札幌で昔懐かしいおやつと言えば、みなさんの胸には何が浮かびますか?

 

 

昨日、サンピアザの「どーさんプラザ」へ行ってきました。

狙いは、美唄とりめしの素。

 

 

ところで、「どーさんプラザ」には月寒あんぱんもおいてあります。

札幌の高齢者が、昔、食べたおやつの1つです。

 

だが、しかし。

子供の頃の私は、滅多にお菓子を食べられませんでした。

 

 

たまに出してもらえる、おやつといえば、じゃがいもやさつまいも、果物…。

たくあん、タイナの漬物、ニンニクの醤油漬け、梅干し、スルメ…。

 

 

少し子ども向けのものでは、かき氷、くずゆ、白玉だんご…。

私は、たまにでも出してもらえただけ恵まれていたと思っています。(思い過ごしかもしれません)

 

 

今では、おやつは当たり前。

しかも、スイーツあたりが主流なのでしょう。

 

あらら、冒頭から力が入ってしまいました。

今回は、美唄とりめしに繋がる話を書く予定だったのに…。

 

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 札幌にあった昔のおやつ屋さん

 

「どーさんプラザ」で、月寒あんぱんのほかに、食べたことのあるお菓子を見つけました。

 

 

それは、「きびだんご」です。

皆さんも食べたことがあるでしょう。

思い出したのはこんな情景です。

 

 

その昔、一銭店屋と呼ばれた店で、10円玉を持って何を買うか悩んだことがありました。

そこは、あの時代の「どーさんプラザ」だったようにも感じたのです。

 

 

店の前では、ガキ大将がパッチをしていたっけ…。

 

プラスチック製の棒を入れると1つだけとれる色とりどりのガム。

コーラのような味がすると言われていた飴。

 

トンカツを薄くしたようなもの。

イカの味がする燻製のようなもの。

 

ただ、そこではクジも引けました。

たしか1回10円だったと思います。

 

クジを引くと、おやつは食べられません。

だけど、ガキ大将はクジを引いていました。

 

負けず嫌いの私は、おやつを我慢してクジを引きました

そんな思いまでしたクジなのに、何を取ったのか思い出せません。

 

 

今、おやつが当たり前になった子どもたちは、「きびだんご」を食べることはないでしょう。

私が食べた記憶は、親戚の葬儀のときです。

 

そんなときじゃなきゃ「きびだんご」を食べられなかったのです。

だからといって、けっして悔しいわけじゃありません。

 

それなのに、忘れたい思い出が後を絶たずに押し寄せてきます。

 

 

 

 

 

 札幌で昔のおやつ、カステーラは涙の味で

 

 

札幌の昔ながらのおやつでは、ミルクカステーラも外せませんよね。

だけど私にとっては涙の味とセットです。

 

 

それは小学2年生のときの出来事です。

その日は、午前中で学校が終わり、午後から友達が家に遊びに来ることになっていました。

 

 

昼食は、友達と一緒に買いに行き、私の家で食べる予定でした。

私が母から受け取ったお金は、たった50円。

 

 

当時でも、50円で買えるパンは、それほどなかったと思います。

友達は、私がなかなか何も買わずにいたので、お金がないと気が付いたのでしょう。

 

 

結局、私は、50円でカステーラというお菓子を買いました。

それほど腹持ちするようなものではなく、おやつの類です。パンとは全然違う。

 

それを見ていた友達も、私に付き合ってカステーラを買いました。

 

 

でも・・・。

家まで歩く途中、とうとう友達が我慢できずに口にした言葉が私に突き刺さったのです。

 

こんなものじゃ、すぐにお腹すくから、今日は遊びにいくのをやめておくよ…。

そう言い残すと、友達は自宅に帰っていきました。

 

 

家に帰ってから、母が、どうして友達が来ないのか不思議に思っていたようですが、私は理由を言えませんでした。

これは、さすがに悔しい思い出です。

 

 

そんなことがあってか、なくてか、私は間食をしない人生を生きてきました。

ただ、もしも食べるとすれば、今も札幌で売っている、月寒あんぱん、きびだんご、カステーラではありません。

くずゆ、白玉だんご、それと祖母が漬けたタイナの漬物を望みます。

 

 

札幌には、数えきれないおやつが販売されていると思います。

私の孫は、半世紀たってから何を思い出すのでしょうか。

 

 

そんなことを考えながら、とりめしを作るため土鍋を用意して、妻の帰りを待つ夕暮れです。

 

 

★★★

諸事情あり、しばらくコメントに返信できないかもしれません。

でも全て、とてもありがたく拝見しています!

 

 

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