授業はいつも真面目に受けてくれるし、宿題もきちんとやってくれる。
それでもなかなか結果につながらない生徒がいます。
一方で、授業態度は決して良くはなく、宿題もいつもいい加減なのに、テストでは割と良い結果を取ってくる生徒もいます。
どちらのタイプの生徒も、今まで何人も見てきました。
教えている立場からすれば、どうしても前者の生徒に肩入れしたくなりますが、実際はこちらの思うようにはいかないのが現実です。
思えば私の高校時代の同級生を考えて見ても、「成績が良い=真面目」といった図式は、必ずしも当てはまらなかったように思います。
予習復習はおろか宿題もろくにやらず、授業中は居眠りばかりしていた生徒が、テストでは高得点をとるということは、決して珍しいことではありませんでした。
世の中には教科書を1回読んだだけで、全てを記憶できる人もいれば、10回読んでも覚えられない人もいるそうです。
そう考えると、テストの結果だけで、子供を褒めたり叱ったりというのが、いかに間違っているかがよくわかりますよね。
25年以上、勉強を教え続けてきた私でさえ、いまだに全ての問題が解けるわけではありませんし、自分にとって苦手な教科の勉強は、正直、今でも面倒臭いしすぐに忘れます(苦笑)。
私たちはよく「やれば出来る」という言葉で、安易に子供たちにやる気を促そうとしますが、「やれば出来るレベル」はその子によって、大きく異なるということを忘れてはいけません。
残酷な言い方になりますが、努力をすぐに結果につなげられる生徒と、なかなかつなげられない生徒がいるのは事実です。
だからこそ、褒めるなら結果ではなく努力を、叱るなら結果ではなく怠惰を。
指導者として、そこを徹底していくことが大切だなと思います。
職人は何年も同じことをやり続けて、ようやく一人前と呼ばれるようになります。
勉強も今日明日の結果ではなく、何年も逃げずにやり続けることにこそ最大の価値があるのではないでしょうか。
☆生徒募集状況☆
現在、新規生の募集は停止中です。
キャンセル待ちのご予約は随時承っております。
体験授業ご希望の方はお問い合わせください。
家庭教師のお問い合わせはこちらから。