【感想文】SUNNY 強い気持ち・強い愛 (ネタバレ注意) | 札幌マルシェ

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SUNNY 強い気持ち・強い愛


監督
大根仁


出演者
篠原涼子
広瀬すず
小池栄子
ともさかりえ
渡辺直美


公開
2018年8月31日

 


【感想文】


恐ろしいほどに、挿入歌全て知っていた。

90年代耳にした曲の数々、特に安室奈美恵がこの時期沁みる。安室奈美恵のライブ映像も登場するしあえてこの時期公開、この時期引退、90年代安室奈美恵無しでは語れない。

そして小室哲哉が音楽担当だけあって小室哲哉の曲が多く流れる。

篠原涼子も小室哲哉プロデュースで歌ってたよね。

森田童子が良いスパイス。


現代版パート5人、高校生時代パート6人、最初に観た瞬間から「あ、誰か死ぬんですね」って予想していたら、ちょっと違う。違うと言うのは死ぬと思っていた人が死なないで、違う人が死んだ。

現代パートと高校生時代パートのシンクロ率がなかなか良い。

ともさかりえ、小池栄子のシンクロ率が特に良くて、篠原涼子の高校時代が広瀬すずってのがピンとこなかったけれど実際結構シンクロしている。2人のシーンが特に違和感なくて良かった。


そして、広瀬すずと富田望生の2人!「チア☆ダン 」の2人じゃないですか~。

踊るシーンではこの2人にどうしても目が行ってしまう。


話は高校時代の仲良し6人が、約20年後に再会するって話。

そのきっかけが芹香(板谷由夏)が末期がんで余命1ヵ月、病院で再会した奈美(篠原涼子)に高校時代の仲良しグループ「SUNNY」のみんなにまた会いたいと願う。

奈美が探すことが出来たのは梅(渡辺直美)だけ、その後探偵(リリーフランキー)を頼り何とか裕子(小池栄子)と心(ともさかりえ)にも再会することが出来るが芹香の命は絶えてしまう。


高校時代と現代を行ったり来たり話は進む。

女子高生時代は田舎からの転校生でなかなか都会の女子高生に溶け込めなかった奈美(広瀬すず)が徐々に垢抜けていく。

憧れの男(三浦春馬)に対する恋心や仲間たちとの楽しい生活、なかなか青春を謳歌しているね。

仲良し仲間の中で断トツに可愛かった奈々(池田エライザ)とだけは上手くいかなかった奈美だけど、2人が思いを打ち明け合い心を通わせる。

そんな奈々に不幸な事件が起きてしまい、それ以来姿を消してしまう。


最後まで探すことが出来なかった奈々。

残されたSUNNYの4人で芹香の遺言により芹香の遺影の前で踊る。

ここで踊るのか!って思うけれど高校生時代に戻って踊るシーンはなかなか良かった。


で、最終的に奈々も登場するんですね。

誰が演じるのか明かされてなかった理由、一瞬誰だろう?って思ったけれど結局奈々だけは高校時代に演じていた池田エライザがそのまま登場。シークレットゲストかと思ってたけれど意外に彼女だけは高校時代から現代まで1人で演じていたんだね。エンドロールで各役2人ずつ表示されてますが奈々だけは1人。

「あ、そう言う事だったのね、なるほどね、上手いことやりますね」っていい意味で裏切られたね。

って、ことはラスト高校パートと現代パートの計12人で踊るシーンは???

12人で踊るシーンなかなか良かったよ、篠原涼子の東京パフォーマンスドールを思い出す。


どちらかと言うと笑いが多くて楽しめる映画。

もちろん悲しくもあるけれど笑いの要素の方が多い気がする。

広瀬すずがはっちゃけてて笑えるし、新井浩文は反則、新井浩文見ただけで笑ってしまった。

小池栄子も相変わらず良いキャラなんだよね、小池栄子って本当幅広いしどんな役でも当たり役。

そして意外だったのがともさかりえの熱演が良かった、後半で出演時間も他の人より短いのに存在感がドカーンと来た。

比較的、主演である篠原涼子が普通の主婦でそれ以外の人たちが強烈キャラで濃いから篠原涼子の印象が薄れ気味。


元々韓国映画だったようで韓国映画の方は全く知らないけれど、この作品はこの作品で楽しめたよ。

90年代の音楽を楽しめたり、広瀬すずが笑えるし、女子たちのエネルギーあふれるワイワイした感じとか、高校生時代と現代と最後は両時代を合わせたダンスシーンも多いので楽しめるよ。