「1日10時間の勉強」と聞いて、「多い」と思うか「普通」と思うか「少ない」と思うかで、その人がどのように受験勉強をしてきたかが、ある程度推測できます。
「多い」と思った方は失礼ながら、これまであまり勉強をしてこなかった人。あるいは受験勉強とは無縁の生き方をしてきた方だと思います。
そうでなければ、「勉強なんかしなくても出来ちゃった」というよっぽどの天才かもしれませんが。
少なくとも「やるべきこと」よりも「やりたいこと」を優先するタイプであることは間違いないかもしれません(笑)。
「普通」と思った方は、それなりに受験勉強に向き合ってきた方だと思います。
ご自身の経験から考えても、「まあ、受験生ならそのくらいやって普通だよね」といった感覚でしょうか。
受験生なら、塾の冬期講習に参加するだけでも5時間6時間は消費出来ます。それにプラス宿題をやる時間などを加えれば、9時間10時間あたりまではきますよね。
ただ、同じ10時間であっても「自主的な勉強」と「受身の勉強」では中身は全く変わってきます。
そういう意味では、学校や塾でぼんやり授業を受けているだけの時間を「勉強時間」とカウントしていいものかどうか、私には甚だ疑問ですが。
私の中では、「難関校を目指す受験生なら13時間以上は出来るよね」といった感覚です。
朝は8時~12時の4時間。午後は13時~18時の5時間。夜は20時~24時の4時間。
これだけでも13時間。これでも7時間以上の睡眠は十分とれるわけですから、決して無理なことではないと思っています。
ちなみに私自身は、大学受験前のこの時期は自学で15時間くらいを目安にしていました。
それでも第一志望には落ちたわけですから、今思えば「足りなかった」と反省しております(笑)。
私の立場でこんなことを言うのは同業者の方から反感を買いそうですが(笑)、当時の私は、受験勉強を塾に頼るのは時間とお金の無駄だと思っていました。
それなら市販の教材と過去問を買って、自学でやり切ったほうが安上がりで効率もいいはずだと。
その判断が正しかったかどうかは未だわかりませんが、少なくとも受験をきっかけに自学力を養えたことだけは確かです。
これは大人になった今でも非常に役立っていると思っています。
もちろん勉強は時間だけで決まるものではありません。
ただ、ちゃんとやろうとすれば、必然的にそれなりの時間はかかります。それに気付けるだけでも人間として大きな成長ですよね。
ただ、「1日10時間」やったからと言って、偏差値が爆上がりするなんてことを期待してはいけません。
だって、頑張っているのはみんな同じなんですから。
「1日10時間の勉強」を「たった10時間」と感じられるようになって初めて、本番での点数が10点上がるかどうかだと思ったほうがいいでしょう。
「たった10点?」と思うかもしれませんが、本番ではその10点の違いで合否が分かれるんです。
そう言えば、昨日の高校女子駅伝では仙台育英高校がたった1秒差で優勝を逃しましたね。
勝負ってそういうものなんです。
私の教え子にはまだ受験生でもないのに、休日は当たり前に10時間やっている生徒がいます。
「答えを写すだけなら1時間で終わるけど、ちゃんと考えてやったら3時間4時間はあっという間」と言っています。本物です。
さらに中学受験を目指す小学生でさえ「1日10時間」を普通にこなしている生徒もいます。
「10時間なんて無理!」なんて言っている受験生のみなさん。
こういった相手に対して、キミたちはどう戦うつもりですか?
今は根性論が流行らない時代ですが、受験をスマートに乗り越えようと思えば思うほど、合格は遠のくと思ったほうがいいでしょう。
一生に一度しかないご自分の受験、ナメてかかったら一生の後悔になるかもしれませんよ。
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