札幌の美容皮膚科医のたけなかです。
🌹アトピー性皮膚炎の治療
先日、アトピー性皮膚炎の治療薬の勉強会に参加しました。
私が皮膚科医になった当時は、アトピーの治療といえばステロイド外用しかなくて、重症のアトピー性皮膚炎を改善するのは難しかったのですが、最近は分子標的治療薬の登場により、重度のアトピー性皮膚炎でもかなり良い状態まで改善できるようになりました。
アトピー性皮膚炎の方が治療により痒みがなくなり、肌が良くなると、もう本当に表情が変わりますよね。
かゆみから解放されるってこういうことなんだなって、診察室で患者さんの顔を見て実感します。
こんなこと言うのもアレですが、25年間皮膚科医をやっていてはじめて、ああ、アトピー性皮膚炎ってよくなるんだな、と実感する今日この頃です。
当院ではデュピクセントを主に使っていますが、ミチーガは特に痒みが強い症例に効果があるということです。
皮膚の炎症そのものというより、主に痒みに関するサイトカインをブロックするので、皮膚の炎症が重度(赤み、ごわごわが強い)の場合はデュピクセントがいいようです。
見た目には皮膚はそれほど悪くはないけど、とにかく痒みが強い、というケースにはよさそうですね。
今後の診療に取り入れるか検討したいと思います。
勉強会の後は、札幌市内の皮膚科医の先生方との懇親会があり、情報交換ができて楽しかったです。