酒について。

 先日東京に行って家内とデートしてきた。仕事の関係で別居しているので、ひと月に一度は会うようにしている。とはいっても、海外ツアーに参加するときなどには3週間くらいずっと一緒にいるし、長い国内旅行をしているときなどにも3週間は一緒にいるので、年平均では半分近くは同じところにいる。

 久しぶりに東京に出て、竹葉亭でウナギを食べ、赤羽を散歩し、新宿では映画「ヴォルテックス」を一緒に観てきた。

 

 1月1日に経済評論家のYが死亡した。彼は私と札幌南高校で同級生だった、高校1年のとき。人柄の良い男で、背も高くハンサムだったが、何よりも頭が良かった。現役で東大経済学部に入って、その後20くらい(?)の会社に勤めて経済評論家になっていた。私は高校1年のときに一緒に授業をさぼって喫茶店でだべったり、あれこれいろいろな話をしたけれども、高校2年からはクラスも異なり、それからは偶然会ったときに短い話をする程度の付き合いだった。

 ときどきテレビに登場するようになったYの姿を見た。ただ、私は楽天という企業が嫌いだったし(楽天証券にYは長く勤務していた)、Yの「お仲間」らしい森永卓郎という男にはずっと嫌悪しか感じなかった。こうした軽蔑すべき企業や人物の仲間となってしまったYとは、今更会ってみたところで何も話は通じないだろうと思えた。

 医者になってから知り合った、私より数歳上のY先生(内科医)の本棚に、Yが文藝春秋から出版した、数多くの転職をしたという経緯を綴った本を見つけた。医学書ばからりのY先生の本棚で、その本だけは「浮いて」いた。私は、その本の著者が私の高校の同級生であることを先生に話した。すると先生は、Yが親戚であることを話してくれた。Yの近況や彼の子供のことなども聞いた。不思議な縁というものがあるもので、私はY先生と10年以上も仕事上の繋がりを持っていた、今では全く連絡を取ることはなくなってしまったが。

 札幌駅周辺に、Yの苗字を冠したビルが幾つもある。アパートも幾つもあり、恐らくは調べてはいないけれどもマンションやその他の不動産も数多くあるだろう。

 Yは高校1年の頃から、夏休みや春休みになると東京の駿台予備校の講習に通っていた。良いホテルに泊まり、そこから予備校通いをしていたのである。不動産業を営む実家はかなり裕福であり、Y自身も雑誌などのインタビューで、東大生の頃は青山にアパートを(つまり高級マンションという意味だと思うが)、

 

 

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