https://news.yahoo.co.jp/articles/11117e463b4c88e692f1895fcca0bc4e0a264f90
全国で地震連発「昭和の南海地震直前に酷似」と専門家が警告
(週刊FLASH 2020年6月9日号)
「4月末から茨城県や千葉県で何度も起きている地震は、南海トラフ地震と
首都直下型地震が同時に発生する『スーパー南海地震』の予兆です」
そう警鐘を鳴らすのは、災害史や災害リスクマネージメントを専門とする、
立命館大学の高橋学特任教授(65)だ。
4月26日に、茨城県南部で震度4の地震が観測され、5月6日には、千葉県西部でも震度4を記録。
さらに岐阜県の飛騨地方でも、震度2~4の群発地震が発生している。
「かつて、各地で1000人以上の死者を出した『四大地震』と呼ばれる地震
がありました。最初は、1943年に発生した鳥取地震。
続いて、1944年の東南海地震、1945年の三河地震、
1946年の南海地震です。
これらの地震は、太平洋北西部のフィリピン海プレートが南から北に
圧力をかけた結果、ユーラシアプレートが圧縮されて起きた地震です。
そして現在、日本の岩盤は、1946年の南海地震直前に酷似した状況
にあるんです」
それは、2016年に起きた熊本地震から始まっているという。
「2016年、熊本地震と鳥取県中部地震、
2017年の韓国・浦項地震、
2018年の大阪府北部地震。
これらすべてが、昭和の四大地震と同じく、フィリピン海プレートの圧力により発生した地震です。
南海地震は、鳥取地震から3年後に発生しました。
2020年は、熊本地震・鳥取地震から4年後です。
いつ “令和の南海地震” が起きても、おかしくない状況なんです」
・
茨城県や千葉県で発生している地震もまた、フィリピン海プレートの北上圧力の高まりを
示しているという。
「ユーラシアプレートの上にある西日本とは違い、茨城や千葉は、北米プレートの上にあります。
しかし、東京湾入口の相模トラフから、フィリピン海プレートが北米プレートの下に
潜り込んでいるのです。なので、直近の地震も、フィリピン海プレートの北上しようとする圧力を
受けて、発生しているものなんです」
高橋教授によれば、西日本の太平洋沖で発生する “令和の南海地震”
のみならず、首都直下型の地震も同時に起こる可能性があるという。
「政府の地震調査会では、伊豆半島より東側を首都直下型地震、
伊豆半島より西側から四国までを南海トラフ地震として、区別しています。
しかし、どちらも “フィリピン海プレートの圧力” という原理は変わらないため、
本来、区別する理由はありません。
最長で2年、最短で数日ほどのタイムラグで、続けて大地震が発生する可能性があります」
・
すでに不気味な兆候が、東京湾で発生しているという。
「5月20日午後から東京湾で、震源の深さ約20kmの地震が7回続いています。
こんなことは、1923年から記録している地震データベースでも、
初めての現象です。
東京湾を震源とする直下型地震が起きて、津波が発生するかもしれません。
東京は低地が多く、地下街もあるので、小規模な津波でも、甚大な被害に
繋がります」
・
2つの地震は、日本全体に致命的なダメージを与える。
「私の試算では、47万人以上が犠牲になります。
さらにコロナウイルスの影響で、世界的に食糧の価格が高騰しています。
『震災による経済危機から、食糧難による大飢饉』という最悪のシナリオも
あり得ます」
新型コロナウイルスだけでなく、地震に対しても万全に備えたい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200531-00000012-nkgendai-life.view-000