露天風呂での組織的盗撮事件 - Wikipedia

2019年から2021年にかけて盗撮マニアグループが全国の露天風呂で

女性客の盗撮を繰り返していた事件。

盗撮した映像はグループのメンバー間で共有され、鑑賞のための「上映会」も

行われていたという。

依頼して盗撮してもらう「依頼盗撮」もあった。

客の男は盗撮してほしい女性を温泉に呼び込み、待ち構えているリーダー格Aが盗撮。

2021年12月にリーダー格の男Aを含む男ら3人が逮捕されたことを皮切りに、

2023年2月時点で合計16人の男が静岡県警察により逮捕。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/f4f8c3a2bf8703a0aa5876c2aa307e95d78bbbcc

露天風呂盗撮の主犯格に懲役2年10カ月の実刑判決 

「中心的な立場で相当に悪質」 静岡地裁

テレビ静岡

 

卑劣な犯行を繰り返した組織のリーダー格に実刑判決。

露天風呂の盗撮事件の判決公判が30日 静岡地裁で開かれ、

裁判所は懲役2年10カ月を言い渡した。執行猶予はつけなかった。 

兵庫県迷惑防止条例違反などの罪で判決を受けたのは

茨城県の無職の男 斎藤果林(51)。

 

2020年から2021年にかけ兵庫県や神奈川県、北海道などで仲間と共謀するなどして、

繰り返し露天風呂に入浴中の女性を盗撮した。 

これまでの裁判で検察側は懲役3年を求めた一方、

弁護側は「本人は反省し家族が監督していく」「執行猶予のついた判決が相当」

と主張してきた。 

被告は1件以外の犯行を認め、最終陳述では「実刑でも仕方がないと思っています」

と語っていた。 

30日の判決公判で静岡地裁の谷田部峻裁判官は、19件の犯行のうち18件の罪を認定。

そのうえで「中心的な立場で非常に重要な役割を果たしている。

常習性は著しく、同じような事案でも相当に悪質な部類」と厳しく非難した。 

そして「相当期間の実刑に処するのが相当」と、懲役2年10カ月の実刑判決を言い渡した。

 一連の事件では警察は16人を検挙し、中には公務員や医師なども含まれていた。 

事件は犯行グループの1人が職務質問されたことから、全容解明につながった。

 警察は盗撮犯が狙う施設の特徴として、次の5点をあげている。 

・日帰り入浴が可能 

・男湯と女湯が入れ替わる 

・見通しを妨げるものがない 

・山に撮影可能な場所がある 

・山の出入り口に防犯カメラなし

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判決によると、被告の男は仲間と共謀し、神奈川県内やそのほかの地域で

計18回にわたり、山の中にある露天風呂で望遠レンズをつけたカメラを使い盗撮。

静岡地裁で開かれた30日の判決公判で谷田部峻裁判官は

安心して過ごせるはずの温浴施設の利用者に不安や不快感を与えたもの。

また共犯者に盗撮技術を教えるなど中心的な役割を果たし、厳しい非難を免れない犯行」

などと指摘し、懲役2年10か月を言い渡した。

一連の盗撮事件をめぐっては逮捕者が13人も出ていて、被告の男が中心的な役割を担い

全国各地の共犯者に声をかけ犯行に及んでいた。逮捕者は20代から60代(発表時)、

職業も公務員や会社員など幅広く、SNSやオフ会などを通じてグループが拡大したという。

“盗撮のカリスマ”とも呼ばれた被告の男は4月26日の最終意見陳述で裁判官に対し、

反省の思いを口にしていた。

<被告> 「自分と知り合ったことで(共犯者を)仲間に巻き込んでしまった。

被害者の気持ちを思うとものすごく傷つけた。実刑もやむなし」 

弁護側は執行猶予付きの判決を求めていたが、裁判官の判断は厳しいものだった。

弁護士は判決後、控訴の判断については「本人と相談しながら決定する」とした。