頭の筋肉、心の筋肉 | 札幌の家庭教師 学びの森通信

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札幌でプロ家庭教師をしています。
家庭教師歴28年になります。

水や肥料をたくさん与えれば、植物がよく育つわけではありません。

 

「過剰な水」と「過剰な肥料」は、逆に枯らしてしまいます。

 

一度枯れてしまったものは、なかなか元には戻りません。

 

植物を育てるのに必要なものは、「過剰な水」と「過剰な肥料」ではなく、「適度な水」と「適度な肥料」、そして「適度な愛情」といったところでしょうか。

 

人間もまた同じだと思います。

 

たくさん習い事をさせれば、何でも出来る子に育つわけではありません。

 

たくさん塾に通わせれば、勉強が出来る子になるわけでもありません。

 

子供自身が好んでやっているならともかく、「やらせ過ぎ」は逆に子供の心を枯らせてしまう可能性があります。

 

そして一度枯れてしまった(やる気を失った)子供の心は、そう簡単には戻りません。

 

勉強の目的は、「頭の筋肉」と「心の筋肉」を鍛えることだと思います。その中でも優先されるべきは「心の筋肉」です。

 

「過剰な習い事」と「過剰な塾通い」だけで「心の筋肉」は鍛えられません。

 

勉強さえしていれば、家の手伝いをしなくてもいい。

勉強さえしていれば、好きなものを買ってもらえる。

勉強さえしていれば、多少のワガママもまかり通る。

 

こういった方法で子供を育てれば、子供は間違いなく、頭でっかちのモンスターチャイルド(?)になってしまうでしょう。

 

本当にそれでいいのでしょうか?

 

「頭の筋肉」を鍛えるのはもちろん大切です。

でも、それ以前にやるべきは「心の筋肉」を鍛えること。

 

多少の辛さにも耐える心。

欲しいものを我慢する心。

簡単には諦めない心。

相手の立場を思いやる心。

自分の失敗を認める心。

他人の成功を妬まない心。

他人を見下さない心。

 

こういった「心の筋肉」を鍛えておかなければ、結局のところ、勉強も仕事もうまくいかないような気がします。

 

「頭の筋肉」の前に、まずは「心の筋肉」。

その順番は間違えないよう気をつけたいところですね。

 

 

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