★辞退しろ・批判・誹謗中傷のアカウント
●1アカウント当たり3.4回
●辞退要求・・33%がフォロワー数が10以下で、プロフィールが空白
●誹謗中傷・・43.3%がフォロワー数10以下,36.7%のプロフィールが空白
●辞退要求は、1500弱のアカウントによる拡散
(応援系は20,000を超えるアカウント)
●辞退を求めるツイート拡散のアカウントの80%近くが「リベラル系」
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https://news.yahoo.co.jp/byline/toriumifujio/20210510-00237084/
池江璃花子選手への五輪出場辞退要請は誰が行っているのか
記事抜粋
鳥海不二夫
5月7日に,池江選手がSNS上で様々な声を受けていることを
ツイッター上で表明しました.
そこで,今度は直接池江選手のツイッターアカウントに向けて送られた
リプライを分析してみました.4月1日から5月9日10時までの
池江選手に向けたリプライが含まれていて,かつ公開状態になっていて
誰にでも確認可能な10,738ツイートを収集しました.
なお,こちらにはダイレクトメッセージは含まれていませんし,
既に削除済みのツイートも含まれておらず,
Twitter社の規約により使用可能となっているツイートとなります.
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4月上旬・・池江選手がオリンピック代表内定となった時期に
リプライが多く、そのほとんどは応援や感動のメッセージでした.
それが大きく変わったのが4月20日ごろからで
オリンピック辞退を求める声や批判の声が増加
していたようです.
4月20日から5月6日までで50回のリプライがあり,
そのうち32件が五輪反対系のツイートでした.
同じアカウントが何度も同じような内容でツイートをしてはいますが,
応援メッセージよりも多い辞退を求めるメッセージがあったのは
事実のようです.
これにDMでの批判があったとすると,
池江選手が心を痛めるのも無理はないように思います.
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辞退を要請するツイートは,1アカウント当たり3.4回のツイートを行っており,応援系の2.3回を大幅に上回っていました.
辞退を求めるツイートを行う人はより多くのリプライを
送っていたことが分かります.
また,もう少し興味深い点としては,辞退を求めるツイートを行っている
アカウントの33%がフォロワー数が10以下であり,プロフィールが空白
であることが分かりました.
一方,応援系では22%がフォロワー数10以下であり,
18%がプロフィールが空白でした.
さらに,誹謗中傷を行っていたアカウントの43.3%がフォロワー数10以下
であり,36.7%のアカウントのプロフィールが空白でした.
フォロワー数,プロフィールの空白率どちらも大きいことから,
個人的には池江選手へのリプライをしているアカウントはサブアカウントが
多いのではないかという疑っています.
とくに,誹謗中傷を行ったアカウントにその傾向が顕著です.
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基本的には下の塊には池江選手を応援したり,誹謗中傷に抗議する
内容のツイート群であるクラスタが二つ抽出されており,
上の塊が辞退を要請するクラスタでした.
アカウント数としては,応援系である下の二つのクラスタが圧倒的に多く20,000を超えるアカウント。
上の辞退を求めるクラスタは1500弱のアカウントによる拡散
辞退を求めるツイートを拡散しているアカウントの
80%近くが過去のツイートから「リベラル系」と
ラベリングされていたアカウントだった。
その拡散されたツイートの中には誹謗中傷に近いのではないか?
と思えるようなツイートも含まれていた。
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本来であれば,個人あてのリプライを分析すること自体に議論が
あるところではあると思い公開するかどうか悩みましたが,
木村花さんの悲劇からまだ1年もたっていない今,
同じように著名人とはいえ一個人に向けた誹謗中傷が多数
寄せられるという状況でのこのような分析は
公共性が高いと判断し,公開することとしました.