質問の質 | 札幌の家庭教師 学びの森通信

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札幌でプロ家庭教師をしています。
家庭教師歴26年になります。

「この問題解らないので教えてください」

 

子供たちからよく来る質問です。

 

質問されたからには一応対応はしますが、何となくモヤモヤ感が残ります。

 

「キミはこの問題どこまで考えたの?」

「どこまで解ってどこから解らないの?」

「ちゃんと解説は読んだの?」

「本当に解ろうとして取り組んだの?」

 

そして、教えた後もそのモヤモヤ感は続きます。

 

「キミはこれを本当に復習するの?」

「自力で解けるまで練習するの?」

 

ツッコミどころは満載なのですが、まあ、あまりツッコみ過ぎて質問すらしてこなくなるのも困るので、そこはグッとこらえながら対応するようにしています(笑)。

 

小中学生、特に勉強があまり得意でない生徒にそこまで求めるのも酷なのかもしれません。

 

解らなかったら先生に質問する。

生徒の質問に答えるのが先生の仕事。

 

確かにその通りではあるのですが、この「質問の質」は生徒によってそれぞれです。

 

「ここまでは解ったんですがここから解りません」

「解説のこの部分だけがよく解りません」

「この解き方で間違っていませんか?」

「もっと良い解き方はありますか?」

 

こういった質問が出てくるようになると、少なくとも自分で何とかしようとした姿勢は伺えます。

 

教える立場からすると、生徒からの「質問の質」でその子がどれだけ真剣に取り組んでいるかがわかります。

 

「解らなければ先生に聞けばいい」

 

ただそう思っているうちは、成績の向上は難しいかもしれません。

 

「質問の質」が変われば「勉強の質」も変わります。

 

「教えてもらっているのに成績が上がらない」

 

そう嘆いているお父さん、お母さん。

 

「解らなければ何でも先生に聞きなさい」って安易に我が子に言っていませんか?

 

その子たちの多くが、ただ聞いているだけで、1週間後には質問したことすら覚えていないという現実、ご存じでしょうか?

 

お子さんの成績が上がらないのは、「教えてもらっているのに」ではなく「教えてもらっているから」かもしれませんよ。

 

「解りました!」と言った後に類題を解こうともせず、すぐに次の問題に移行している生徒の姿にモヤモヤを感じている指導者は、きっと私だけではないはずです。

 

「解らなければ聞けばいい」と思っている生徒と「ここを知りたい」と思っている生徒では、「質問の質」も、聞くときの態度も、その後の復習の仕方もまったく変わってきます。

 

人に聞く前に、まずは自分で考えたり調べたりする習慣を身に付けるほうが大切ではないでしょうか?

 

それだけで「質問の質」も「勉強の質」もガラッと変わるはずだと私は思います。

 

 

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