緊急事態なのに。。

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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200430-00624600-shincho-soci

「コロナにアビガンが劇的に効いた」 

・・・・・・患者の声にも厚労省が使わせない

記事抜粋

抗インフルエンザ薬「アビガン」を特効薬と断じるのは尚早だが、

すがりたい罹患者も少なくあるまい。

だがアビガン使用には“厚労省の壁”存在していて――。

東京都内に住む50代の会社員男性は、その効き目に思わず唸ったという。
「40度近い熱が続いていたのに、アビガン投与の当日に効果が出たんですよ」

3月31日になって、
「港区内の大学病院に電話をして症状を伝えると、診てもらえることになりました。レントゲン撮影やCT検査で肺炎症状が確認され、
新型コロナ感染の疑いありということで、ようやくPCR検査を受けたのです」
結果は陽性。4月に入りこの大学病院に入院しても、
「38度以上の熱が続き、40度近い高熱で意識が朦朧としたこともありました。最初に投与されたのはマラリアの薬でしたが、2日間続けても、熱と下痢が

治まりません。次に使ったHIV(エイズ)の薬も私には合わず、下痢の副作用が強く出てしまいました」

そして、入院から5日後。

3番目の薬としてアビガンを投与されました。するとすぐに熱が引き、下痢も止まったのです。投薬初日なのに、です。最初は朝晩9錠ずつ服用しました。量の多さには驚かされましたけれど、症状が治まったからか、

3日目からは1回4錠に減りました」

なぜ最初からアビガンを使わなかったか――。
「担当医に訊ねたら、“厚労省に申請していて許可が下りるのに時間

かかった”と言うんですね。これだけ劇的に効くのなら、

多くの患者さんが使えればいいと思うんですよね」
 男性のこの思いを受け、政府関係者が解説する。

「いまアビガン投与が可能なのは、『富士フイルム』が行う治験と各医療機関による観察研究です。今回の男性のようにアビガンを使う場合、

適応外使用ゆえに、観察研究における倫理審査などの手続きが煩雑で、

時間がかかるという側面があります。しかしそれよりも、

厚労省は副作用を恐れるあまり、消極的になっている。ドイツをはじめ、海外ではどんどんアビガンを輸入して積極的に投与する流れなのですが……」

 肝心の国内でなかなか使えない現実には、“厚労省の壁”が立ちはだかっていたのだ。

日本医科大特任教授の北村義浩氏は言う。
治験は96症例を集めるまで実施され、終了予定は6月末です。

一方、感染者へのアビガン投与で軽症者の9割、重症者の6割に改善傾向がみられたとの研究結果があります。感染拡大がここまでの事態となったいま、効果があるのなら、厚労省は素早く、幅広く使用できるよう特例を認めてもいいのではないでしょうか」

 とりわけ、これから子どもを作る予定のない男女や重症化しそうな高齢者には、ぜひとも使うべきだろう。


週刊新潮 」2020年4月30日号 掲載