がないらしい
父のために泣いてくれる義母マノクは 1枚の写真を差し出す
そこには 幼いパク・ハが両親と写っているが
母親の顔の部分が破られていた
『1歳の誕生日だって その隣にいる顔のない女性が母親よ
母親の話は 一切しなかったの
写真の顔を切り取るほど恨んでたのね
それを撮った後 出て行ったから あなたを1人で育てたの
9歳の時あなたを失い ずっと苦しんでたわ それで病気になったのね』
マノクは 父親が生前行きたがっていたという 豆腐の店に行こうと言う
パク・ハは涙を拭い それに従った
一方 ドンマンとテム父子は 突然チャン会長が帰国すると言い出し焦る
ピョ常務は テヨンと側近3人を飲み会に誘う
前回こっぴどく叱られているため 緊張が解けない3人
テクスは 本式の飲み会を教えてやると言い出す
そこへ テムの側近が現れ 無理矢理飲み会に混じろうとする!
側近は いきなり“タメ口ゲーム”をやろうと言い出し
教わったこと以外の事態に 戸惑う4人
目下が目上の者に 暴言を吐いてもいいと理解し
さっそくチサンがテクスにからむ
それはスリルに溢れ 妙な快感が…!
続いてマンボもやり始め テヨンは うつむいているヨンスルを促す
ヨンスルは 頑なに出来ないと言う
座がシラケる発言にブーイングが!
ヨンスルが席を外すと チサンが 突然テヨンに暴言を吐く
表情が凍るテヨン
殺気を感じたマンボが チサンを止める
いや 止めたのではない
今度はチサンが暴言を吐き…!
空気が凍った状況で テクスは会計をしに席を外し 側近がついて行く
制限時間の3分が終了し テヨンの怒りはマックス!!!
うなだれる2人…
そこへ 状況を知らないヨンスルが帰ってくる
座をシラケさせたと後悔したのか このタイミングで暴言を…!!!
3人は 正座してうなだれる
『死罪にしてください!!!!!』
チャン会長の行方を追って テムは車を走らせていた
セナもあとを追って来ている
豆腐の店にやって来たマノクとパク・ハ
しかしそこに チャン会長の姿を発見したマノクは
来たばかりなのに帰ろうと言い出す
店を出て 足早に歩くマノク
そのマノクを 疾走する車が…!!!!!
マノクは テムの車に接触し転倒してしまった
駆け寄るテムとパク・ハ!
それを見たセナは そこから足が動かない
駆け寄ることが出来ない…
『お姉ちゃん!』
セナは背を向けた
あの日のように…
背を向けるセナの姿を見たパク・ハは 頭の中に1つの記憶が浮かぶ
それは やはり姉のセナが自分に背を向けた記憶だった
自分の母親が交通事故に遭ったのに 見向きもしないセナ
怒りを感じるパク・ハだったが 今は義母のことが心配だった
病院に運ばれたマノクは 幸いにも脳震盪を起こしただけだった
神妙に謝罪するテム
落ち着きを取り戻したパク・ハは
はっきりと形になっていく自分の中の記憶に驚愕する!
パク・ハはセナを呼び出した
誰も来ない夜の会社で向き合う
『お母さんの容体は?』
『心配してるの?!それでも人なの?!
実母が目の前で倒れても 嘘がバレるかと逃げるなんて! 人のすること?』
『関係ないでしょ!』
『そうね 望みどおりにするわ 私たちは姉妹じゃないわ!
もう姉だとは思わない!理由を言おうか?!
私が養子としてアメリカに行ったのは
9歳なのに 家も両親も分からなかったから!
すべては事故で記憶を失ったから!』
パク・ハは 完全に戻った記憶を話し始める
『事故が起きたのは大邱(テグ)近郊だった
ソウルにいた私が なぜ大邱(テグ)で事故に?
トラックが動き出しても 知らぬふりをしてそっぽを向き
車を停めなかったあなたのせいよ!』
涙を流すセナ
『私が何度呼んでも 知らぬ顔だった 今日のように
母親が車にひかれても 見て見ぬふりをしたように!
本性がバレるのが怖い?!!!』
『黙りなさい!!!』
セナは パク・ハの頬に平手打ちする!
パク・ハも殴り返した!
『あなたを許さない!!!』
再び殴ろうとするセナの手から ブレスレットが落ちた
それは パク・ハが欲しいと言った
テヨンが買っていた あのブレスレットだった
セナの手を振りほどき パク・ハは背を向ける
この涙は何の涙なのか…
悲しい記憶の涙か あのブレスレットのせいなのか分からない
すると 目の前にテヨンが…
『迎えに来たのか?』
パク・ハの涙に驚くテヨン
その表情は これまでに見たことのない悲しいものだった
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