私は殻ごと食べるタイプで、シッポもカリッとしていて美味しくいただけると思います。
でも、上の娘が中学の頃、家族が残していたシッポに箸をのばして食べたときに家族から言われたのです。
エビフライを注文したのに、食べ終わった皿にシッポが残っていないのは恥ずかしい・・・。
私からすると、ちょっと考えにくく、家族との論争になり、結局、私は寂しい思いをしました。
その日依頼、札幌の高齢男子はエビを食べないと心に誓ったのです。
切ないが、オトコのやせ我慢。
そんなわけで、今回は、私とエビフライの関係を綴ってみようと思います。
札幌から5時間の北見で、エビフライ丼に魅せられた
数年前、北見の友人の所へ出かけたときのことです。
北見は札幌から東に5時間程のところにあります。
40年程前に職場の仲間と一緒に、北見の手前にある塩別のつるつる温泉に泊まりました。
そのとき車を走らせていた私は、温泉の看板を見て懐かしさのあまり立ち寄りました。
40年前の記憶がドッと押し寄せます。
温泉は建て替えられていて、昔の面影はどこにも残っていません。
しかし、温泉の水質は昔と変わらず、歩くと転びそうになる程「ツルツル」でした。
その後レストランへ行くと、エビフライ丼という珍しいメニューを見つけました。
興味をもって注文すると、出てきたものは、かつ丼のエビバージョン・・・
エビフライ丼は札幌では海老丼と呼んでいるもので、私は洋食風なものをイメージしていたため残念に感じました。
でも、食べてみると、それがなかなかの絶品だったのです。
久しぶりにエビフライを食べたからなのかもしれませんが、とても美味しくいただきました。
もちろんシッポもいただき、食べ終わった丼には何も残りませんでした。
少し前、絶メシフォーエバーというテレビ番組があったのをご存知でしょうか。
あの番組は絶滅しそうな店でのエピソード。
塩別のエビフライ丼は、私にとってのソレです。
絶品の絶メシだと感動させてもらった思い出の一品です。
札幌に住む娘家族との昼食
さて話は変わって、つい先日のこと。
お盆なので、娘夫婦が来て一緒に墓参りにいきました。
その帰り道、自宅の近くの新札幌サンピアザにある「サロン卵と私」で昼食をとったときの話です。
妻と娘はオムライスとエビフライのセットを、娘婿と孫はオムライスとハンバーグのセットを注文しました。
エビを食べないお父さんを演じている私は、当然ですがハンバーグ側です。
しかし、久しぶりに目にするエビフライは美味しそうでした。
そのとき孫が、娘からエビフライを分けてもらって食べ始めました。
ムムム~。羨ましい。
私も妻とシェアすれば良いだけですが、それができるような私ではありません。
意地っ張りなところは、私の数少ない取り柄でもあります。
妻も娘も孫も、やっぱりシッポを残しています。
でもね、私は手を出しませんよ。
二度と同じ轍を踏まないのです。
ところで、この店のオムライスは美味かったです。
オムライスが好きで、職場の近くの食堂でオムライスを頼むことが多くありました。
高齢男子が一人でオムライスを食べるのは、ちょっと恥ずかしい気がしていました。
「サロン卵と私」で、平日の空いている時間帯にオムライスとエビフライのセットを食べている高齢男子がいたら、シッポを残すか確認してみてください。
もし、お皿に何も残っていなければ、それは、きっと私ですよ…。