プロ野球ファン以外はご存じない方も多いかと思いますが、かつてドラゴンズの黄金期を支えた選手で、今は野球解説者をされている森野将彦氏。
彼によると、戦力外になるような選手の順番は「練習を見ればわかる」そうです。
「ひとつの事をやってられない。何かすぐに変えてみようとする。探求心があるという見方も出来るかもしれないけど、何かを極めようとはならない」と。
確かにその通りだなと思います。
私も子供たちの勉強を見ていて、全く同じことを感じています。
子供たちのテスト結果も、合格か不合格かも、普段の勉強を見ていれば大体わかります。
森野氏が言うように、成績があまり良くない生徒ほど、ひとつの事をしっかりできない特徴があります。
何か問題集をやり始めたと思ったら、数週間後にはまた違う問題集に手を付けています。
1冊をやりきって、ステージを上げるのならまだしも、ほとんどは1冊目も中途半端な状態。
「前にやってたやつは終わったの?」と聞くと、
「こっちのほうがいいって聞いたんで・・・」
誰かに「これがいい」と聞けばこれをやり、「あれがいい」と聞けばあれをやる。
誰かに「A塾がいい」と聞けばA塾に行き、「B塾のほうがいい」と聞けばB塾に行く。
こういったことを繰り返しているうちに、何ひとつ身に付かないまま学年だけが上がっていく。
このような状態に陥っている生徒、案外多いのではないでしょうか。
話は変わりますが、ここ札幌に24時間営業の老舗のサンドイッチ屋さんがあります。
創業43年になるそうですが、ずっとサンドイッチひとつで生き残ってきたお店です。
周りにコンビニが出来ても、このコロナ禍の中でも、相変わらず繁盛しているそうです。
先日、NHKの番組でも紹介されていましたが、「ひとつを続ける力」の強さを感じました。
結果が出ないと、すぐにやり方を変えたくなるのが私たちの常です。
でも、森野氏によるとそれは「逃げ」だそうです。
「逃げ」を繰り返しているうちは、いつまでも土台を築くことは出来ません。
結果が出ないと悩んでいる生徒は、やり方がどうこうではなく、まずは1冊の問題集をしっかりやり切ることが大切だと思います。
野球も、勉強も、商売も、
極めるためには、やはり「ひとつの事を続ける力」が必要だということですね。
といっても私の場合は、ずっとひとつの事しかやっていないのに、いまだに極めた感が全くありません(笑)。
やってもやっても、次々に新しい課題が出てきます。
能力不足なのか努力不足なのかはわかりませんが(笑)、まあ、だからこそ勉強は面白いということなのかもしれません。
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