ф 韓国版・花より男子 第3話#5 ジフ先輩の気持ち ф

ミン・ソヒョンが1週間後パリに発つと言ってから F4にとっても ジャンディにとっても

重苦しい日々が続いた

特別教室で授業を受けるF4の中に ユン・ジフの姿はなかった

いつも昼寝をしていた非常階段にも その姿はない

ジャンディが裏庭に行くと そこには バイオリンを奏でながら 涙するジフがいた

今はもう ジフのために何もしてあげられないジャンディは 寂しく悲しかった

辛い気持ちを忘れるために泳ごうと思ったジャンディ

すると プールサイドに ミン・ソヒョンが立っている

ジャンディ『どうしたんですか』

ソヒョン 『大学の退学届を出しにね 出発前に会いたくて ここに来てみたの』

ジャンディ『退学届?本当に行ったきりに?』

ソヒョン 『多分ね』

ジャンディ『出発は?』

ソヒョン 『明日よ』

ジャンディ『そんなに早く?まだきちんとお礼も言えてません

      お世話になったお返しも』

ソヒョン 『そんな言い方 悲しいな』

ジャンディ『……』

ソヒョン 『会ってすぐに分かったわ

      ジフが笑顔で話してたのはあなたのことだとね』

2人が話している同じ時

プールに向かうジフ 入り口に黒塗りの車が停まっていることを不思議に思いながら

中に入ると 2人の会話が耳に入る

突然 ソヒョンの前に ひざまづくジャンディ

ジャンディ『ソヒョンさん』

ソヒョン 『ジャンディさん 何をするの』

ジャンディ『私はずっと ソヒョンさんのファンでした だから なぜあんな決心を

       したのか理解できるけど…お願いです 行かないでください』

ソヒョン 『立って』

ジャンディ『お願いする資格も 聞いてもらう理由もありません でも言わなきゃ…』

ソヒョン 『ジフのため?』

2人の会話を そっと聞いているジフの表情が硬くなる

ジャンディ『先輩のことを何も知りません でも 先輩はソヒョンさんを

       とても大切に思っています ジフ先輩は どこか寂しそうだけど

       笑う時があるんです 見ている人の心を溶かすほどに温かく』

ジフは いたたまれなくなって その場を立ち去った

ジャンディ『ソヒョンさんがいるからです

      いなくなってしまったら 先輩はもう笑わなくなるかも』

ソヒョンは 涙ながらにジフのことを語るジャンディが眩しかった

その純粋さに 自分が負けたような気がしていた

ソヒョン 『さあ立って ジャンディさん 1つの行動を決めることって

      外国での買い物と同じだと思うの その時買わなかったら もう買えない

      どれほど後悔するか よく分かってる 私にとってジフは大切な人よ

      ジフも同じだと信じてる だから私が後悔したらジフも喜ばないと思う

      違うかしら?』

ジャンディ『すみませんでした…ごめんなさい』

ソヒョン 『謝らないで 言ってもらえて本当にうれしいのよ ありがとう』

ジャンディ『はい』

ソヒョン 『そうだ』

ソヒョンは 持って来た紙袋の中から ハイヒールを取り出し ジャンディに渡す

ジャンディ『これを私にですか?』

ソヒョン 『言ったでしょ 靴が一番大事よ

      あなたをステキな所に運んでくれますように 私からもお願いがあるの

      ジフを また笑顔にさせて』

ソヒョンと別れて 校内を歩いていると 前からジフがやって来る

ジフ    『何様だよ』

ジャンディ『……』

ジフ    『一体 何の真似だ!誰が頼んだ?お前がしたのは おねだりだ

       プライドもなしか』

ジャンディ『ないからじゃありません 先輩が とてもつらそうだから…

       悲しくて死にそうな…』

ジフ    『関係ないだろ!お前は関係ない うせろ…』


☝よろしければクリックお願いします