今回は高齢男子のひとりごと。

札幌の古い建物に関する述懐を少々。

 

 

近年は札幌でも、コンクリートブロック造や鉄筋コンクリート造の建物が主流になっているように感じます。

木造の学校なんて、もう何年も見掛けていません。

 

 

半年ほど前になりますが、稚内へ向かう途中で雨竜町を通過しました。

雨竜町には、廃校になった木造の学校が現存し、リサイクルショップ豆電球として活用されていました。

 

 

こういう古い建物は地域にとって貴重なものだと思いますが、北海道は雪が積もります。

きっと保存するのは、そうとう大変な作業だと思います。

 

 

札幌市は古い建物の保存に関して、どういう取り組みをしているのでしょうか。

私は、スクラップアンドビルドという言葉が大嫌いです。

自分自身がスクラップ寸前になり、その気持ちが大きくなっているように感じる今日この頃です。

 

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 札幌の古い建物といえば北海道庁赤レンガ庁舎かも

 

北海道庁赤レンガ庁舎は、札幌を代表する古い建物の1つだと思います。

仕事柄、北海道庁へ訪問する機会が多く、赤レンガ庁舎で開催される会議に参加したこともありました。

赤レンガ庁舎での会議は、やっぱり通常とは雰囲気が違い、重みを感じるから不思議なものです。

 

 

ところで映画などのエンドロールで、フイルムコミッションという組織を見かけたことはありませんか。

全国各地にあるようで、私は、ひょんなことから北海道のフイルムコミッションの仕事に関わった経験があります。

 

 

北海道の職員が、映画会社から依頼されて木造の学校を探しているときに相談を受けました。

全道津々浦々を旅している私ですが、ちょっとピンとくる建物を思いつきませんでした。

あのとき雨竜の学校を知っていたら、私は即座に紹介していたと思います。

 

 

古い建物には趣があり、CGでは作り出せないような魅力的な映像を撮影できるのでしょう。

そういえば、創生川沿いで営業されていたギャラリー鴨々堂がなくなっていました。

 

雪の対策などがたいへんだったのでしょうか。

私のように、たまに訪問するだけの者には発言権はないと思いますが、やっぱり寂しく感じます。

少し前まで保存されていた方に敬意を表したいと思います。

 

 

 

 

 札幌で紹介できるロケ地は豊富にあります

 

フイルムコミッションでは、映画会社からの依頼に基づき、ロケ地を紹介する役割を担っています。

古い建物だけではなく、豊かな自然や、映画のシーンに合致する雰囲気の店舗などを紹介しているようです。

 

 

地方のクラブやバーで撮影されているのも、きっと、フイルムコミッションの紹介によるものなのでしょう。

そう考えると、さまざまな撮影シーンを紹介できると思います。

 

 

まぁ、私のような古い人間に話がくるのは、古い建物などの情報提供です。

私に求められるのは、海沿いの町に残っている番屋や産炭地に現存する炭鉱の施設、古い商店、壊れかけた石碑などに関する情報になるでしょう。

 

 

札幌であれば、丸井デパートの近くの薬屋さん、バスセンター近くの第3もっきりセンター、狸小路10丁目のひょうたん横丁。

皆さんも日ごろ目にしている光景だと思いますが、いつまで保存されるか考えると不安になりますよね。

 

 

北海道には歴史保存を所管する部署があると思いますが、時計台や豊平館のように行政が関わらない民間施設に関する情報は高齢者の記憶が勝るのかもしれません。

もしものときには、スクラップ寸前の私の記憶を絞り出して紹介させていただく所存であります。

 

 

★★★

諸事情あり、しばらくコメントに返信できないかもしれません。

でも全て、とてもありがたく拝見しています!

 

 

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