水や肥料をたくさん与えれば、植物がよく育つわけではありません。
「過剰な水」と「過剰な肥料」は、逆に枯らしてしまいます。
一度枯れてしまったものは、なかなか元には戻りません。
植物を育てるのに必要なものは、「過剰な水」と「過剰な肥料」ではなく、「適度な水」と「適度な肥料」、そして「適度な愛情」といったところでしょうか。
人間もまた同じだと思います。
たくさん習い事をさせれば、何でも出来る子に育つわけではありません。
たくさん塾に通わせれば、勉強が出来る子になるわけでもありません。
子供自身が好んでやっているならともかく、「やらせ過ぎ」は逆に子供の心を枯らせてしまう可能性があります。
そして一度枯れてしまった(やる気を失った)子供の心は、そう簡単には戻りません。
勉強の目的は、「頭の筋肉」と「心の筋肉」を鍛えることだと思います。その中でも優先されるべきは「心の筋肉」です。
「過剰な習い事」と「過剰な塾通い」だけで「心の筋肉」は鍛えられません。
勉強さえしていれば、家の手伝いをしなくてもいい。
勉強さえしていれば、好きなものを買ってもらえる。
勉強さえしていれば、多少のワガママもまかり通る。
こういった方法で子供を育てれば、子供は間違いなく、頭でっかちのモンスターチャイルド(?)になってしまうでしょう。
本当にそれでいいのでしょうか?
「頭の筋肉」を鍛えるのはもちろん大切です。
でも、それ以前にやるべきは「心の筋肉」を鍛えること。
多少の辛さにも耐える心。
欲しいものを我慢する心。
簡単には諦めない心。
相手の立場を思いやる心。
自分の失敗を認める心。
他人の成功を妬まない心。
他人を見下さない心。
こういった「心の筋肉」を鍛えておかなければ、結局のところ、勉強も仕事もうまくいかないような気がします。
「頭の筋肉」の前に、まずは「心の筋肉」。
その順番は間違えないよう気をつけたいところですね。
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