https://news.yahoo.co.jp/articles/9104a37177d4ff0e163b20269faee1b149aa4028
尖閣諸島の警備強化へ…大型巡視船が次々配備される
鹿児島海上保安部、職員も6年で倍増
南日本新聞
大型巡視船が続々と就役する鹿児島海上保安部では増船に比例し、
所属する海上保安官も増えている。
6000トン型巡視船が初配備された2018年から6年で定員は倍増。
管轄する第10管区海上保安本部は職員が住む宿舎の整備を急ぐ。
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昨年12月上旬、ヘリコプター搭載型の新造船「ゆみはり」(約6000トン)が
鹿児島港谷山2区に初入港した。
同保安部では、緊張が続く尖閣諸島(沖縄県)周辺領海の警備体制強化などを目的に、
6000トン型の大型巡視船の就役が続く。
18年の巡視船「しきしま」を皮切りに6年で計6隻となり、全国の海保で最多。
谷山2区は最前線の同県石垣島に並ぶ国内最大級の拠点になりつつある。
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浜平清志保安部長は増強と拠点化が進む現状について、
「尖閣諸島までの距離や緊張が続く情勢などを踏まえ、果たすべき役割が
大きくなってきている」と説明する。
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18年度の職員数が256人だったのに対し、23年度は521人。
うち約9割の483人が船員だ。
10管人事課の塚野治専門官は「短期間にこれだけ増えるのは全国的にも異例」と語る。
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10管は23年9月、県農業試験場跡地(鹿児島市西谷山2丁目)の一部を
県から購入する方針を表明。新たな宿舎の建設を計画する。
10管によると、同6月現在、鹿児島市地区の国家公務員合同宿舎や
自前の宿舎約140戸に、10管と同保安部の職員が居住。
しかし既に満室状態で、今後約100戸が不足すると試算する。
宿舎不足や立地場所が谷山2区から遠いため賃貸で暮らす職員も多い。
高野政信経理補給部長は「転勤が多い保安官やその家族にとって、
知らない土地での暮らしを支える住環境は大切。スピード感を持って対応していく」
と話した。