https://news.yahoo.co.jp/articles/7cf4a5ecdc6c2389aa2687a9c7d357ae5c580706
臨時国会で改憲議論進むか 代表質問で国民民主党も意欲示す
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国民民主党の小林正夫参院議員会長と日本維新の会の片山虎之助共同代表は30日の参院本会議で、憲法改正の議論に積極的に応じる意欲
を菅義偉(すが・よしひで)首相(自民党総裁)に示した。
自民、国民、維新の足並みがそろいつつある中、
護憲色を強める野党第一党の立憲民主党が孤立を深め、
改憲論議から取り残される可能性がでてきた。
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小林氏「大切な理念を守りつつ、未来志向の憲法について議論することは
必要だ」
菅首相「憲法改正の議論を呼びかけておられることに敬意を表したい」
代表質問に立った小林氏は「自身で改憲提案をするなど首相として
極めて前のめりだった安倍路線を継承するのか」と菅首相を牽制する一方、
党として憲法をめぐる議論を否定しない考えを示した。
国民は9月に合流新党「立憲民主党」への参加を見合わせたメンバーで
再スタートを切った。
玉木雄一郎代表、前原誠司元外相、山尾志桜里党憲法調査会長ら
改憲論議に前向きな議員が所属し、年内に独自の改憲草案をまとめる方針だ。
この日は維新の片山氏も
「(憲法改正の手続きを確定させる)国民投票法改正案を早急に成立させ、
各会派の憲法改正案、それがなければ建設的な議論を国民の前で
開陳すべきだ」と首相に訴えた。
自民と維新の改憲路線に国民も歩調を合わせることになれば、
停滞していた改憲論議が活発化し、憲法改正の国会発議に必要な
「3分の2」の勢力の安定的な確保への道が開ける可能性がある。
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こうした新たな国会の構図に神経をとがらせているとみられるのが立民だ。
28日の党憲法調査会で、党としての基本的な考え方をまとめる方針を
確認したが、臨時国会の焦点となる国民投票法改正案については
協議しなかった。
「別れて楽になった。すっきりした」。
立民幹部は、開会直前に衆院の統一会派から離脱した国民をこう突き放した。「(臨時国会で)憲法は絶対にやらせない」とも強調したが、
気が付けば野党第一党が置き去りにされていた、という展開も否定できない。
(内藤慎二)