札幌の初夏、6月は白い花が出迎えてくれる。
でも私は、大通公園に咲いている白い花がライラックとは気が付いていませんでした。
ライラックって紫だけだと思っており、60年以上生きてきて知ったのは昨年です。
こんな無知の私が、先日、大通公園に行くと、スーツなのにネクタイをしていない40歳ほどの方がビールを飲んでいました。
いわゆるクールビズですよね。
でも、クールビズって6月から9月までじゃなかったかなぁ…。
6月でも7月でも8月でもネクタイをして歩く札幌の高齢者
私はクールビズが大嫌いでした。
北海道庁や札幌市役所などの意向に沿った職場環境だったので、公務員のルールと同じようにすることになり、夏になると男性はネクタイを外していました。
でもね…。
当時、そんなスタイルで札幌の町を歩いているのは公務員くらいで、とても恥ずかしい気持ちになりました。
耐え難い劣等感があり、私は職場を出るときにはネクタイをして歩いていました。
5年前の6月、あの日は異常に暑かった。
丸井デパートの1階にある青山フラワーマーケット。
数年前まで、私が足を運んでいた花屋さんです。
職場から地下街のオーロラタウンを使って丸井近くまで歩き、地上に出ると灼熱地獄。
さすがに、ネクタイを外したい気持ちになりました。
30年以上前から、毎年6月の上旬に白い花束を買って家に帰るのが習慣でした。
36年前に喜んでくれた彼女の笑顔が忘れられないのです。
娘たちはワンパターンだと馬鹿にしたように笑っていましたが、それでも彼女は喜んで花瓶に飾ってくれました。
札幌のホテルは6月の予約が多い
35年前の6月も暑かった。
タキシードを着た私が、白いドレスの彼女の手をとったあの日…。
私達はホテルを出てから、仲間が集まっていたプラザ109のダンスホールでビールを飲みました。
いわゆる二次会です。
店の名前を思い出せませんが、生バンド演奏で中年の方々が踊っていました。
私は、そこで、あっと言う間に酔いつぶれてしまい強制送還されたようです。
朝、起きたとき、頭が痛かった。
今の若者は知らないのかもしれませんが、あの頃は6月に結婚すると幸せな生活を送れるというストーリーがあり憧れる女性が多かったのです。
それで私は、ジューンブライドを挙げるため札幌のホテルを探して歩きました。
1年前だというのに、結構、予約が入っていて驚きました。
それが36年前の6月の思い出です。
式場を予約できた日に、カスミソウだけの花束を用意して彼女にプロポーズしました。
赤いバラはキザすぎる。
それよりも小さくて白い花が洒落ていると感じたわけです。
お陰様で、ライラック祭りが始まると記念日が近いと気が付くことができます。
それから今年まで、記念日に白い花束を買っています。
今は、新札幌のフローラルアートDUOを利用しています。
それにしても、当時の私にはクールビズなんて世の中がくるとは想像できませんでした。
今ではネクタイの縛り方を忘れかけておりますけど…。
【ご報告】
先日のブログで松山千春さんのコンサートに応募した記事を書きました。抽せんの結果、落選したことを報告いたします。なお、千春さんのコンサートのときにステージに赤いバラが手向けられております。
オープニングでは3部咲きのバラが、不思議なことにラストでは開花します。機会があれば、ご覧くださいませ。
★★★
諸事情あり、しばらくコメントに返信できないかもしれません。
でも全て、とてもありがたく拝見しています!