兵庫医大は、アジア初の「医療系」孔子学院。

・中国人とみられる副学院長は「中国側の学院長」

・閉鎖は2月28日付

・閉鎖の経緯(運営に中国から資金提供・教育活動への介入)には「お答えできない」  

●国内では昨年3月に工学院大学(東京)が閉鎖。現在は13大学が運営

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https://news.yahoo.co.jp/articles/cad755354982f44462470baa3dd3a2fe51b385dc

【独自】兵庫医大が「孔子学院」閉鎖 中国と共同運営の研究機関 

海外では「スパイ拠点」疑惑も

神戸新聞

兵庫医科大(兵庫県西宮市)が、東洋医学の教育・研究拠点として中国の大学と

共同運営していた「中医薬孔子学院」を閉鎖したことが分かった。

「孔子学院」は中国政府が約20年前から各国の大学内に設立し、日本でも15大学に開設

されたが、文部科学省が活動の不透明さを問題視し、欧米を中心にスパイ活動や政治宣伝機関

の拠点とも疑われている。閉鎖は国内2例目で、同様の動きが相次ぐ可能性もある。

孔子学院は2004年以降、中国語や中国文化を広げるため、中国政府の出資で設立

中国側の報道によると、160超の国・地域で約550カ所が開設されている。

現地と中国の教育機関が共同運営する形を取り、中国側が中国人教師を派遣している。  

文科省によると、日本では05年に立命館大が初めて開設。

早稲田大や関西外国語大などが続き、19年までに計15大学に広がった。  

一方、近年になって米国では、孔子学院が中国のスパイ活動に利用されている疑いがある

として、米連邦捜査局(FBI)が捜査。

英国では今年9月に首相の後任を決める与党・保守党の党首選で、孔子学院を一斉閉鎖

させることの是非が争点に浮上している。  

関係者によると、兵庫医科大は12年11月、中国の北京中医薬大学と共同で

「中医薬孔子学院」を設立。日本で漢方薬として普及している「中医薬」の研究や

人材育成を進めるとうたい、医療系の孔子学院はアジア初だった。  

日中の研究者や学生が相互に訪れ、シンポジウムや市民講座も開いてきた。

ただ、学院長は兵庫医科大の教授が務める一方で、中国人とみられる副学院長にも

中国側学院長」との肩書があり、どちらが事実上のトップで意思決定の権限を持つのか

が見えにくいとの指摘もあったという。  

閉鎖は2月28日付。兵庫医科大は理由について

「運営母体の中国国際中文教育基金会との協定期間が満了したため」とのみ説明。

閉鎖の経緯▽運営に絡んで中国から資金提供を受けていたか

教育活動への介入があったか-などについては「お答えできない」としている。  

国内では昨年3月に工学院大学(東京)が閉鎖

文科省によると、現在は13大学が運営している。