ф 韓国版・花より男子 第1話#3 許せない!!! ф

 

F4の詳細を知ったジャンディは怒り狂う 『有り得ない!』

非常階段の踊り場で吠える!

 

ジャンディ『ク・ジョンピョ!このクズ野郎!F4!このハエ野郎ども!』

       金持ちに生まれたなら もっと感謝しなさいよ!

       あんなクズが神話の後継者なんて国家迷惑もいいとこ!

       警告しとくわ 絶対に私の前に現れないで!

       あんたを先輩と呼ぶなら 屋上からダイビングした方がマシよ!』

???  『ふあぁ…』

ジャンディ『!!!?』

 

え?誰もいないと思って存分に吠えたのに…誰か…いる?

振り返ると…階下の踊り場から誰かの足が…

 

ジャンディ『(ユン・ジフだ…)』

ユン・ジフ…あのバイオリンを弾いていた…

F4と知らなかった時 少しだけカッコいいと思ってしまったユン・ジフ…

 

ユン・ジフ『君も十分迷惑だよ うるさくて眠れない』

ジャンディ『すみません 誰もいないかと…』

ユン・ジフ『さっきの 本気?』

ジャンディ『え?』

ユン・ジフ『ダイビング』

ジャンディ『あれは その…全部聞きました?』

ユン・ジフ『何を?』

ジャンディ『つまり…』

ユン・ジフ『クズ野郎?それともハエ?』

ジャンディ『……はぁ…』

ユン・ジフ『そうだ ジュンピョ』

ジャンディ『え?』

ユン・ジフ『ジョンピョじゃないよ 憎む相手くらいちゃんと覚えたら?』

クールに言い残して立ち去るユン・ジフ

 

よりにもよって F4本人に聞かれてしまうとは…

果てしなく落ち込むジャンディだった

 

ランチタイム

今日も食堂は豪華な料理がずらりと並んでいる

あの3人も食べに来た

席を探していると そこには…

 

ジンジャー『一体 何のにおい?やけに臭いわね』

サニー  『ここよ』

ジンジャー『オー・マイ・ゴッド…何て汚いの』

ミランダ 『何で公害弁当を食べてるの?あれ見える?』

ジャンディ『(豪華料理をチラッと見て) ええ』

ミランダ 『じゃあ なぜ』

ジャンディ『1食5万ウォンも使う方が公害よ』

ジンジャー『じゃあ この先もずっと 臭い弁当を食べる予定?』

ジャンディ『その予定よ』

 

その時 女子生徒が叫ぶ!

『F4だ!』

食事を放り出しF4を出迎えに走る生徒たち

馬鹿らしいという表情で食べ続けるジャンディ

みんな行ったはずなのに 頭の上で声がする

『ねえ 一口だけ もらっていい?』

 

ところ変わって ここはジャンディのバイト先

ジャンディ『また どうぞ ありがとうございました~』

カウル  『ドイツ帰り?』

ジャンディ『まるで人形みたいに可愛いの』

カウル  『早速 友達ができてよかった いじめられないか心配したわ』

ジャンディ『アハハハ…図星よ』

カウル  『え?』

ジャンディ『仲間外れ でもかえってありがたいわ

      卒業するまで目立たず過ごすつもり』

カウル  『誰なの?ジャンディはどこ?』

ジャンディ『?』

カウル  『幼稚園で いじめっ子を退治して 中学で不良とタイマン張った

      正義の少女は誰だった?』

ジャンディ『仕方ないじゃない 問題を起こしたら

      退学の前に ママが激怒するわ』

 

母     『まったくもう どれだけ貴重なキュウリか分かってるの?

       パパの漬物を作らず あなたに投資してるのよ』

ジャンディ『キュウリで投資?!』

 

ここは自宅

寝転んだジャンディの顔にキュウリのスライスを乗せている母

 

母     『これで肌美人になってごらん 神話学園で一番ヘボい男子も

       結婚紹介所じゃ超Aランク 大儲け間違いなしよ そうでしょ』

父     『話しかけるな 今 大事なとこだ』

ジャンディの制服を 細心の注意を払ってアイロン掛けしている父

 

もうたくさん!とばかりに飛び起きるジャンディ

 

母     『ちょっと 何やってるの もったいない』

ジャンディ『かけなくていいわよ 仕事で腕が痛いんでしょ』

父     『仕事歴15年だが こんないい服は初めてだ

       普通の人は滅多に着られないぞ』

弟     『日曜日に貸して』

父     『ジャンディ とにかく大切に着るんだぞ

       座る時も立つ時も シワにならないようにな ハハハ…

       これを娘が着られるんだ 腕なんか痛くないさ(笑)』

 

(もう!)無言で立ち上がるジャンディ…

 

母     『あの子ったら…(夫に)裏地まできれいにかけてね』


洗面所で歯磨きしながら…

ジャンディ『正義の少女ジャンディは まだ生きてる

       どうせ独りぼっち こうなりゃヤケよ 言うべきことは言うわ

       F4!明日から覚悟しなさいよ』

 

そして翌日

意気揚々と登校するジャンディ

いつものように『F4だ!』の一声で出迎えに集まる生徒たち

1人の女子生徒が ク・ジュンピョの前に進み出た

ジャンディかと思いきや…

 

女子生徒 『先輩のために作りました 私の気持ち受け取ってください』

 

何と勇気がある…というか命知らずな…

手作りのホールケーキをク・ジュンピョに差し出す

ジュンピョは無表情のままケーキを受け取った

え?受け取るの?という ほかの女子生徒のため息…

ところが ジュンピョは 好意から受け取ったのではなかった やはり…

受け取ったケーキを女子生徒の顔に…

 

ジンジャー『一流シェフのもの以外は食べないの』

泣き出す女子生徒

ジュンピョは ジンジャーの胸ポケットからハンカチを抜き手を拭く

投げ捨てられたハンカチを愛しそうに拾い上げ抱きしめるジンジャー

立ち去ろうとするF4の前に 今度こそジャンディが!

 

ジュンピョ『何だお前 何か用か?』

ジャンディ『大ありよ 山ほどあるわ あんた!礼儀ってものを知らないの?

      謙虚さまでは求めない イヤなら丁寧に断りなさいよ

      大体 受け取ったって損はないでしょ

      もし彼女が飛び降りでもしたらどうする気?』

 

と ここまでは回想シーン…

では 現実を

 

ジュンピョ『何だお前 何か用か?』

ジャンディ『……いいえ』

 

F4に道をあけるジャンディ

通り過ぎるF4の最後はユン・ジフだ

ジャンディの横を通る時にクスッと笑う

 

何も言えなかった 何も…

正義の味方になるつもりだった

あの許せない傍若無人なF4に 言いたいことを言う

好き勝手にはさせない そう思っていたのに…

ジャンディは悔しさと腹立たしさを打ち消すようにプールで泳いだ

ヘトヘトになってプールサイドにしがみつくジャンディに

手を差し伸べる人影が…

????『そんなに無理したら倒れるわよ』

プールから引き上げる

ジャンディ『罰を受けてたの』

????『罰?何かしたの?』

ジャンディ『正義の少女が超卑屈人間に罰を与えたの』

????『(クスッ)すっきりした?』

ジャンディ『(笑)ええ 学校の楽しみができたわ プールと…

       (目の前の生徒を指さし) オ・ミンジ(笑)』

 

この時から ジャンディとミンジは友達になった

初めての友達…ジャンディは久々に楽しかった

アイスを食べながら歩く2人

先を歩くミンジは ジャンディを振り返ると同時にバランスを崩す

ジャンディ『あっ!』

ミンジは転んでしまい 持っていたアイスを落とす

落とした先には誰かの靴が…顔を上げるミンジ

ミンジ  『先輩…』

 

ミンジが先輩と呼ぶその相手は 何とク・ジュンピョだった

 

転んで落としたミンジのアイスは ジュンピョの靴に…

ミンジ  『申し訳ありません…』

ジュンピョ『何? 誤って済むなら 法律も警察もいらねぇな』

ミンジ  『決してわざとでは…同じ靴を返します』

ジュンピョ『俺より金持ちか?』

ミンジ  『え?』

ジュンピョ『それでも無理だ フィレンツェの職人が作った1点物の

      靴だからな』

ミンジ  『すみません…何でもします』

ジュンピョ『何でも?』

ミンジ  『はい』

 

ジュンピョはアイスで汚れた靴先をミンジにつき出し『なめろ』と…

F4 ほかの3人はくすくす笑い

 

ミンジ  『え?』

ジュンピョ『なめろよ』

ミンジ  『先輩…』

ジュンピョ『何でもするんだろ』

ミンジは みるみる泣き顔に…

 

ジャンディ『やめなさいよ』

ずっと見ていたジャンディが動いた ジョンピョの前に立つ

さっきのような妄想ではない

現実にF4 ク・ジュンピョとタイマンだ

 

ジャンディ『わざとじゃないし ちゃんと謝ったでしょ』

ジュンピョ『何だこいつは… おい2年』

唐突に意見されたジュンピョは半笑いだ

ジュンピョ『帰国したばかりか?ここはアメリカじゃないぞ 敬語を使え』

 

ソン・ウビンがヒソヒソとジュンピョに何かを話す

 

ジュンピョ『お前が有名なワンダーブラか 大評判だから…

      ナイスバディを期待してたが(チラッ…)超貧弱だな』

ジャンディ『それはどうも』

ジュンピョ『出しゃばりキャラか?他人のことに口を出すな』

ジャンディ『友達だもの 金持ちの辞書に“反省”はないみたいね』

 

後方からジャンディを見て 含み笑いのユン・ジフ

 

ジュンピョ『友達? 見せてもらおうか なめろ』

ジャンディ『え?』

ジュンピョ『代わりになめれば許してやる』

 

申し訳ない表情で小さくなるミンジ

ジャンディは困惑…そしてホッとため息をつき しゃがんで…

アイスをつかみ勢いよく立ち上がると そのアイスでジュンピョを一撃!

ジュンピョはアイスにまみれた顔で尻餅をついた

驚いた表情のユン・ジフ…ソ・イジョンもソン・ウビンも同様の表情

 

しかし一番驚いたのは 誰あろう ク・ジュンピョだ

ジュンピョ『何しやがる!』

ジャンディ『あんたが稼いだお金じゃないくせに』

 

ハッとするジュンピョ こんなことを言い返されたのは おそらく初めての

ことだろう

 

ジャンディ『出しゃばりキャラですって?チッ(笑)

      七光りの勘違い野郎をとっちめるキャラよ!』

 

ジュンピョはもう口すらきけないほどに驚いて ポカンとしている

そんなジュンピョの上にお札を3枚 ひらひらと落とす

ユン・ジフの表情は もう楽しんでいるかのようだ

 

ジャンディ『うちは安いけど セレブ価格で払っとくわ

      落ちなきゃ持ってきな』

立ち去ろうとして一瞬考え 振り向きざまにジュンピョの額に紙を貼りつける

“ジャンディ・クリーニング”の割引券だ

悠々と立ち去るジャンディ

ユン・ジフ ソ・イジョン ソン・ウビンの3人は面白くて仕方がない

1人 ク・ジュンピョだけが怒り狂っていた

 

ジュンピョ『あいつは何なんだ!!!!!』


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