https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191025-00000034-cnippou-kr  

韓国政府の誤った予測と処方…来年はさらに厳しく

10-25 記事抜粋

輸出は昨年より3.1%増加すると予想していたが、今年は「マイナス」が続いて

9月まで前年比9.8%減少した。640億ドルと予想した経常黒字も

8月末基準で340億ドルだ。

民間消費、設備投資も政府の当初の予想値を大きく下回っている。

にもかかわらず青瓦台と政府は

韓国経済の基礎体力は強く、根本的な成長は健全だ」(8月、文大統領)

「我々の経済は正しい方向に進んでいる」(9月、文大統領)など楽観論を続けてきた。

現経済状況に対する誤った判断が誤った政策につながり、

結局、民間の経済活力を落としたという批判が出てくる理由だ。


 実際、韓国の景気は2017年9月をピーク(国家統計委員会 公式判断)で

2年以上も下降しているが、政府は4月に初めて「景気不振」(最近の経済動向4月号)

と診断した。その間、政府は最低賃金の2年間29%引き上げ、週52時間勤務制施行、

法人税率・所得税率引き上げなど経済に負担を与える政策を次々と出してきた。

心配は今後だ。韓国経済の見通しは良くない と民間が判断しているからだ

国際通貨基金

(IMF)は来年の韓国の経済成長率を2.2%と、

4月の予測値(2.8%)から0.6%下方修正した。

専門家も景気が反騰するきっかけが見えず、景気下降局面がさらに長引くと予想している。

これを受け、今年上半期または下半期と予想された景気の底打ちも先に延びる状況だ。

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191025-00080144-chosun-kr

成長が止まった蔚山の街、「日本病」を患う

10-26 記事抜粋

何を売っても軽く月1000万ウォンは売れると言われた地元随一のグルメスポット、達洞

(タルドン)飲食店通りを訪れると、あちこちに「賃貸」の案内が出ていた。

作業服を着た重機・自動車メーカーの従業員が2次会、3次会まで行き、

大いにカネを使った場所だが、今はまるで別世界だ。

 韓国経済がデフレ初期に入ったという懸念が高まっている

韓国政府と青瓦台は「韓国経済は善戦している。デフレを論じるのは無責任な態度だ」

と言い張るが、既にデフレが訪れた場所がある。数年間韓国を支えてきた工業都市・蔚山だ。


■成長が止まった都市・蔚山
 全国の物価上昇率は8、9月の2カ月連続でマイナスを記録したが、蔚山は既に8カ月連続で

マイナスだ。今年2月から9月までマイナスが続いた。蔚山市の9月の物価上昇率はマイナス1.0%で、全ての広域市・道で最も低かった。

デフレは物価が力なく下落し、経済が活力を失い、低成長の泥沼にはまる状況を指す。

日本が「失われた20年」に経験した長期不況そのものだ。

音もなく近づき、経済を崩壊させることから「沈黙の殺人者」と呼ばれる。

韓国鑑定院によると、蔚山市のマンション価格は2017年4月から今年9月まで29カ月連続で

下落した。4億ウォンで分譲された面積30坪の物件は3億ウォンに値下がりし、賃貸保証金も

3億ウォンだった物件で2億ウォン前後に下落した。日本も1980年代後半の利下げ以降、

過熱していた不動産市場のバブルが一度に吹き飛び、デフレへとアクセルを踏み込んだ。

 蔚山の人々は成長が止まった都市でこれからどうやって暮らしていくのか悩んでいる。

半導体、自動車などの主力産業による輸出に依存してきた韓国経済全体の

これから直面する苦悩に通じる。今年に入り、蔚山市の人口は7000人以上減少し、

余裕がある蔚山市民は釜山まで出掛けて消費している。こんな状態が続けば、

結局は日本のように家計所得、企業所得が減少し、さまざまな社会問題が起きかねない。

 消費者が今後1年間の物価上昇率を予測した「期待インフレ率」は今年初め時点で

2.3%だったが、9月からは1%台(1.8%)に落ち込んだ。

多くの人が経済を悲観し始めたことを示している

漢陽大のハ・ジュンギョン教授は「国全体で見て、デフレに言及する状況ではないが、全ての人がデフレを心配する状況となれば危険だ」と指摘した。