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韓国・前与党でまた性的スキャンダル 重鎮議員を除名

ソウル聯合ニュース】

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権を支えた革新系最大野党「共に民主党」の

非常対策委員会は12日、性的事件を起こした疑惑があるとして同党の

朴完柱(パク・ワンジュ)国会議員を除名したと発表した。

朴氏は院内首席副代表や政策委員長などの要職を歴任した重鎮で、党内に衝撃が走っている。

6月1日の統一地方選を控え、政局に少なくない影響を与えるとみられる。  

同党の報道官は記者会見を開いて謝罪し、被害者への二次被害を防ぐため、

詳しい内容は公表しないと明らかにした。  

共に民主党はこれまで有力者による性的事件が相次いで起き、世論の批判を受けてきた。

文政権発足後の2018年には同党の最も有力な大統領選候補だった

安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事(当時)の秘書が安氏から性的暴行を受けていた

ことを告発。安氏は辞任に追い込まれた。

安氏は実刑を言い渡され、政治生命が事実上終わった。

20年には呉巨敦(オ・ゴドン)釜山市長が職員へのセクハラ問題で辞任。

同年、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は秘書からセクハラ容疑で告訴された

ことを受けて自殺し、衝撃を与えた。  

その後も議員や議員の補佐官などによる性的スキャンダルが相次いだ

政界では共に民主党が謝罪と再発防止を繰り返したにもかかわらず

再び議員による性的スキャンダルが浮上し、国民の信頼を回復するのは容易ではないとみられる。