きみへ
今日もようこそ!
インフルエンザがすごく流行っているみたいです。
きみは大丈夫かな?
身体の調子は、頭や心の調子とつながっているから、
できるだけ大切にしてね。
今日はまた、実用的なお話を一緒にしましょうか。
きみは覚えることは得意ですか?
勉強をしていると、どうしても
単語や公式、年号など、覚える場面が出てきます。
いまはたくさんの記憶法や暗記法があって、
きみもそのどれかを活用しているかもしれないね。
夜、お布団に入る前に単語集をやるとよいとか、
朝、起きたらまた昨夜の単語を見直すとか。
実際に、かなり効果があります。
ところで、【覚える】とはどういうことだろう?
僕が小どもたちに教えていても、
「(単語、意味、年号)覚えられない~~~」
という人は多いんだ。
だけど、そういうのって、
例えばテストでその知識を書けなかったときだったりする。
ほんとうにきみが目指しているのは何だったかな。
覚える系の勉強も、本来の目的は、テストで書けることではないはず。
その知識を使えることが大切だと思う。
「使えるためには覚えてないと……」
と、感じるかもしれないけど、
すこし立ち止まってみて。
使おう、とほんとうに試みているときには、
「覚えているかどうか」というチェックはしていないんじゃないかな。
この頃、小どもたちと学んでいて、
こういうあたりにすごくポイントがあるような気がしているんだ。
たぶん、うまくできているか、を確認しすぎることで、
僕たちは自分のチカラを削ぐことが多い。
おいしいごはんを食べているとき、
「自分はおいしく食べることができているか」
なんてチェックしないでしょう?
だから、おいしく食べるという結果を求めるのではなく、
覚えられた、という結果を求めるのではなく、
ただ、味わおう。
ただ、その知識を使ってみよう。
確かに、使うためには何回も繰り返して
記憶しなければならないかもしれない。
でも、「記憶できたかどうか」という採点なんてせず、
間違えたら何度も使おうとしてみればいいよ。
……と、こんな感じの発想の転換はいかがでしょう?
もし、なにかきみの参考になればうれしいな。
それじゃあ、またね。