●映像確認やビデオ判定が「審判の裁量のみ」で行われている現行のシステム

●野球やサッカーのように、監督のリクエストで映像確認を可能にするべき

●「指導」3つによる反則負け

今の「審判の裁量のみ」から、審判と副審2人の「満場一致」で指導とみなした場合に

宣告するなどルールを改正すべき。

で。。

2つめの記事を読むと。。永山選手の時の鈴木監督の対応もマズいわなぁ。。

●審判団の説明として「まず落ちたよね?どうだそれは」と言われた、

鈴木監督が「あの時間のトータルでみたら、落ちてたと思う」と返すと、

審判側は笑いながら「だよね」という感じだったという。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/e5b817fc9c2f16394a1854db595fcb10c38cb226

パリ五輪柔道の「不可解判定」は「誤審」なのか? 

大きすぎる主審の権限、「リクエスト制度」の導入を

AERA dot. 記事抜粋

各競技で熱戦が繰り広げられているパリ五輪。

メダルを目指して全力を出し尽くす選手の姿が視聴者の心を揺さぶる。

だが、柔道では、選手たちの活躍もよそに、審判の「不可解判定」が

連日のようにSNS上でトレンド入りする事態になっている。

競技初日から波紋を呼んだ。男子60キロ級で銅メダルを獲得した永山竜樹

準々決勝でフランシスコ・ガリゴス(スペイン)と対戦。

寝技の体勢で「待て」がかかった後もガリゴスに数秒ほど絞め技をかけられ続け、

「片手締め」で一本負けになった。

失神したことが(一本負けの)理由である」と審判のゴンザレス氏から

説明を受けたが、納得がいかない永山は数分間畳から降りず、

映像確認を求めたが受け入れられなかった。

日本男子の鈴木桂治監督、金野潤強化委員長も抗議したが覆られなかった。

スペインのメディアによると、ガリゴスは「『待て』の声が聞こえなかった

と弁明したという。  

また、男子90キロ級で銀メダルに輝いた村尾三四郎は決勝で、

東京五輪金メダリストのラシャ・ベカウリ(ジョージア)と対戦。

互いに技ありを奪ってポイントが同点で迎えた残り30秒で、

村尾は得意の内股を仕掛けてベカウリを倒したかに見えたが技ありにならず

直後にベカウリの投げが「ビデオ判定」の末に技ありとされ、合わせ技一本で敗れた。

なぜ、村尾の内股はビデオ判定が認められず、ベカウリは認められたのか――。

SNS上で審判に対する批判のコメントが殺到した。 

現地で取材するスポーツ紙記者は、こう語る。 

「永山は『待て』が掛かかった後に失神したとしても無効であるはずなのに、

主審の判断で一本負けになってしまった。

村尾が敗れた試合もそうですが、映像確認やビデオ判定審判の裁量のみ

行われている現行のシステムに問題があると思います。

主審の目だけでは限界がある。

野球やサッカーのように、監督のリクエストで映像確認を可能にするべきです。

そこで主審と副審が協議して判定するようになれば、わだかまりがなくなる」

柔道は主審の権限が大きすぎるように感じます。

今のままでは重圧が掛かり、誤審の標的になって叩かれることが続く恐れがある。

審判の負担を軽減する観点からも、監督による映像確認、

指導を出す基準を見直すなどルール改正が必要だと思います」

 スポーツ紙デスクは、

柔道は激しい技の攻防が審判の死角に入って、何が起きたか見えないケースが多々ある

公平性を期するため、他のスポーツのように監督が回数限定で

ビデオ判定をリクエストできる方が良い」と提言する。

サッカーは16年からビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が一部の試合で導入され、

J1リーグでも21年から導入。主審が下した判定を、試合審判員がビデオ映像と

通信用ヘッドセットを用いて確認することで、誤審を防いでいる

「不可解判定」で、反響を呼んだもう一つのケースが、指導」3つの累積による反則負けだ。

 指導3つによる反則負けで、怒りを露わにしたのは日本人選手だけではない。

女子48キロ級で金メダルを獲得した角田夏実が、タラ・バブルファト(スウェーデン)

と対戦した準決勝が波紋を呼んだ。

バブルファトは角田の得意技・巴投げを徹底的に対策。

互いに「指導2つ」で迎えた2分50秒で試合が動いた。

バブルファトが角田の引き手を両手で1度切り、離れた後に急いで間合いを詰め

内股を仕掛けたが、主審が「待て」の合図。

両手で切った行為が、「組み合わない」の判断で「指導」を宣告された。

敗れたバブルファトは猛抗議したが判定は覆らず。

ネット上では「角田選手が勝ったのはうれしいが、最後の指導はよくわからない」

「組み手を切った程度で指導を出されたら、柔道そのものが変わってしまう」

などのコメントが見られた。

 

消極的姿勢、かけ逃げなどの偽装攻撃が指導の対象となるが、この見極めが非常に難しい。

高校の柔道関係者は警鐘を鳴らす。 

「柔道が時代の流れと共に変容しています。

一本背負いや大外刈りなど技の応酬が醍醐味なのに、

反則を含めてポイントを稼いだ方が勝つ風潮になっている。

かけ逃げしている選手が積極的姿勢に見えてしまい、相手の選手に指導が

宣告されるケースが多い。審判の裁量に委ねられる部分が大きいので、

副審2人と満場一致で指導とみなした場合に宣告するなどルールを改正すべきです。

今のままでは指導の取り合いで退屈な試合が増えてしまう。

五輪だから注目されていますが、

柔道本来の魅力を発信できる試合内容が少なくなれば、ファンが離れますよ」

 

 柔道は「JUDO」として、世界的な人気競技となった。

ルールも年月とともに、変更を重ねてきた。

国際柔道連盟(IJF)は16年に技の評価ポイントから「有効」を廃止し、

「一本」と「技あり」に。

18年からは「合わせ技一本」が復活した。

男子の試合時間は5分間から4分間に。

技の優劣を重視し、時間無制限の延長に入る方式に変更した。

パリ五輪に向けても様々な修正がされたが、今大会の内容を見ると改善の余地が多い。

「不可解判定」が選手たちの活躍より注目を集めてしまうのは

柔道界にとっても不本意なはずだ。

判定の責任を主審1人に背負わせないためにも、早期のルール改正を期待したい。 

(今川秀悟)

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 審判団の説明として「まず落ちたよね?どうだそれは」と言われたことを明かし、

鈴木監督が「あの時間のトータルでみたら、落ちてたと思う」と返すと、

審判側は笑いながら「だよね」という感じだったという。

「僕らが言ってるのは落ちたか落ちてないかではなく、

『待て』と言われた後の6秒間に絞め続けることが柔道精神に則ってますか?と。

今、国際柔道連盟は怪我とか柔道精神みたいなものをすごく厳しくとっているのに。

あの『待て』は間違いだったとは認めました。あれは『待て』を出すべきではなかったと。

審判のいう『待て』って神の声の場合もあれば、悪魔の声の場合もある。

あの『待て』は間違いだった、絞めは継続されていたといわれたら終わりなんですよ」

と憤りを示しながら、「悪魔の6秒間、あってはいけないこと」と、語った。

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 29歳にして初めて五輪に臨んだ高山が、今年5月の世界選手権を制した

ワグナーに敗れた女子78kg級の準々決勝。

3つ目の指導を受けた末に反則負けを喫したなかで、

公式サイトでは、最後の指導の理由が「Undetermined」とあり「不明」

と和訳されていた。正確には「未確定の意味。

公式サイトの運営側の不備かもしれないが、これをそのまま受けとれば、

理由が「未確定」「不明」の指導で高山は、悲願の金メダルへの道を断たれたことになる。

 高山が首を抜いた行為が指導の対象となった。

国際柔道連盟(IJF)の試合審判規定には、いわゆる「首抜き」に関して

次のように記されている。

 <組んでいる腕の下から相手が頭を故意に抜くことによって

「標準的」でない組み方となった場合、

首を抜いた試合者が直ちに攻撃を施さなければ「指導」が与えられる>  

映像を見返してみると、確かに高山は「直ちに」には攻撃を仕掛けようとしていない。

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