≪旧作≫ 空飛ぶタイヤ | 札幌マルシェ

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空飛ぶタイヤ

 

監督

本木克英

 

出演者

長瀬智也
ディーン・フジオカ
高橋一生

公開
2018年6月15日

2022/3/31まで無料配信中
 
 
 
 
 


【感想文】 ネタバレ注意

 

 これは観たかったやつ。だって池井戸作品ですよ。半沢直樹とか下町ロケットとか後味スッキリ系。

 

 原作を読んだのが数年前なので話の内容は何となくしか覚えていなかったけれど、期待を裏切らず面白い。豪華キャストだし、2時間の枠で納めてしまうのが勿体ないほど良かった。

 

 細かいキャストまで知らずに観たら、高橋一生、ムロツヨシ、小池栄子、そそられる人達。途中、誰が悪い奴で誰が良い奴なのかはっきり別れる。人によっては最初は嫌な奴だけれど、最終的に良い奴だったって人も居る。ディーンですね。

 

 運送会社の社長の赤松(長瀬智也)は、自分の会社のトラックの脱輪事故で被害者を出してしまう。最初は自社の整備不良と言われたが、その後の調べで同じような事故が他の運送会社でも起きていたことを知る。大手自動車会社のホープ自動車からは圧力をかけられ、赤松運送は破産寸前まで追い込まれる。それでもホープ自動車の沢田(ディーン・フジオカ)は会社に抱いた不信感からリコール隠しを知り、最終的には赤松を援護射撃。結果的に赤松運送の整備不良では無くてホープ自動車の悪質な証拠隠蔽だった。被害者の遺族とも誤解が解け、会社の破産も免れ、最後は赤松と沢田が事故現場で語り合う。

 

 何より社長が真っ直ぐな人で良かった。ホープ自動車に1億円を提示されても断り、真実を突き止め続け全国各地の運送会社を訪ね渡る。そんな姿を見て社員たちも社長に付いて行くし、敵でもあるホープ会社の社員や同じような被害者の運送会社からも背中を押される。最終的に強いものが汚い手を使ってでも弱いものを潰そうとするのにも立ち向かい戦う姿が格好良い。水戸黄門的な「スカッと感」が良いんだよね。

 

 ま、悪いのは全て岸部一徳、本当悪い奴って顔してるのがさすがだよね。悪代官って言うのがいつの時代にも居るんだよね。そんな人に負けずに良かったね。

 

 空飛ぶタイヤってのは最初にトラックの脱輪事故でタイヤが空を飛んでしまい、悲しい事故が起きる。タイヤが空を飛ぶのか?って思うけれど本当に飛んでしまうんですよ、大型トラックのタイヤが空を飛ぶ、そんな事あってはならない事だし、被害者の方が一番可哀想。

 

 作品としては原作よし、キャストよし、全体的に好きな感じで良かった。

 

 

 

空飛ぶタイヤ [ 長瀬智也 ]