https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/1f0566c16ed511b194d96a33f0850d061fa2b504

小池氏は政治生命の危機!

元側近「爆弾告白」で学歴詐称疑惑は最終局面に

郷原信郎 記事抜粋

7月の東京都知事選挙まで3か月余りに迫った本日(4月10日)発売の月刊文藝春秋に、

小池百合子東京都知事の元側近の小島敏郎氏による

【「私は学歴詐称工作に加担してしまった」小池百合子都知事元側近の爆弾告発】

と題する記事が掲載され、衝撃が広がっている。

前回都知事選挙の告示が迫っていた2020年6月、小池氏の「カイロ大学卒業」の

学歴詐称疑惑を告発する元同居人の女性の証言を含むジャーナリスト石井妙子氏の著書

【女帝 小池百合子】が発売されて話題となり、

2期目の都知事選出馬表明に向けて大きな障害となりつつあった時期、

駐日エジプト大使館のフェイスブックに小池氏の卒業を認める内容の「カイロ大学声明

が出され、疑惑追及は急速に沈静化した。

小島氏は、自身が、そのような声明を出させることを小池氏に提案したこと、

その声明文が、実は小池氏に頼まれたジャーナリストが書いたものであること、

結果的に自分が学歴詐称疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまったことを告白し、

小池氏の学歴詐称の事実があったとの認識も示している。

小池氏は、都知事選に3期目出馬すれば圧勝は確実と言われ、

「裏金問題」等で支持率が低迷している岸田政権が危機的状況にあり、

国政復帰、日本初の女性首相の有力候補とまで言われている。

そうした状況における元側近の爆弾告発が形勢を激変させる可能性がある。

同記事の中で、「日本外国特派員協会で行われた、

黒木亮さんと元検事の郷原信郎さんによる、小池さんの学歴詐称疑惑を追及する記者会見」

のことが出てくる。

私は、小池氏が、同書の公刊で学歴詐称疑惑が一層深まったにもかかわらず、

2期目出馬を強行した場合に公選法の「虚偽事項公表罪」に該当する可能性があることを

指摘した。

そして、かねてから小池氏の学歴詐称疑惑追及を続けていたロンドン在住の

ジャーナリスト黒木亮氏に連絡をとり、協力して小池氏の「卒業証明書」偽造

と学歴詐称についての疑惑究明に取り組んでいた。

海外メディアの記者を集めて行われる「外国特派員協会での会見」は、

小池氏の3期目出馬に向けて大打撃を与えることになるはずだった。

まさに、その会見の直前にエジプト大使館のフェイスブックで公表されたのが、

カイロ大学声明」だった。

私が、小池氏が2期目出馬を強行した場合に、公選法の経歴詐称が

「虚偽事項公表罪」に該当する可能性があることを指摘した前記記事に続き、

偽造の卒業証明書をテレビ番組で提示した「偽造私文書行使罪」の成立の

可能性もあることを指摘した

【小池百合子氏「卒業証明書」提示、偽造私文書行使罪の可能性】

アップしたのが6月6日の午前11時11分

憔悴し、途方に暮れた表情をしていた小池氏が小島氏に学歴詐称疑惑を払拭する

方法について相談したのは、この日の夕刻、私の記事のアップの半日後のことだった。

そして、小島氏が元ジャーナリストで小池氏のブレーンの一人のA氏から、

「カイロ大学声明は、文案を小池さんに頼まれ、私が書いたんです」という話を聞かされ、

自分が提案してから、声明が出されるまでの、以下のような経緯を知ることになる。

小池氏は、当時、反小池で批判を強めていた都議会自民党も、

自民党の実力者の二階俊博幹事長から都連の有力者を通じて働きかけてもらえば、

その批判を抑え込むことは可能だと思っていたはずだ。

また、マスコミも、日ごろから手懐けており、実際に、少なくとも

都政クラブ加盟の新聞やテレビは、それまでも「小池批判」はほとんど行っておらず

正面切って批判しないようにする自信は十分にあったはずだ。

小島氏は、A氏が書いた声明文の原案と実際の「カイロ大学声明」と比較し、

(小池氏により)変更された部分から、

カイロ大学の卒業名簿に(小池氏の)名前がないことを推測している。

また、〈公正な審理と手続きを経てなされた〉の削除は、

実際には審理も手続きもしていないから、カイロ大学を刺激することを懸念したもの、

「日本の法令」で裁くという部分が削除されたのは、仮に日本で裁く場合、

裁判所から小池氏が証言を求められたりする可能性があり、それは避けたかった

と推測している。

エジプト大使館を巻き込む隠蔽工作まで行って学歴詐称疑惑をはねのけて

2期目の出馬を強行したが、元側近の告白で発覚して絶体絶命の状況にある

小池氏は、今度はどのような奇策を弄するのだろうか。

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