https://news.yahoo.co.jp/articles/9583bcdc1ef5412654258fc17a11727e8e8e45cf

中国でも「二重変異株」の感染者 2億人移動の連休控え

「インド航空便を止めろ」の声

記事抜粋

中国疾病予防コントロールセンター(CCDC)は4月29日、インドで見つかった新型コロナウイルス「二重変異株」の感染者が、中国国内でも確認された

と発表した。

CCDCが4月29日に北京で行った会見で、首席感染症専門家の呉尊友

(Wu Zunyou)は、「インド変異株」の感染者が「国内複数の都市」で確認されたと発表した。ただし、詳細は明かされていない。

中国では、5月1日の祝日「労働節」から5連休が始まり、国内の旅行客は

記録的な数に上る見込みだ。ほとんどが国内旅行で、5連休中は2億人以上が移動するとメディアは予想している。

この会見をきっかけにオンライン上では、5月1日からの労働節5連休中は

水際対策を強化すべきだという声が多く飛び交っている。

ウェイボーのユーザーたちは、インドの二重変異株が中国でも拡散するのではないかという不安をあらわにしている。あるユーザーは、

「インドからの航空便がまだ禁止されていないのはなぜなのか?」

とコメントした。

約16カ月前に世界初の新型コロナウイルス感染者が確認された中国は、

「二重変異株」である「B.1.617」による新たな感染拡大への懸念を

抑え込むべく、公衆衛生対策にさらに力を入れようとしている。

中国の国家衛生健康委員会(NHC)によると、

4月28日に中国国内で確認された新型コロナウイルス新規感染者は20人で、全員が海外からの帰国者だった。

それ以外にも、無症状の感染者が14人確認されている

中国は、無症状感染者については別にカウントしている)。

28日の新規感染者のうち、11人は香港籍の貨物船「フアヤン・チャオヤン」

乗組員だ。この貨物船は、乗組員20人を乗せてインドを出発し、

中国東部に位置する浙江省の寧波舟山港に入港した。

無症状者1人を含む感染者11人は全員、地元の衛生健康委員会の指示で

隔離された。

同委員会によると、地元住民との接触は確認されていないという。

11人が感染しているウイルスが、インドの二重変異株なのか、

ほかの変異株なのかは不明だ。

パンデミックが始まって以降、中国の感染者数は合計10万2474人、

死者数は4845人にのぼっている。