赤ら顔・酒さの漢方薬の使い分け | 札幌白石ガーデンプレイス皮膚科・美容皮膚科女医のブログ

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札幌の美容皮膚科医のたけなかです。

 



 

🌹酒さに使う漢方薬の使い分け

 

酒さとは鼻や頬、 額に赤み、赤いブツブツ、膿んだブツブツ、毛細血管の拡張などがみられるもので30代以降の女性に多くみられます。

 


当院は赤ら顔で受診される方が多く、酒さではロゼックスという外用薬、ミノサイクリンや漢方薬(保険適応)を処方しています。

 

酒さは東洋医学ではお血と考えられています。

 

お血とは「血」の流れが滞ることで、皮膚では酒さやニキビ痕などの炎症後の赤み、目のクマや肌のくすみなどの症状がみられます。


皮膚以外では肩こり、頭痛、生理痛などが代表的な症状ですね。

 

酒さに使われる漢方薬は駆お血剤といわれるもので

 

・加味逍遥散(かみしょうようさん)

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

・温経湯(うんけいとう)

 

などがあります。

 

 

赤みがでている部位により使い分ける方法があり、顔の中心に赤みがつよいタイプは加味逍遥散、頬~フェイスライン(顔の辺縁)に赤みが目立つ場合は桂枝茯苓丸、口まわりに皮疹がある場合は温経湯が用いられます。

 



 

その他、白虎加人参湯や黄連解毒湯といった清熱剤(赤みやほてりを改善する)もよく使いますね。

 

 

また保険診療でなかなかよくならない場合、自費診療となりますがイベルメクチンクリームという外用薬や、エレクトロポレーションケアシスで幹細胞カレシムや成長因子導入を行うと赤みが軽減されやすいです。

 

 

酒さ、顔の赤みでお悩みの方はご相談下さいね。