きみへ
今日もよく来てくれました。
この時期、どうにもがんばる気力が出なくなって、
学校にも足が向かなくなって、、、
なんていうこともけっこうあるので、
きみがいつものように来てくれてすごくうれしいです。
今日も「勉強とは」みたいなことについてお話ししましょうか。
まさに学校や塾で勉強しているきみは、
なにかのカリキュラム、計画表にしたがって学んでいるはず。
算数ならいまここをやっていて、次にこれで、
国語は小説を読んでいて、次は俳句や短歌だ、とか。
こういう予定って、きみが決めたものじゃないことがほとんどだよね。
そのせいでやる気が起きにくいこともあるかな?
やっぱり、やるからには自分から関心をもって、
というのが大事なんだけど、なかなかね。
それじゃあ、こういう風に考えてみたらどうだろう。
小どもたちに教えていると、
「もうそれは知ってる~」「これと同じじゃん~」
という反応を返してくれるひとも多いのだけど、
これって、想像してみるとどうだろう?
あんまり楽しい感じはしないんじゃないかな。
なかには、これまでの知識が使えて楽しい! というひともいると思うけど、
たいていは、「もう知ってることと同じなんだから、無駄じゃん」というニュアンスだったりします。
たぶん、こういう発想になる理由は、
知識や出来高(結果)に重きをおいて考えているからじゃないかな。
それも大切なことなんだけど、
きみが、人生のなかでもとても重要な時期に、せっかくとりくんでいる「勉強」を、
そんなに限定してしまうのはもったいない気がしない??
知識なら Google先生に訊けばすぐ教えてもらえるし、
コンピューターさんのほうがものすごい速度と分量で処理できるもん。
だから、「勉強」の意味を、きみと僕で変えちゃおう!
きみや僕が、自分なりにものごとを見て、経験して、考えていく、
その向き合い方の練習だと思ってみたらどうかな。
以前にふれたことのある知識でも、
まったく同じ場面というものはないから、ちがった見方をしてみるとか。
自分で決めたカリキュラムじゃないけど、
それもきみが幅広くものごとを見ていく頭脳、こころの土台作りのために活用してみたり。
科目の内容じたいに加えて、
こういう面もきみなりに体得していくつもりになると、
また勉強の感覚も変わってくるかもしれません。
ぜひ、試してみてくださいね。
それじゃあ、またね。
小どもたちへ