ф 韓国版・花より男子 第5話#2 出発! ф
カウル 『ずいぶん早い帰国よね
てことは パリで何か起きたんじゃない?』
ジャンディ『かもね』
カウル 『じゃあトイレで万歳三唱しなきゃ 違うの?
そうか 例のリーダーが気になるんだ?』
ジャンディ『違うわよ』
カウル 『でも浮かない顔だよ』
ジャンディ『さあね うまく説明できないけど 雰囲気が前と違うの』
カウル 『どこが?』
ジャンディ『何だか変わった』
カウル 『パリ帰りだからカッコよくなって当然よ』
ジャンディ『だから違うって!』
カウルの携帯が鳴る
カウル 『ガンサン?何? …緊急事態よ』
ジャンディが帰宅すると 家中が荷物だらけ
ジャンディ『ママ!パパ!ガンサン?』
ガンサン 『姉ちゃん』
父親 『パパはここだよ』
母親 『こっちに来て見てみなさい』
ジャンディ『これは?』
ガンサン 『お兄さんからだよ』
ジャンディ『兄さん?』
ガンサン 『ジュンピョさんだよ 何でも揃ってる』
母親 『ベッドは中に入らなくて送り返したの
レースがひらひらのお嬢様ベッドよ もったいない!
ドアを壊して入れればよかった』
ジャンディ『何で受け取るの!!!』
父親 『パパも送り返そうと思ったさ
でも受け取らないと配達の人が帰れない』
母親 『別にうちのためじゃないのよ あちらの顔を立てるため
うちが貧乏だと坊ちゃんが恥をかくでしょ よく考えなさい』
ジャンディ『足の踏み場もないのにどうするの?隙間で暮らすの?』
母親 『分かったわ!まとめて…おじさんの家へ
あなたの嫁入り道具にするわ!』
ジャンディ『パパ…』
父親 『分かったよ 残念だが送り返そう 気持ちだけ頂くと伝えておけ』
ジャンディ『気持ちもダメ』
ガンサン 『姉ちゃん テレビだけでも…』
ジャンディ『クム・ガンサン!!!』
F4のアジトに乗り込んできたクム・ジャンディは ク・ジュンピョの前に仁王立ち
ク・ジュンピョはカーレース・ゲーム ユン・ジフはカード・ゲーム
ソ・イジョンはビリヤード ソン・ウビンはダーツに興じている
何人もの美女をはべらせて…
ジャンディ『ちょっといい?』
ジュンピョ『マジで来たの?何の用だよ』
ジャンディ『あんたに話があるの!』
ジュンピョ『どけ 邪魔だ!』
モニターの前に立たれてゲームがやりづらいジュンピョ
ジャンディは埒が明かないので モニターの電源を切る!
ジュンピョ『おい何したんだ 新記録だったのに!何すんだ』
ジャンディ『うちを勝手に引越センターにしないで!』
ジュンピョ『あ~ そのことか 気に入らないなら交換してやるよ』
ジャンディ『うちだって家具なら揃ってるの』
ジュンピョ『新品がいいだろ』
ジャンディ『あんた 何様のつもり?』
ジュンピョ『何って… お前の彼氏だろ』
ジャンディ『いつもこうなの?彼女には服に車 家まで買ってあげるの?』
ジュンピョ『家も買おうと思ったら チョン室長に止められた』
ジャンディ『人をお金で買おうなんてバカにしてる!いい?
友達はお金じゃ買えないの
頭に来るから昔の彼女と一緒にしないで!』
ジュンピョ『いない』
ジャンディ『???』
ジュンピョ『昔の女なんて…いない!』
ジャンディ『?……じ…じゃあ今回だけは許す 今後は気をつけて!!!』
ジュンピョ『おっかねぇな 親切でやってんだろ』
ジャンディ『頼んでない…』
興奮から冷めて周りを見渡すジャンディ
ジャンディ『いつも女連れなの?』
ジュンピョ『気になるのか?今夜は“バリ”だから特別 普段は女抜きだ』
ジャンディ『バリ?何それ』
3人は仕方ないとしても ユン・ジフまでが女連れなことに驚くジャンディ
そんなジフを寂しく見つめる
イジョン 『ジフの奴 変だぞ パリで本物の男になったか』
ジュンピョ『猫みたいに寝てばかりだったけど 人間らしくなった 気に入ったぜ』
校内を歩いていると ジュンピョ効果で次々に話しかけられる
『乗馬部に入らない?』
『うちの班長やって』
『誕生会 来てね』
そんな生徒たちから逃げて 非常階段の踊り場に…
ジャンディ『いじめられるより ずっと怖い』
ジフ 『叫ばないの?』
ジャンディ『?!先輩!』
ジフ 『習慣は怖いな いつもの場所なのに 静かだと変だ 似合わない』
ジャンディ『フフ…』
ためらいながら ジャンディは 本当に聞きたいことを口に出す
ジャンディ『パリへはいつ?』
ジフ 『戻らない ジュンピョとつき合ってるの?』
ジャンディ『それは…』
ジフ 『本当なのか』
ジャンディ『はぁ…それが実は…』
ジフ 『先を越された』
ジャンディ『え?』
ジフ 『俺とつき合わない?』
ジャンディ『えっ!!!!!』
ジフ 『冗談だよ』
ジャンディ『はぁ…』
ジフ 『じゃあさ 内緒でつき合おっか?』
ジャンディ『先輩…』
ジフ 『ここの芝生(ジャンディ)は変わらないな 会いたかった』
そう言って立ち去るユン・ジフ
夕方街を歩いていると ふいに500ウォン玉が転がってくる
すかさず踏み込んでお金を足の下にゲットするジャンディ
拾おうとすると…
ジュンピョ『情けねぇな 500ウォンでハッピーか?』
ジャンディ『ここで何してるの』
ジュンピョ『高い電化製品や家具より コインがいいか?』
ジャンディ『だって幸運でしょ まさか あんた?』
ジュンピョ『ちょっと投げてみた 効果あり』
ジャンディ『返す』
ジュンピョ『幸運なんだろ?』
ジャンディ『あんたの顔を見た瞬間 一気に不運よ』
ジュンピョ『いやラッキーだ 大当たり』
ジャンディ『何て?』
ジュンピョ『行くぞ!』
ジャンディの手を取り歩き出すジュンピョ
ジャンディ『私 バイトなの!』
ジュンピョ『責任は取る』
ジャンディ『“責任取る”って言葉 ゾッとするからやめて』
ジュンピョ『いいから来いって 出発!早く乗れ』
まさにバイト先の目の前で車に乗せられていくジャンディ
店長 『ジャンディ!カウル どうなってんだ?』
カウル『(ニコニコ…)』
ジャンディが連れてこられたのは高級デパートのようだ
ジュンピョ『貸切に』
室長 『突然 困ります』
ジュンピョ『オーナーなんだから構わないだろ』
室長 『6時までお待ちください』
ジュンピョ『冗談じゃねぇ 交渉を もういい 俺がやる あれは?』
店員 『はい?“あれ”でございますか 一体何の…』
ジュンピョ『分かるだろ』
店員 『お待ちくださいませ』
ジュンピョ『クビだ!』
商品のハイヒールを持ち 警報機の非常ベルを思いきり鳴らすジュンピョ
店内は大騒ぎ 6時を待たずして館内はもぬけの殻 貸切になった
そこでジュンピョは まずスーツケースを用意し 次々に服を試着させる
今のソウルの季節には合わない まるで南国で着るようなものばかり…
イジョン 『やりすぎじゃないか 向かってる 約束守れよ
“唐草文様の青白磁” 後で返せとか言うなよ 車を回せ』
ジャンディとカウルのバイト先では カウルが人待ち顔
店長 『俺を置いて消えるなよ』
カウル『消えませんよ ジャンディもいないし』
店長 『本当だな』
そこへ入って来たソ・イジョン
カウルの腕をつかみ 無理矢理車に乗せる
カウル 『ジャンディと間違えてない?』
イジョン『急いで』
カウル 『何?ジャンディに何か?何があったの?事故でも?』
イジョン『ぐずぐずしてられない』
カウル 『どうしよう…ご両親に連絡しなきゃ』
イジョン『もう連絡した 行こう』
空港…
訳が分からないまま ジャンディとカウルは空港で出会う
ジャンディ『何これ』
ジュンピョ『旅行だよ』
ジャンディ『旅行?』
ジュンピョ『うん』
ジャンディ『バカ言わないで!両親にもまだ…』
ジュンピョ『話した』
ジャンディ『えっ?』
ジュンピョ『OKだってさ 親が心配しないようにダチも用意した いいだろ?』
ジャンディ『あきれた…』
ジュンピョ『さあ 出発だ』
プライベートジェットに乗り込むF4 そしてジャンディとカウル


