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「中島みゆきさんの『化粧』が好き」 いい男に会いたい!

今この世の中に、〝愛について〞考えている人がどれだけいるだろうか。愛とは何か。

愛の成就とは何か。この世界に完璧な愛は存在するのか――。

そんな漠然とした問いかけに、音楽で答えを出そうとしているボーカリストがいる。

この世界に、「完璧な愛」について考えたことがある人が、どれだけいるのだろうか。少なくともジェジュンは、音楽活動を通じて、“愛とは何か”“完璧な愛とは何か”を考えてきた。世の中には、「完璧な愛など存在しない、存在するはずがない」と言い切ってしまう大人も多いだろう。

でも、ジェジュンは知っているのだ。自分が、愛する人に全身全霊を捧げることで、

全身全霊を込めて愛を歌うことで、たとえそれが一瞬であっても、真の愛情を通わせ合える

瞬間があることを。

ジェジュンは、とても歌が上手い。声質もいいし、音域も広い。ピッチも正確だし、声量もテクニックもある。でも、何より、彼の歌には、心が込められている。だから聞き惚れる。

どんな人のことを、歌が上手いと思いますか?」という質問をぶつけた時に返ってきた答えも

また、とても彼らしかった。

「歌のうまさは、テクニックではないような気がします。僕が目指すのは、歌うというよりも、

すような歌い方。語りかけるような歌い方。今まさにその場で生まれたような、

歌と言葉と感情がつながっている、そういう歌い方が理想なんです。
歌う時って、激しくシャウトすることもあれば、ただ、ハミングのように、言葉じゃない音を出している時もあるけれど、どんな息にも、どんな音にも、僕は、心を乗せていたい。

ちゃんと感情を乗せられたら、韓国語であっても、日本語であっても、英語であっても、

思いは通じるような気がしているんです。
中島みゆきさんの『化粧』が好きなのも、あの曲を歌っているときは、言葉と感情と歌が

一つに溶け合うような感じがするからです。女性目線の歌詞だけれど、主人公の女性は、

『あいつを捨てなきゃよかったって思われたい』『流れるな涙 心でとまれ』と歌います。

そんな人間の健気さとか、人を愛する苦しさとか、そういう、すごく純粋な愛の形が

描かれていると思うんです」


つまり、ジェジュンの考える「完璧な愛」とは、ツルツルでピカピカの“ファンタジー”ではないのだ。愛し合うことは、ただ幸福なだけじゃない。愛は永遠じゃないし、いくらお互いを思いやっても、すれ違ったり、誤解されたり、裏切られたりすることもあると、彼は知っている。

でも、愛すること、別れることを経験したからこそ、「化粧」の歌詞が沁みる。

歌が、誰かにとっての救いになる。


「いろんなジャンルの音楽を、今までやってきましたけど、最近になってやっと。

ただカッコつけるだけじゃ、絶対ダメな曲があるってわかってきました。もちろん、ロックの

時は、王様みたいな気分で、『俺を見ろ!』みたいに、“カッコつけメーター”を振り切らないとハマらないことはあります(笑)。
でも、もう見た目なんて気にしていられないぐらい、本当にブスになってもいいぐらいの

気持ちで(笑)、歌わなきゃいけない曲もある。特にバラードには、そのくらい、感情に集中して歌わないといけない曲があることが、だんだんわかってきました。

バラードは、歌に集中できるから、今も昔もずっと好きなジャンルです」


結局、ジェジュンは、歌うことで、「あなたの弱い部分も、情けない部分も、全部受け止めるよ」と、そんなメッセージを発信しているのかもしれない。それもまた、彼なりの精一杯の愛情表現なのだろう。音楽と、ファンと、仲間と、自分の周りを取り巻く人たちの笑顔と――。

つくづく、様々なものを“愛する才能”に長けた人なのだと思う。


次回のジェジュンにインタビューは、6月19日(水)