ф 韓国版・花より男子 第1話#2 F4とは… ф
ここは神話学園正門 朝の登校風景
続々と高級車が到着する中 1台のライトバンが…
そう あんなに転入を嫌がっていたワンダーガールの初登校だ
助手席から降りようとする娘を止める父
父親 『待って 少々お待ちください』
運転席から降り 助手席のドアを開ける
ジャンディ『…行って参ります…』
父親 『ジャンディ ファイティン!(ガッツポーズ!)』
ジャンディ『(だから それが余計でしょ…)』
仕方なく ガッツポーズを取るジャンディ
車のドアを勢いよく閉めた瞬間 そのせいかどうか 車からけたたましい
呼び込みのアナウンスが…
そう この車は商売用のライトバン
♪クリーニングはありませんかぁ~ジャンディ・クリーニング~♪
聞き慣れないその騒音に 上流階級のご子息たちは驚く
そもそも 家業のクリーニング屋の手伝いで 制服を届けに行った時
偶然に飛び降り自殺しようとしていた生徒を 行きがかり上救っただけ…
なのにどうしてこんなことに?
右も左もわからない校舎を 自分とはまったく違う雰囲気の生徒たちと
とにかく歩いて行くジャンディ
同じその時 広大な敷地の一角にヘリが降りたち 1人の生徒?が…
この青年も学園の生徒なのか?
一方 ジャンディのすぐ前を歩く男子生徒たちの会話が聞こえてきた
『このシャツは韓国に2着しかない もう1着は…』
『誰のだ?』
『ク・ジュンピョ(自慢げ…)』
『すっげえなぁ…』
『俺の方が似合うだろ?』
『貸してくれ』
『俺が先だ』
ジャンディ『一体どこに?』
パンフレットを見ながら何かを探していると 次第に校舎から離れて
散策路のような小道に出てしまったジャンディ
するとどこからか 美しいバイオリンの音色が…
さらに歩いて行くと そこには1人の青年が佇み バイオリンを奏でている
気配に気づき 振り向く
ジャンディ『あの…プールはどこですか?』
言葉では示さずに バイオリンの弓で方向を指す
ジャンディ『あっち?どうも…
(笑)失礼しました どうぞ続けてください さよなら』
あわてて立ち去るジャンディ
誰だろう…ステキな人 という気持ちがジャンディの表情に現れている
校舎に戻りエントランスを通り過ぎようとしたその時
『F4だ!』
蜂の巣をつついたような大騒ぎ!あちこちから生徒が集まってくる
ジャンディ『(何事?何なの?)』
現われたのは制服ではない4人の青年
歓声とともに出迎える生徒たち
先頭を切って歩いているのは あのヘリから降り立った青年
その後ろには ジャンディがさっき会ったバイオリンの青年もいる
ため息 歓声 羨望のまなざし
その中を 悠々と歩く4人
…と 足が止まる
さっき韓国で2着しかないシャツを自慢していた男子生徒の前だ
同じシャツ 自分のほかにはもう1人 ク・ジュンピョだと言っていた
彼がク・ジュンピョのようだが…
男子生徒『な 何ですか?』
ジュンピョ『3秒やる』
男子生徒『え?何です?』
ジュンピョ『3 2 1 …ウビン ジュースある?』
『いるか?』
ウビンと呼ばれた うしろの青年が飲みかけのトマトジュースを渡す
受け取ったジュースを 男子生徒の肩から胸元に流し込む
韓国で2着しかないシャツは トマトの赤に染まった
泣きそうな男子生徒
無表情で立ち去る4人
一部始終を見ていたジャンディに怒りがこみ上げる
ジャンディ『何て ふざけた奴らなの?
周りもどうかしてるわ 何で黙ってるわけ?』
怒り心頭のジャンディに 背後から近づく3人の女子生徒
女子生徒『オーマイゴット!何様のつもり?』
ジャンディ『誰?』
女子生徒『私たち?自己紹介が遅れたわね 何を隠そう私たちは…
ジンジャー サニー ミランダ 神話学園の三大美女よ』
ジンジャー『さっき “ふざけた奴ら”とか言ってたようだけど…
まさか私たちのF4のことかしら』
ジャンディ『F…何?さっきの極悪非道な連中が悪名高いF4なの?』
サニー 『悪名?有名の間違いでしょ 口に気をつけないとケガするわよ
洗濯店だそうね』
ジャンディ『クリーニング店よ それが何?』
ミランダ 『クリーニング店の子供 初めて見るわ すごく面白いのね』
ジャンディ『フフ…好きなだけ見たら?』
ミランダ 『フン!』
ジンジャー『まあ転校初日だし 世間に疎い庶民だから大目に見てあげる』
ジャンディ『何?』
サニー 『F4をけなしたことよ!』
ジャンディ『あいつらがそんなに偉いわけ?』
ミランダ 『転校生 F4のこと本当に何も知らないの?』
ジャンディ『そうよ』
ジンジャー『チッ 2人とも行きましょ』
呆れてもう口も聞きたくないという表情で立ち去る3人
さて とんでもない転校初日を終えて帰宅したジャンディ
弟がパソコンでF4を検索してみると…
弟 『ソン・ウビン イルシム建設の後継者 済州島の半分を握る
不動産の財閥だよ “50年の歴史を持つイルシム派のボス”?
高級クラブや料亭を多数所有 集金力においては
右に出るものがいないって』
弟 『ソ・イジョンは16歳でビエンナーレに参加 若き天才陶芸家だよ
ユネスコ賞を受賞してる』
ジャンディ『七光りだけじゃないのね』
弟 『天才が貧乏ってのは偏見さ
ソ・イジョンの祖父は独立運動家ソ・ユネ
ウソン博物館のオーナー』
ジャンディ『ウソン博物館が彼の家なの?いくらかしら』
弟 『考えない方がいいよ』
ジャンディ『これは昔の大統領の写真ね』
弟 『ひざに座ってる子供が F4のユン・ジフだよ』
パソコンの画面には“大統領一家 交通事故”とある
バイオリンを弾いている小さな子供の写真が…
ジャンディ『ユン・ソギョン大統領の孫ってこと?』
弟 『スアム文化財団を始め 欧州のサッカーチームや
メジャーリーグの球団も所有 世界で一番羨ましいよ』
あの時 ジャンディがプールの場所をたずねた バイオリンの青年が
F4であり 元大統領の孫だった
弟 『この人は分かるよね?
3歳の子供も知ってる 神話グループの後継者
F4のリーダー ク・ジュンピョ』
やはり あのヘリから降り立った青年が ク・ジュンピョだった
F4のメンバー それぞれが まるで高級メンズブティックのような自宅の
クローゼットで身だしなみを整える
ジャンディ『そんな奴らがF4なんて… 有り得ない!!!』
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