●医療機関でクラスター

・感染した入院患者50人中10人が悪化。

・転院を要請するが、転院先がなく6人死亡。。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/3ce03324c7a10ce2aa08f4c375752a95a0f60ea8

入院中にコロナ感染も、

基幹病院に移れず死亡 12月、兵庫で少なくとも6人

神戸新聞

兵庫県内の医療機関で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生が相次ぐ中、他の疾患で入院している最中に感染した患者が、

症状が悪化してもコロナ対応の基幹病院に移れないケースが起きている。

コロナ患者向けの病床が逼迫(ひっぱく)しているためで、

12月中にこうした患者のうち、少なくとも6人が死亡していたことも分かった。

兵庫県などによると、11月以降、県内では100人規模を含むクラスター

医療機関21カ所で発生した。感染者の急増を受け、

県は医療機関や福祉施設で感染した入院患者・入所者らは、

重症者を除き、そのまま同じ病院・施設に滞在してもらう方針とした。

12月30日午前0時現在で、こうした患者は249人に上る。

井戸敏三知事は今月24日の会見で

「無症状や軽症の場合は、コロナの治療と併せ、既存の疾患の治療を

続ける入院患者はあえて転院していない」としていた。  

だが実態は深刻だ。

県内のある病院ではクラスター発生に伴い、入院中にコロナに感染した

約50人に対応。うち10人程度の症状が悪化したが、大半は基幹病院に

移れず院内にとどまり、うち6人が亡くなった。  

現場の医師は連日、容体が悪化した一部患者の転院を要請した。

しかし県の入院コーディネートセンターに連絡しても、

コロナ対応の病院が逼迫しているため、受け入れてもらえなかったという

重症化した患者への対処法については、基幹病院から口頭で助言がある程度だった。  

この病院を運営する法人の職員は

コロナ対応の専門性やノウハウがない。もし転院できていれば、

容体が改善された可能性は否定できない」とする。

これに対し、担当地域の保健所は

「ベストな選択ではないが、入れる病院がなければ留め置くしかない状態

と明かした。  

また神戸・阪神地域の複数の病院によると、クラスター発生後、

県や市からは「転院先がないので留め置いてください」などと指示があった

という。

感染した入院患者に対応する神戸市内の病院関係者は

コロナ対応の知識や経験が不足しており、

専門的治療はできない。職員の精神面でもきつい」と打ち明ける。

(井川朋宏)