息子が亡くなってひと月が経ちました。

焼香に来たいと言ってくださる方がいたので、朝から対応して、夕方から娘の職場美容室に行って来ます。


息子が亡くなってからはバタバタでした。

夜中だったので入院病棟に移してくださったのですが、少しでも早く葬儀社を決めて引き取りをしてもらって欲しい様子でした。

息子の趣味である車の仲間がきっといるだろうとの事や遠くから来てくださる方のことを考えて、わかりやすくて駐車場が広い葬儀社を選びました。


葬儀社が来るまでの間、旦那が息子の携帯電話を使い、直近で連絡を取っている方に連絡して息子の事を伝えました。

旦那があれこれ葬儀社の方などと打ち合わせをしている間は、娘が息子の携帯電話を使い、LINEや X(twitter)を使い息子の事を伝えて、遺影に使える写真を持っていないか?募りました。


息子は自分がこの先長くない事を知っていました。きっとこのひと月、日に日に悪くなっていく自分の体のことをわかっていたのかもしれません。息子が亡くなってすぐに知ったのですが、何かあった時の為にと携帯電話とApple Watchとを連動させていて、パスワードも解除していました。

そのおかげで、たくさんのお友達、知人に連絡をする事ができ、ネットでしか繋がっていなかった知人(息子の事を心配してくださっていた方々)にもお知らせする事ができました。


Apple Watchと連動させてあったので、翌日充電している間にロックがかかり、パスワードがないと開けない状態になってしまいました。とりあえず、友達、知人を通して拡散していただく事ができ、本当にたくさんの方々にお見送りして頂き、葬儀場とは思えないほど賑やかなお通夜、葬儀となりました。きっと息子が呼んで欲しかった人達に連絡するように一時的に携帯電話を使えるようにしてくれたのかもしれません。


息子が知人に話していた事。

死ぬ事はもちろん怖いし辛い事だけど、今一緒に過ごしている楽しい仲間達の中から自分がいなくなる事が一番辛いと言っていたそうです。


病院で辛い事を言われた日などは、実家からアパートに戻る道中が辛いとこぼした事があります。みんなと一緒に楽しくバカやりながら過ごしていただろう息子を思うと、本当に辛く胸が痛いです。

通夜や葬儀でたくさんの仲間達に見送られている時、息子はどんなに寂しく思ったでしょう。それとも、ありがとうとニコニコしながらみんなを見ていたでしょうか?


葬儀で最後の別れの時、何度も何度も息子の名前を呼びました。この先呼ぶ回数が減ってしまう息子の名前。何回も何回も呼びました。

痛がっていたお腹をさすりました。この先触れる事ができない顔にもたくさん触りました。触りながら

一番言いたかった言葉、大好きだよ!

火葬後、骨は拾えませんでした。それでも頑張って二個。転移があった頭部は手が震えて掴めませんでした。


今もまだ、通夜や葬儀に行けなかったので焼香に来たいと言ってくださる方もいます。昨夜は寂しくて悲しくて泣いてしまいました。まだひと月。もうひと月。四九日法要もまだ終わっておらず、実は納骨も迷っています。

たくさんのいろんな仲間がいて、賑やかで楽しい事が好きだった息子。誰も会いに来てくれないような所は嫌だろうなぁと思ったりしていたら、あれこれ悩んでしまいまだ決定していません。


息子と話ができたら相談できたのになぁと、バカなことを考えながら息子の遺影を見ています。

息子にとって一番いい方法。四九日法要までじっくり考える時間もないですが、それでもじっくり考えたいと思います。


私や旦那を気遣ってくれた娘。ありがとう。

旦那は後からショックがくるタイプなの、最近はとても疲れて体調不良です。

一旦、四九日法要が終わったら落ち着くかな。

納骨は百カ日まで考えようかと思います。ごめんね。

今日はたくさん息子の事を考えよう。息子と話をしよう。月命日だからね。