ひとつを続ける力 | 札幌の家庭教師 学びの森通信

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札幌でプロ家庭教師をしています。
家庭教師歴28年になります。

プロ野球ファン以外はご存じない方も多いかと思いますが、かつてドラゴンズの黄金期を支えた選手で、今は野球解説者をされている森野将彦氏。

 

彼によると、戦力外になるような選手の順番は「練習を見ればわかる」そうです。

 

「ひとつの事をやってられない。何かすぐに変えてみようとする。探求心があるという見方も出来るかもしれないけど、何かを極めようとはならない」と。

 

確かにその通りだなと思います。

 

私も子供たちの勉強を見ていて、全く同じことを感じています。

 

子供たちのテスト結果も、合格か不合格かも、普段の勉強を見ていれば大体わかります。

 

森野氏が言うように、成績があまり良くない生徒ほど、ひとつの事をしっかりできない特徴があります。

 

何か問題集をやり始めたと思ったら、数週間後にはまた違う問題集に手を付けています。

 

1冊をやりきって、ステージを上げるのならまだしも、ほとんどは1冊目も中途半端な状態。

 

「前にやってたやつは終わったの?」と聞くと、

 

「こっちのほうがいいって聞いたんで・・・」

 

誰かに「これがいい」と聞けばこれをやり、「あれがいい」と聞けばあれをやる。

 

誰かに「A塾がいい」と聞けばA塾に行き、「B塾のほうがいい」と聞けばB塾に行く。

 

こういったことを繰り返しているうちに、何ひとつ身に付かないまま学年だけが上がっていく。

 

このような状態に陥っている生徒、案外多いのではないでしょうか。

 

話は変わりますが、ここ札幌に24時間営業の老舗のサンドイッチ屋さんがあります。

 

創業43年になるそうですが、ずっとサンドイッチひとつで生き残ってきたお店です。

 

周りにコンビニが出来ても、このコロナ禍の中でも、相変わらず繁盛しているそうです。

 

先日、NHKの番組でも紹介されていましたが、「ひとつを続ける力」の強さを感じました。

 

結果が出ないと、すぐにやり方を変えたくなるのが私たちの常です。

 

でも、森野氏によるとそれは「逃げ」だそうです。

 

「逃げ」を繰り返しているうちは、いつまでも土台を築くことは出来ません。

 

結果が出ないと悩んでいる生徒は、やり方がどうこうではなく、まずは1冊の問題集をしっかりやり切ることが大切だと思います。

 

野球も、勉強も、商売も、

 

極めるためには、やはり「ひとつの事を続ける力」が必要だということですね。

 

といっても私の場合は、ずっとひとつの事しかやっていないのに、いまだに極めた感が全くありません(笑)。

 

やってもやっても、次々に新しい課題が出てきます。

 

能力不足なのか努力不足なのかはわかりませんが(笑)、まあ、だからこそ勉強は面白いということなのかもしれません。

 

 

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