https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200229-02280238-sph-spo

競泳男子で五輪金メダル3個の孫楊、8年間の資格停止処分…ドーピング検査妨害疑惑

 競泳男子で中国のスター選手である孫楊(28)が28日、ドーピング検査の妨害疑惑で

スポーツ仲裁裁判所(CAS)から8年間の資格停止処分を科された。

 この問題は、2018年9月に自宅で抜き打ち検査が行われた際、孫楊の警備員が血液検体の容器を壊したとされるもの。妨害疑惑に対し、国際水連は当初、警告のみの処分にとどめていたが、

世界反ドーピング機関が不服として提訴していた。

CASは違反を認定し、重い処分となった。処分期間は28日からと発表された。

 昨年7月の世界水泳(光州)の男子200メートル自由形で獲得した金メダルも剥奪されるかどうかが

注目されたが、CASは妨害疑惑の前後の検査で陰性だったことを考慮し、この成績は無効としなかった同種目で銀メダルだった松元克央(23)=セントラルスポーツ=の繰り上げ金メダルと、

規定による東京五輪代表内定はならなかった。

 孫楊は東京五輪と、24年パリ五輪も棒に振る。昨年の世界水泳では、疑惑に抗議した

一部の選手が並んで表彰台に上がるのを拒否。さらには孫楊が抗議行動を起こした選手を恫喝(どうかつ)し、不穏な空気が流れた。五輪では金3つを含む通算6個のメダルを獲得も、

傲岸な態度で何かと物議を醸してきたトラブルメーカー。違反は14年に禁止物質の陽性反応で3か月出場停止となって以来2度目で、華麗なキャリアに最悪の形で幕を下ろすことになりそうだ。

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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200229-00106294-theanswer-spo

孫楊は2014年11月、中国で行われた大会後のドーピング検査で陽性反応

昨年9月に行われたドーピング検査で側近が血液サンプルを破壊

オーストラリア人スイマーのマック・ホートンは昨年7月の世界水泳(韓国)の男子400メートルで銀メダルを獲得後、授与式で優勝した孫との登壇を拒否。「彼のような行いをする人間と表彰台を共有するつもりはない」と表明していた。