●中国政府が「尖閣の地図」をつくったというのは「軍事活動」の一つ。
実効支配を主張する足場固め。
・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/d51b8d4777207f8bb6e5ea0f7e8d8f7e514b7eda
「中国公船の侵入とは別次元の結構“怖い”状況」 中国による
尖閣諸島の地形図作成の意味を竹田恒泰が解説
・記事抜粋
作家で政治評論家の竹田恒泰氏が4月27日、ニッポン放送「辛坊治郎
ズーム そこまで言うか!」に出演。尖閣諸島の地形図や調査報告書を
中国政府が公表した状況について、その危機感を解説した。
外務省は4月27日、中国政府が公表した尖閣諸島の地形図や
調査報告書をめぐり、中国の領有権があるとの主張が前提になっている
として、外交ルートを通じて抗議した。
竹田)
中国の尖閣に対しての動きは、公船を日本のまわりにはべるような形で
滞在させたり、いろいろとありますけれども、地図をつくるというのは
どういうことか。地図くらいつくったっていいんじゃないの?
と思う人も居るかもしれませんが、これけっこう重大なことでして。
日本だと地図は国土地理院がつくっていますからちょっとピンとこない
かもしれませんが、もともと世界の常識では地図は軍の機関が
つくるんですね。中国も当然、軍の機関が地図をつくっているわけでして、
ですから自分の領域の詳細な地図をつくるというのは軍事的な活動
なんですね。
だから中国政府がこうやって(人工衛星でデータを集めて)この地形図
尖閣の地図をつくったというのは、軍事的な活動を通じて、
いよいよ実効支配を主張する足場固めをしている ということなので、
公船が近づいているというレベルとはちょっと次元の違う、
けっこう怖いニュースだなと思っています。
日本人はピンときていないんですけれども、世界の人は、
軍の活動をした上で地図をつくっていると当然見ています。
アメリカでもヨーロッパでもどこでもそうですので。
正確な地図をつくる技術があるかどうかって、軍にとって結構大切
なことなんですね。
自分たちの領域は当然ですけれども、占領地の地図をいかに早く
正確につくれるか、これも軍の力の見せどころといえます。
なので、あらゆる方向で、尖閣諸島をもはや実効支配しているのは
中国だと言い始める、そういう段階に近づいてきているなという気がします。
・
森田)日本政府も尖閣諸島のアホウドリの生態調査なんかは
行ってはいるんですけどね。
竹田)生態調査も上陸して調査するのであれば、相当踏み込んだ行動
なんですけれども、これも衛星写真で見て数えるとかいうレベルなので、
ちょっとそれを聞いたときにずっこけてしまったんですが。