https://news.yahoo.co.jp/articles/98dbf465646eadf684d44a0dfb59797ac821ac45

「四谷大塚」元講師“懲役2年、執行猶予5年”に

「軽すぎ」批判殺到も…弁護士が「厳しい判決」と評価する理由

弁護士JP 記事抜粋

大手中学受験塾「四谷大塚」の元講師で、教え子の女子児童12人の下着を

盗撮した罪などに問われた森崇翔被告(25)に26日、東京地裁で

懲役2年、保護観察付きの執行猶予5年の判決が言い渡された。

同被告は都内の校舎で盗撮を繰り返し、小児性愛者のグループチャットへ

盗撮した画像や児童らの個人情報を送っていたという。

その卑劣な犯罪行為から、判決についてSNSやネットには「罪が軽すぎる」

「執行猶予が付くなんて」といった驚きのコメントが並んでいるが、

刑事事件に詳しい杉山大介弁護士は今回の判決を「すごく重いですね」と受け止める。

「まず、本件は強制わいせつ(現行法:不同意わいせつ)ではなく『盗撮』の事件

であると踏まえる必要がある。 

盗撮については、昨年7月の法改正で

『性的姿態撮影処罰法違反罪』が新設されたが、

それでも法定刑は3年以下。 

本件と同様に懲役2年の判決が出た事例としては、複数人の子どもにキスなどの

わいせつ行為をした強制わいせつ事案(法定刑:6か月以上10年以下)があるが、

これを踏まえても、今回の判決は法定刑3年以下の犯罪で出てくるものとしては

かなり重く評価されている」(杉山弁護士)

「執行猶予5年、保護観察付き」という部分についても以下のように評価する。 

懲役2年であれば、通常は執行猶予も3年か4年

今回はそれを上回る5年という期間に加えて、保護観察も付いているので、

執行猶予期間についても通常より厳しい判決を出したと言える」 

被害者やその保護者のことを思えば「軽すぎる」との印象を受けることは

自然かもしれないが、今回の判決はいわば「法律上の限界値」を追及した

厳しい判断だったということだ。

 「もしこれを『軽い』と感じるようであれば、そもそも法定刑の設定自体が

間違っていたことになる。 

また『保護観察付き』の一番厳しいポイントは、執行猶予期間中に再犯を行った場合、

再度の執行猶予がなくなること。

再犯のおそれが拭えないから、保護観察付きの判決にしたと見るべき。 

そもそも執行猶予をどの程度活用すべきかについては、私なりにも意見があり、

個人的には短い刑でも実質的な内省が見えなければ実刑をどんどん出すべきだと思うし、

法定刑の長短というカテゴリだけで執行猶予の可能性を排除すべきでもないと考えている。 

しかし、それは司法制度全体について論じるべきことであって、

この事案に関して言えば、これ以上厳しい判決を出す手段はないし、

控訴すれば絶対にひっくり返るような判決を出してもしょうがない、ということになる」

(杉山弁護士) 

今回の判決について「軽すぎる」との受け止めが多かったことから、

現行の法律になんらかの見直しが必要なのかについても、

改めて考えることが求められてくるのかもしれない。

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なるほど。。

四谷大塚の塾講師は「盗撮」(撮影罪)で裁判だから「法律上の限界値

だった。。

じゃあ。。明光義塾の教室長の判決は。。どうなんだろう。

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●四谷大塚・塾講師‥懲役2年、保護観察付きの執行猶予5年

●明光義塾・教室長の平田芳和(38)

盗撮(約1年半)などで逮捕後、

性的姿態等撮影と児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪で

懲役3年、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決。  

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●盗撮ー法定刑は3年以下

・懲役2年であれば、通常は執行猶予も3年か4年

なので、今回の判決は「法律上の限界値

「保護観察付き」は、執行猶予期間中に再犯を行った場合、

 再度の執行猶予がなくなる

「もっと重罪に」というなら、法改正の必要性があるかを議論すべき

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https://news.yahoo.co.jp/articles/f5deb3e2400c09fa8a73f31062b6a10dec9b8db1

「明光義塾」の教室長だった埼玉県春日部市の平田芳和被告(38)は、

2022年1月~23年8月に勤務先で、授業中の指導室や女子トイレ内で

塾の生徒10人を盗撮。授業中にスマートフォンを手に持ち撮影したり、

トイレにスマホを設置したりして撮り、画像を生徒ごとに分けてSDカードに保存。  

性的姿態等撮影と児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪で起訴された

平田芳和被告(38)にたいし、3月27日、さいたま地裁(北村和裁判官)は

男に懲役3年、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決。

北村裁判官は「生徒は信頼していた被告人から盗撮されたと知り、

大きなショックを受けた。責任はかなり重い」と指摘した。

一方で、深く反省しているなどとして、刑の執行を猶予した。

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