♡最後の願い♡


部屋から出てくる足元だけが映る

(年下夫?)

足元から上へ上へとカメラが動くと…

(ビシッと決めたヒョンジュン 黒のスーツに蝶タイ)

奥さんを探す夫


ファン夫人は ソファーに横たわり眠っている

片手には食べかけのバナナ(笑)

(眠る妻…)

(ファン夫人の反応は?)


妻が握っているバナナをそっとはずしてあげる

その気配に目覚めた妻は…

ファン夫人 『……(笑)(どうしたの?)』

ヒョンジュン『この服 すごく窮屈(笑)早く着替えて』

ファン夫人 『すごくステキよ』

ヒョンジュン『最初の日にオシャレしてたよね』


新婚旅行の日 夫が準備したバーベキュー

ヒョンジュンの冗談と知らずに キラキラの派手な衣装で

現れたファン夫人 あの時ヒョンジュンは いつか自分も

突然正装して驚かすんだと言っていた


その時の映像が流れる

ヒョンジュン『本当にドレスを?』

ファンボ  『着ると言ったでしょ』

(寒さの中 夫のために着た…)

ヒョンジュン『冗談だったのに 寒くない?』


(最後に妻のために)

ヒョンジュン『だから着たんだ でも首がキツい

        ちょっと見て』

ファン夫人 『1人で着たの?』

(今度は妻のために…)

ファン夫人 『上手だわ 妻も必要ない』

ヒョンジュン『いや 必要さ』


スタジオトークのファン夫人

「パーティーにでも行くのかと思いました

ともかく私のために着たんですよね 愛しくなりました

それとも1人で外出する気で?(笑)」


ファン夫人 『シャワーの後でね』

ヒョンジュン『その前に頼みがあるんだ』

ファン夫人 『?』

ヒョンジュン『ピンを取って』

ファン夫人 『…(笑)(やってられない…)』


この時のヒョンジュンは結構ロン毛

ステージの時にはセットしてカッコよくするのだろうが

ファン夫人といる時は たいてい後ろで結わえて 横は

ピンでとめているのだ


ベテランの手つきでピンをとるファン夫人

ヒョンジュン『さすが申年は上手だ』

ファン夫人 『(笑)』

(グルーミング 申年生まれ)

ヒョンジュン『取れた?』

ファン夫人 『どう?見せて』


ピンを取りながら髪をくしゃくしゃにしたので…

まるで爆発のコントみたいな頭になっちゃった(笑)

ファン夫人 『(爆笑)』

(イケメン その実態は…)

ファン夫人 『ごめんね アイドルなのに(笑)』

ヒョンジュン『何が?アインシュタイン?』

ファン夫人 『(笑)』

ヒョンジュン『髪をほどけばアインシュタイン』

(笑い転げる妻)

ヒョンジュン『研究費4千万ウォンを(笑)』

ファン夫人 『ほら シャワーでしょ(笑)』


(こうして 最後の夜は更け…)


シャワーの後 ヒョンジュンの髪はきれいに整えられ

ピンクの髪留めで前髪が後ろにとめられている


ファン夫人 『だんな様』

ヒョンジュン『ん?』

ファン夫人 『あのね…』


(もったいぶる)


ファン夫人 『星を取って』

ヒョンジュン『!』

(大嫌いな言葉)

ファン夫人 『星を…取ってほしい!』

ヒョンジュン『…』

ファン夫人 『とって…最後の頼みぐらい聞いてよ』

ヒョンジュン『…』

ファン夫人 『いいよね?』

ヒョンジュン『さっき飲んだ酒が回ってきた…』

ファン夫人 『(笑)最後のお願いよ』

ヒョンジュン『…星まで行くのに10億光年だよ』

ファン夫人 『(笑)取って』

(最後だから粘る妻…)

ヒョンジュン『…取っちゃダメだよ!照らしてくれてるのに』

ファン夫人 『(笑)…(目でねだる)』

ヒョンジュン『…(困ったもんだ)』


(取ってくれるのか?)


ヒョンジュン『待ってて』

ファン夫人 『えっ?』

ヒョンジュン『取ってくる』

ファン夫人 『本当?やった~(笑)』


スタジオトークのファン夫人

「冗談だったのに(笑)言うことよく聞く(笑)

私も初めて言いました ふざけただけです でも…

最後だし もしかしたらと期待はしてました」


(星を取りに行ったはずの夫は 寝室のベッドで…)


ヒョンジュン『(星…どうやって?)』

困って考え込む表情がかわいい(笑)


(30分後…)


(夫はまだ戻らず…)

(妻は…ポッカリ口を開けて眠りこむ…)


(一方…)

(夫は?うずくまったまま動かない…)

(なんと!星作りの作業の途中で眠ってしまったようだ)


(夢の国で星を取ってるもよう)


スタジオトークのヒョンジュン

「NASAのシャトルに乗れるわけでもないし 僕を星に

例えてカメラを回してイベントにしようと考えました

でも眠くなっちゃって…

寝ぼけて作ったわりによく出来たと思います」


(どんな星を作ったのか?)


(無防備に寝ている妻を 上からとらえる夫のカメラ)

(最後の夜なのに…とんでもない姿をさらす妻…)

(ズームイン)


ヒョンジュン『すっぴん美人のファンボ様』

(撮られているとも知らず)

ファン夫人 『私 寝てた?』

ヒョンジュン『星を取って来たのに寝てちゃダメだよ』

ファン夫人 『やってられない それが星?(笑)』


黄色い紙を貼り合わせて星の形にし 首から下げている


スタジオトークのファン夫人

「自分に星を貼ってましたよね」

(あんなに嫌がっていたのに…)

「もう何というか…(笑)笑いと胸の痛みが同時に(笑)

テープで貼りつけているのを見て 傷ついた心に貼ってる

ように見えて…(笑)おかしかったけど可愛かったです」


ヒョンジュン『カメラを メッセージだ』

妻にカメラを渡して…

ファン夫人 『アクション!』


ヒョンジュン『奥さん こんにちは 僕は星だよ』

(ファン夫人の星になった…)

ヒョンジュン『いつでも僕を眺めて祈れば

        願いを叶えてあげるよ

        僕がいなくても悲しまないで

        いつも空を見上げて 星に祈ってね

        そしたら僕が夢の中で

        この星を奥さんにあげるよ』


(だれも止められない ヒョンジュンワールド…)


ヒョンジュン『僕 変な人になっちゃったな(笑)』

ファン夫人 『いいえ ステキよ』


スタジオトークのファン夫人

-星を見た感想を-

「“人間じゃない”(笑)

“星の王子様?”(笑)“そう思おう”(笑)」


ファン夫人 『可愛い顔を』

今度は夫が妻を撮る

ヒョンジュン『可愛く撮ってやる』

そう言いながら…

ヒョンジュン『名前 ファンボ 番号は?罪名は?』

(いきなり犯罪者!)

ヒョンジュン『何をした?』

ファン夫人 『罪名?1人の男を誘拐しました』

ヒョンジュン『誰を?』

ファン夫人 『7か月間です』

ヒョンジュン『質問されたことに答えろ!』

ファン夫人 『アインシュタインを(笑)』

ヒョンジュン『語るに落ちたな(笑)』

ファン夫人 『(笑)すみませんでした 後悔してます』

ヒョンジュン『なぜ後悔を?』

ファン夫人 『彼が…自由な星になれるように…

        解放しました

        一緒にいると ものすごく楽しかった

ヒョンジュン『つまらなくなるね』

ファン夫人 『うん 新しい楽しみを探さなくちゃ

        遊んでもいい?』

ヒョンジュン『もちろん』

ファン夫人 『毎日 夜通し…』

ヒョンジュン『毎日はダメだよ ほどほどにね』

ファン夫人 『そうする』

ヒョンジュン『ドラマの応援をしてよ』

ファン夫人 『ドラマも だんな様も 大ヒット!!!』

(いつでもどこでも 応援してるわ)

ファン夫人 『ファイティン!』

ヒョンジュン『よし』

ファン夫人 『撮った?』

ヒョンジュン『うん』

ファン夫人 『明日は大忙しよ』


(明日は別れの日)


ファン夫人 『起きたら登山しよう

        言いたいことを頂上で叫ぶの

        そこで約束もする どう?』


(ハルラ山で別れを…)


ヒョンジュン『いいよ』

ファン夫人 『そして…』


(山を下りたら…)


ヒョンジュン『それぞれの道を…』


ファン夫人 『起きてよ』

ヒョンジュン『飛び起きる』

ファン夫人 『絶対よ』

ヒョンジュン『リハーサルだ(眠ったふり)』

ファン夫人 『起きて~』

気だるく目覚める演技

ファン夫人 『そこまでは不要(笑)』

ヒョンジュン『これも愛嬌さ』

ファン夫人 『(笑)』

ヒョンジュン『僕も考える男なんだ(笑)』


(どんな別れを迎えるのか…?)


ファン夫人 『分かった もう一度(笑)』